オセロのお話しⅡ
やっと敵が出てくる、と思いきや、
探知機で出てきたことをお知らせしているだけです←
グ「た・・・助かったぁぁぁぁぁぁ」
グリーンの長いため息がその場の空気を埋める。
それに続けてレッド、ブルーが肩の力を抜いた。
やはり血を見るとパニック状態になるのか、
すべて拭き取り終わったときの落ち着きようは、さっきの騒ぎとは比べものにならないようなものだった。
ブ「びっくりしたー・・・これまでにないくらいビックリしたーー・・・・」
いまだにブルーは動揺している。
それもそのはず、あんなにも大量の血を見たのだから。
レ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
グ「・・・・・・レッド?どした?」
少し硬直しながらレッドは口を動かした。
レ「・・・・・・・今ここに
パープルいなくてよかったね・・・・・」
ブ「・・・・・・・・あぁ!!ほんとだ!!!」
グ「!!! ・・うっわよかったーー!!!マジでよかった!!!!」
3人はまたホッとする。
なぜ〝パープルがいなくて良かった"かというと、
パープルは刃物や血、などといった、いわゆる『危ない系』なものが大好きで、
それらを見ると、笑いがとまらなくなったり、興奮したり、近づいたらいけないレーダーが立ったりしてものすごく危険なことになるのだ。
今ここにパープルがいたら、危ないことになっていたに違いなかっただろう。
グ「いやぁ・・・」
再びグリーンが話し始める。
グ「こんなに出血したの、鉛筆が手のひらに刺さった時以来だわーw」
ブ「刺さったの!!?」
グ「うんwこう、グサッと」
グリーンがジェスチャーで話す。
ジェスチャーならグリーンにとってはお手の物だ。
レ「・・・喧嘩でもした?」
グ「うんwあの鉛筆抜いたあとが大変でさー、たちまち手のひらが血の海n」
ブ「やめて!!!やめてぇぇ!!!これ以上はなしたらグロテスク表現にいっちゃうよ!!?」
グ「うっぷす。」
レ「でもこれギリギリアウトじゃない?」
グ「いや、わっかんね」
いつもどおりの会話につながろうとした
そのとたん、
ピリリリリリリッピリリリリリリリリリッッ
3人『!!!』
3人のポケットから同時に敵探知機が鳴り出した。
一番にグリーンが取り出して探知機を見る。
この探知機、ただの探知機なんかではなく、
敵の弱点、DNA、その他様々なものを映し出し、
それに付け加えて、携帯のように通話できたりメールできたり、それにインターネットに接続できたり
しかも音(着信音)が各機能ごとに違うので、誰からの信号か、敵が出たかがよくわかるので、
なんとも機能が優れた探知機なのだ。
今のこの音は、敵が出たことを示している。
グ「もー出てきちゃったかぁ」
ため息まじりでグリーンがつぶやく。
グ「・・・よしっ
ZBN組み、出動!!!」