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007◇地域◇学校

因みに18Rがこの話のsideだけでいくつか………取り敢えず同時に一番軽い本編仕様をUPします。


18才以上の方は良かったら覗きにいらして下さい。HP最新話タグか、ムーンライトさまで同じ作者名です。

特にエロくは無い話ですけどね。副題は「妄想教室」です。←本題は同じ+18禁sideですww



ところで、この話は一応ホラーに定義しましたが、如何なものでしょう?少しはお楽しみ戴けてますか?


ご感想戴けましたら倖いです。

6月11日から忙しくなるので更新が怪しくなりますが、このシリーズは短編小話ばかりだから、比較的大丈夫かな……とも思ってます。


まだまだ色んな人外が出て参ります。

少しでもお楽しみ戴けましたら倖いです。



☆☆☆


 いつも、校門に立つ先生は、風紀委員会の顧問の設楽したらと体育教師の松井です。

 他の先生方は、交代で立ってらっしゃる感じですね。

 松井は単なるバカですが、設楽はウザイです。


「スカート丈。髪留め。」


 通り掛かる生徒を呼び止めては、注意します。別にそれは構いませんが………。


「学ランの下は指定シャツ。」

「だあ。待って待って、購買で買うから減点はヤメテ!」


 多分ギリギリなんだろうな……騒ぐ男子に絡み付く…………ソレ。

 設楽が傍に来ると、ソレが絡んで来るからイヤなのです。

 赤ん坊と………女の子。明らかに、未成年の女の子の足元から伸びる、……多分、臍の尾。赤ん坊と女の子を繋ぐ臍の尾が、クルクルと男子に巻き付いていきます。


 いつ見てもシュールな光景です。




 校庭には小さな女の子がヒュンヒュンと飛び交います。何故だろう。高校の校庭に何故小学校にも上がらない幼児が居るのか、意味が解りません。

 血みどろは、何処にでも居ます。ココも戦場の範囲だったのでしょうね。


 下駄箱には、俯いた男子が立っています。

 私の下駄箱の近くなのが難点ですが、特に害は有りません。廊下を這いずる蛇なのか単なる影なのか不明な異形は、秘かにエロ影と名付けました。害は……まあその名前通りですよ。

 屋上に向かう階段の踊り場は、女子が一つ男子が二つ。併せて三つの諍う影。

 踊り場が視界に入るのは避けられませんが、倖い一つ手前の階で足を止めます。

 教室の前を塞ぐ、大きな丸い物体は不明。害は…………邪魔な事でしょうか。

 私は「カスミ」と念じて通過します。

 時々、ソレを通過した途端倒れる、過敏なクラスメイトが居ます。


 窓の外を見下ろすと。校庭側では無く、校舎裏の……裏山の緑と校舎の間に剥き出しの地面が見えるだけ。

 だったのですが………つい最近。

 そこに座り込んで、哭き叫ぶ男子が増えました。


 家出したとか自分探しの旅に出たとか……そんな噂の、クラスメイトです。

 流石に驚いて、つい話を聞いてしまいました。結構、彼とは話をするほうだったのですよね。

 何でも、親友に食べられたそうで、数奇な人生に思わず手を合わせました。


「おはよう。」

「おはよう。」


 何も云わず消えた親友に傷心の彼が………食べたのか。そうか。まあ二度と会えない訳ですし、傷心の噂も嘘では無いかもですね。この場合、自業自得って言葉は有効でしょうか?非日常過ぎて表現に困りますね。

 演技か否かは不明ですが、疲労が覗く眼差しに、それでも相変わらずの柔和な笑みを浮かべています。無理をしている……と囁かれるその笑みに挨拶を返す私は、平静を装いつつ戦慄しきりです。

 ポーカーフェイスは私の専売特許ですが、彼には敗けるかも知れません。


 世の中は色々有りますね。

 クラスメイトに人肉を食す人が居るのは、初めての経験です。

 彼とは、絶対に二人きりにはならないように気を付ける事にします。


 ホームルームは普段通り。一限目は………最悪です。英語なのですが、担当の立花先生がお休みで………代わりに設楽が来ました。


 うろうろと、女の子が空中を散歩します。赤ん坊が、楽しそうに空中をハイハイします。

 時々、赤ん坊は目を付けた生徒に絡み付きます。

 クルクルと臍の尾で縛られる、一部の生徒に涙を誘われました。


「………」


 その内の一人は、過敏な方だったようですね。

 倒れました。

 赤ん坊が驚いて泣き叫びます。自分の子供が泣いているのに、女の子はケラケラと笑います。

 倒れた生徒にざわめく教室。

 うむ。まさに阿鼻叫喚と呼べるでしょう。


 皆さんにも見せて差し上げたいですね。


 設楽が自習を云い置いて、倒れた生徒を保険室に運びます。

 女の子と赤ん坊も消え、教室内のざわめきも収まります。


 あの生徒にお礼を云わなければなりませんね。………誰でしたっけ?



 私は少し考えました。

 が、最初から覚えて無いようですね。覚えてないものは思い出せません。


「さっき倒れたのは、誰だった?」


 隣の席に座るクラスメイトに訊ねたら、物凄くびっくりされました。


「え!?本気???」


 私は倒れた彼と、幼い頃から何度も同じクラスだったそうです。

 思い出そうとしてみましたが。

 やはり全然覚えてないですね。


「………ん。まあ……三隅くんは……影が薄いから。」

「弥生さんも中々毒舌だね。普通は思っても云わない台詞よ?」


 弥生さんはニッコリ笑って云いました。


「あなたに云われたく無いかな?」


 何故ですかね?


 そんなこんなで、1日は過ぎて行きます。今日は、特に何事も無く、平和な1日のようですね。





 と、思っていたら廊下からエロ影が進入してきました。

 先ずは普通に私を目指すのを………やめて貰いたいですね。

 カスミカスミカスミ空気空気空気……いつもより念入りに唱えます。

 ふっ。懲りない奴らです。


 暫く私の周りを這いずり回り、漸く諦めてくれました。

 そして。

 エロ影はウロウロと獲物を探します。蛇だか影だか解らない、ウネウネした沢山の……まあ一応影と呼びますか。沢山の影が教室を徘徊します。


 いや。

 私は前言撤回する気は有りませんよ?

 これはこれで日常です。

 あ、食人鬼……もとい三ツ木司郎がエロ影を踏み潰しました。悶えています。息絶えましたか?あ、復活しました。

 しかし、流石に諦めたようです。


 本当に懲りませんね。と云うか、この光景を知るから、私も三ツ木が食人をしたと聞いてもパニックを起こさなかったんですけどね。

 やはり人外でしたか。みたいな。しかし………無いわあ。食べるのは無いわあ。

 やはりドン引きです。

 うっかり話を聴いて、エライ目に遭いましたよ………ふふ。

 霊の話を「聴く」のって、つまりは同調や同化と呼ぶべき現象でしてね。


 わたくし。何か、人として大切なモノを失った気がしました……。あ、エロ影がまた懲りない事を……また踏まれた。

 吸血鬼の湊川です。私思うんですけどね。この教室は、人外率が高過ぎです。


 やっぱり。

 私は妄想の世界に生きてるんですかね?エロ影を認識してくれる「お仲間」は居ますが。

 ちゃんと人間のお仲間は居ません。


 まあ………何人かオモチャにされて、今日も……色々と、騒がしいですけどね。

 こんな妄想教室で反応されても………これも妄想のひとつかと想像して、いやあな気分になるだけですよ。


 あ、泣いた。

 泣いた人は久々ですね。

 何だか和みます。


 私はボンヤリと窓の外を眺めました。


 ………景色が、悪くなりましたよね。

 あんなところで食事をするのは、やめて戴きたいモノです。


 私は視線を背けて、教室内を………。

 どうしましょう。

 本日は、視線のやり場に困る日ですね。私の前の席の方にイタズラするのは、今後控えて戴きたいです。


 懲りないエロ影に言葉が通じる筈も有りませんが、私は祈るようにお願いしましたよ。


 とは云え。

 先ほども云いましたが。

 特筆すべき事も無く。

 比較的平和な1日ですね。


 ん?

 無理矢理では無いですよ?


 だって。

 コレが………日常なんですもの。


 ねえ?

 私が時々、自らの正気を疑うのも。

 仕方ない事だと思いませんか?


☆☆☆




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