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008◇地域◇エロ影の心境 其ノ一

エロ影です。

何書いてるんだろう私。

☆☆☆


 ソレは一人の少女によって、エロ影と名付けられた。

 エロ影はソノ名前が気に入っている。名付け親には、素敵な名称を貰ったお礼をしなければなるまいと思っている。

 エロ影たるもの、礼は快楽にて返すべし!


 エロ影は燃えた。しかし何年も過ぎた現在、…………未だに実行出来てない。

 エロ影は流石名付け親!と、いつか礼をすべく精進を重ねる事を誓う日々である。


 エロ影。

 ソレは、この学園のすべての敷地に存在する。

 エロ影。

 主要な行動範囲は高等部本校舎、一学年生の教室が集中する三階西側階段の周辺廊下。

 春までは、中等部本校舎三学年生の教室前が主要行動範囲だった。


 そう。

 エロ影は学園全てが行動範囲だが、特にお気に入りの場所に意識を集中する。

 特にお気に入りの場所で、沢山の獲物を狩るのだ。

 それは、名付け親に対して行いたい「お礼」と……似ているが、ほんの少し違うモノだった。


 エロ影は名付け親に執着している。

 名付け親が幼稚舎幼稚園に入園した時からの、熱烈な「追っかけ」であった。

 エロ影は名付け親を慕う。愛しているのである。恋い慕うのである。熱烈に猛烈に、名付け親にご奉仕したいのである。


 しかし。

 名付け親は触らせてくれなかった。まだ幼い頃は、少しだけ触らせてくれたが、大抵怒られてションボリと引き下がったエロ影であった。


 他の獲物に対しては、嫌よ嫌よも好きの内♪とばかりの強引なエロ影であったが、名付け親が「めっ!」と一言告げればションボリしてしまうのである。

 名付け親の「めっ!」は、バリエーションに富んでいる。

「来るな。」「寄るな。」「触るな。」「エロ影滅殺!」「滅びろ」「消えろ」「死ね!」等々である。

 エロ影はたんびにションボリしてしまうのである。


 ここ数年はバリエーション豊富な「めっ!」では無く、そもそも触れる事が出来なかった。

 何故だか摺り抜けてしまうのである。

 エロ影は日々精進しているが、名付け親もバージョンアップしてしまった。

 触れない事に気付いたあの日、エロ影は心で哭いた。ヒトクラスを快楽の祭壇に捧げる程に哭いた。

 阿鼻叫喚だったが。


 エロ影は気付いた。


 名付け親以外にも、触れなかったり、「好き」に出来ない相手が存在した。

 アレは………とエロ影は考えた。

 我に与えられた、試練では無かろうか?と。


 そう。試練。乗り越えるべき。

 試練である!


 きっと。

 アレらに踏み潰されずに快楽の渦に巻き込めば、きっと、名付け親は喜んでくれる筈だった。


「よくやったわ!」


 名付け親はエロ影の成長を喜び、その腕に抱きしめてくれるに違いなかった。

 今日も頑張りますよ!とエロ影は名付け親に挨拶をする。

 やはり試練を乗り越えもせず、触れる事は許されなかった。


 エロ影は燃えた。

 レッツチャレンジ!


 踏み潰された。


 再度チャレンジ!


 踏み潰された。

 靴底でニジニジと念入りに潰された。


 エロ影は。

 本日のチャレンジを終了した。




 ちょっぴり泣きそうなエロ影は、英気を養うべく、獲物を物色した。


☆☆☆



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