ある竜の伝承
初めて書いた奴ですので、温かい目で読んでください
昔、小さな国に小さな村がありました、その村は国境にあり、そこには周りの国で起きた戦いから逃れてきた人々が住んでいました、そして、その村の近くには大きな竜が住んでいるとされ、誰も近づこうとはしませんでした。
そんなあるとき、その国が大きな国との戦争が起こりそうになり、既に敵がこの村の近くまで来ているという話が伝わりました。
村人達は大弱り、なんせこの小さな国に戦争の準備などこれっぽちもありません、オマケに村に住んでいるのは老人や子供ばかり、このままでは村も、国もおしまいです。
そんな中、一人の少女があの竜が住むといわれている山に向かいました、少女は身よりもなく、村の人々に助けられ生活していて、いつも恩返しをしたいと思っていました、そこで、彼女は竜の力を借りれば、村を助けられると思ったのです、無論竜に食べられてしまうかもしれませんが、彼女は自分ひとりがいなくなっても誰も気にしない、そう思い山へ向かいました。
少女は苦労しながら何日もかけて山を登りました、そして、大きな洞窟にたどり着きました、その洞窟はおくが見えないほど長く、そして暗いですが、少女に恐怖はなく、足を踏み入れました。
洞窟を奥へ進んでいくと、多くの動物の骨が見えました、少女は自分もああなるのかなと思いましたが、村の皆のことを思い出して恐怖を打ち払うと、奥へと足を進めました。
どこまで来たのでしょうか、辺りは闇に包まれ、少女は自分の手と足を見るのがやっとの状態です、ココに竜がいるのか不安になっているそのときでした。
ー誰だー
不意に、低い声が洞窟に響きました、少女は怖くなりましたが、ここであきらめることはできないと、勇気を振り絞りました。
「私はこの山の近くにある村に住むものです、貴方の力を貸してもらいたくて、ここまできました」
少女が言うと、声がまた聞こえてきました。
ー吾が何かを知っているか?-
「もちろん知っています、しかし、どうしても貴方の力が必要なのです」
ーもし、お前の頼みを聞いたら、吾に何をくれるー
少女は何かを決心すると、とびっきり大きな声で言いました。
「私の命を貴方にあげます、それで村の皆を助けられるのなら本望です!」
その言葉は、幾重にも洞窟の中を跳ね返り、やがて静寂は洞窟を支配しました。
ー・・・そうかー
その言葉とともに、奥で何かが動きました、それは大きな竜でした、頭には角が生え、大きな翼をもち、体は白く、瞳はとび色でした。
その竜は一歩、また一歩と、少女に近づいていきます、少女は恐怖に支配されそうになりましたが、何とか耐えてました、そして、竜が彼女の目の前まできたとき、少女は目をつむりました。
「その頼み、引き受けよう」
不意に、さっきまでの声とはちがう、どこかやさしい声が聞こえてきました。
少女は恐る恐る目をあけます、するとそこには一人の青年が立っており、竜の姿はありませんでした。
「あ、貴方は誰ですか?それに竜は?」
少女の質問に、青年は笑顔で答えました。
「その竜は吾のことだ、年をとるとこうして人の姿になることもできる、なんなら、これでどうだ」
そういうと、青年の頭と背中が少しぼやけたかと思うと、頭には角が、背中からは翼が生えてました、そしてその翼は、先ほどの竜とおなじでした。
「ほ、ほんとに・・・」
「まぁ、吾は長く生きてるから、このくらいでは怒らんよ」
そういうと、竜はしゃがみ、少女の目線に合わせました。
「あ、あの、さっきのこと、本当にいいんですね」
「ああ、二言はない」
「あ、ありがとうございます」
少女は目に涙を浮かべながら、頭を下げた。
「さて、お前の村に危険が迫っている、吾にしっかり捕まってくれ」
「は、はい」
少女は竜にしっかりと抱きつきました、竜はそれを確認すると、翼をはためかせ、飛び立ちました
「お前の村に危険が迫っている、急ぐぞ」
竜はそういうと、少女が何日もかけてきた道を、何倍ものはやさで飛んでゆきました。
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少女と竜が村の近くまで来たとき、既に敵国の兵士がすぐ近くまで来ていました。
「村が」
「わかっている」
竜は村を見つけると、そこの広場に降り立ちました、周りにいる村人は竜と行方がわからなくなっていた少女が一緒にいたので大慌てです。
「それでは、あいつらを始末してくる、お前はここで待ってろ」
竜はそれだけ言うと、再び飛び立ち、敵のほうへと向かいました、少女はその後を、こっそりとつけていきました。
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少女が丘に着いたとき、敵は混乱の極みにありました、あの竜は、人の姿のまま敵の兵士を翼で起こした竜巻で吹き飛ばし、素手で剣をおり、大砲を打ち砕きました。敵の兵士は予想外の自体に対応できず、地理尻になって逃げていきました。
竜は飛び立つと丘にいる少女の前に降り立ちました、体中傷だらけです。
「怪我は大丈夫ですか?」
「このくらいなんともない、半日もすれば消える」
心配する少女に竜はそういうと、少女を抱いて村に行きました。
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その日の夜、村では宴が行われました、遅れてきたこの国の兵士たちは、何が起こったかを説明されると、信じられないといわんばかりの顔になってましたが、今は宴に参加して、危機が去ったことを祝っています。宴の中央には竜と少女がいます。
「あの、頼みごとを聞いていただき、ありがとうございます」
「そ、それほどのことはしてない」
少女の言葉に、竜はてれながら答える。
「ところで、お前の名前は?」
「マーシャです」
「そうか、吾はハウズだ」
少女が名前を言うと竜も名前を言った。
「そうか、マーシャ、君に家族はいるのかい?」
「いえ、産まれたときにはもう・・・」
マーシャは顔をうつむける、それをハウズは何かを決心したのか、彼女の手を握った
「マーシャ、吾がその家族になってもいいか?」
「い、いいんですか!?」
「ああ、君のような人間に会ったのは久しぶりだ、どのくらいの間かわからないが、家族になってくれるか?」
「は、はい、喜んで!」
マーシャは嬉し涙を流しながら、二人は抱き合った。
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その後二人はともに暮らし、多くの子供をも置けたという、その後、彼女が天へ旅立った後も、ハウズは村を、そして国を護り続けたという、いつしかハウズは守護竜として、人々の記憶に刻まれたのだった。




