【プロットタイプ】仲良いね。同じの選ぶなんて
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
※『小説家になろう』、『カクヨム』様にも投稿をしております。
注意事項2
勝手気ままに生きている。
そりゃもう三者三葉。
ただ出過ぎた真似すると誰かが止める。
諭羅が我が家に来るのは、鏡花が誘うからであり、諭羅自身が家に入れたくないと、鏡花が思っているからである。諭羅には妹がいて、俺達とも顔見知りであるが、それでも。
現実問題、諭羅が家に来いと言ったことは殆どないし、鏡花も俺もそれで満足している故に、特に何も言うことはない。
だからこそ、こういう事も起きる。
「鏡花、諭羅が来たぞ」
家に居る時は大抵家事か、ダラダラ。其れは諭羅が来る時でも変わらない。ギリギリになって起きれば良い。別に寝ていても大事にはならない。小言は貰うかも知れないが、それでも許されると、そう思っているからこその対応。
絶賛ソファに丸くなり、微かな寝息を立てている。寝ようと思えば一日中寝れる。そういう人間である。
「いいよ。別に気にしてないから」
そう言いながら、勝手知ったる他人の家よろしく、リビングの椅子を引いて、腰を掛ける。
頬杖を着きながら、自宅から持ち込んだ菓子を渡す。中に入っているのは、鏡花が好きそうな菓子類である。あと俺達が好きなインスタントコーヒー。
「俺からはこれ。あと鏡花からはこれ。あと菓子」
「鏡花の分も勝手に渡して良いの?」
「気にしねぇだろ。あと起きないのが悪い。またこのためだけに来て貰うのも悪ぃかな」
俺は土産物袋の中からキーホルダー二つと、クッキーを出すと諭羅に渡す。
鏡花と俺が選んだのはステンドグラス風のキーホルダー。鏡花が選んだのは名所となっている教会、俺が選んだのはSLのもの。二つ並べて見ると模様違いのシリーズである事が分かる。
「……仲良いね。同じの選ぶなんて」
諭羅は二つのキーホルダーを二つ重ねて、ズラすようにして眺め見る。
何処か冷めている。退屈そう、湿気ている、そんな独特の負の感情を纏った視線が其れを貫いた。少なくとも良い感情を持っている様には思えなかった。そしてそれは、鏡花が起きている時にはお目に掛かれない視線だろう。
「別に。お前が好きそうなものって思ったら其れになっただけだ。あと気に入らないなら、俺が貰う」
「なんで? 気に入ったけども」
虚をつかれた様な顔をして、此方を見た。『何故その様な事を聞くのか?』と言うような。『何か気に入らない事を此方から言ったのか』という様な。
「お前時々すげー退屈な顔するよな。気に入らないならハッキリ言えよ」
「…………あのさ、私の我儘なんだけど」
「あぁ」
「……」
「早く言えよ。面倒臭いな。鏡花が起きてないと物もろくすっぽ言えないのか?」
「瑠衣って鏡花が居ないと物凄く優しいか、物凄く厳しいかの何方かだよね」
「言っとくがそのキーホルダー、鏡花が買った他の土産よりも高ぇから。他の友人のより特別扱いしたって、ボヤいてたから。あーだこーだ言いながら買ってたから。朝無くして、お前に土下座して詫びるとか叫んでたから。ただそれだけ」
するとあの切れ長の目を見開いて、また土産物を見た。其から何とも筆舌に尽くし難い、声音で、ただそう言った。
「…………有難く戴くよ。ごめん。興味無さそうな顔をして。
ただ、なんて言うかな。私が来たからには起きてて欲しかった。自分の手で渡して欲しかった。……色違いのもの渡すなんて、長らく一緒にいる友人なら有り得るのかなって思った。其れとも瑠衣が先に選んで、鏡花が流される様に選んだのかと思った。
あと、無くさないで欲しかった。そうやって叫ぶなら。土下座試みるなら」
「最後のは次いでに付け加えたろ。腹いせか?
単純に『お前が好きそうなもの』の考え方が一致してただけだろ。お前と俺が鏡花に土産買う時も同じの買うんじゃねぇか?」
「そういうもの?」
「俺はそう考えてる」
ソファからもぞりと起き上がったのは、鏡花である。変わらず寝ぼけた状態で暫く諭羅を見ると、のほほんとした声で指さした。
「あらぁ、ゆらりぃ」
「相変わらず寝るのが好きなようで」
「旅行帰りだからさぁ、一日は寝られるよ。あ、お土産さぁ」
「もう渡した」
「あらぁ、瑠衣たん有難う。何する? アニメ見る?」
オマケ
「ねーこの子さぁ」
「警戒心なさすぎでしょ? 男を部屋に連れ込むなよ。女の子一人でしょ? 何かあったらどうするの?」
「もーゆらりぃお堅い〜」
「鏡花にだけは言われたくないよ。他人来ても爆睡してるし」
「いーじゃん、ゆらりぃだからさぁ。
倫理感ガチガチだし、私に手を出したら自殺するでしょ〜」
「……この男、諭羅に似てる。腹黒そう。外堀埋めそうなところ」
「あー瑠衣たん、確かにね。彼女出来たらそうしそう」
「君達、失礼って言葉知ってる?」
基本物凄く勝手気ままに三者三葉生きてるんですが。
友人が来ても平気で寝てるし、
土産物貰っても渋い顔するし、
基本ノンデリだし。
互いが互いに好きに生きてるから、
『まぁいっか』
みたいな空気観。
ただ行き過ぎると、誰かが止める。
基本は諭羅。たまに瑠衣と鏡花。
瑠衣が何時もより辛辣なのは、
『お前、人の気持ち踏み躙るやつだっけ?
そうやって貰ったものにケチつける奴だっけ?
過程話せば何時もの面倒臭い癖(メンヘラ癖)抜けんだろ』
と思ったから。
諭羅が微妙な空気出したのは、
いつものように『じゃあ鏡花もコレにする〜』とか、『その場のノリと勢いで買った』のかなとか、思ったから。
『食べてなくなる。荷物にならない関係性を求められてるのかな』みたいな。
それは其れで良いと思ってるから、別にこれ見よがしに文句付けてない。
ただ『本質はそうじゃないじゃない?』『他の子相手の贈り物、めちゃ悩むじゃない?』って。
分かったのは瑠衣だから。
長年の付き合いと、人間関係から推測したから。
メンヘラ嫌いだから除湿機なんですよ。瑠衣。




