囲碁サークルの打ち上げでウシガエルの唐揚げを持ってきた副部長の意図 ~わかってたまるか~!!!by部長~
小説講座の先生に無茶ぶりを頼んで、もらったお題で書きました。以下先生の文章
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お題ですか!そうですね……。
・4周年・囲碁・ウシガエル・水ぼうそう・鉢植えのひまわり・牛乳
ここ数日の記憶から出てきた言葉たちです。
この中から3つ以上つかって書いてください。
名称自体が出てくる必要はありませんし、表現上、変更することも構いません。
例)
水ぼうそう→水疱瘡、みすぼうそう
鉢植えのひまわり→鉢で育ったミニひまわり
この平和そうな単語たちで、アクションみたいなシーンがあるとおもしろそうですね(笑)
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さすが人間様、AIと違って無茶ぶりに容赦ありません。(;'∀')
ある夏の日。
とある大学の一室。
サークルの学園祭の打ち上げが、行われていました。
「昨日は学園祭で皆に活躍してもらい、ありがとう。一般参加者に囲碁の楽しさを知ってもらうことができた。うちの囲碁サークルが発足して4周年目と……って、どうして打ち上げの参加者が俺と副部長のお前だけなんだよ!」
学園祭のあとなのに、相変わらず部長は元気だ。
「みんな水疱瘡だそうです」
明らかに言い訳とわかる言葉に部長はさらに怒る。
「 部員全員が水疱瘡にかかるわけないだろう!」
泣きそうになってる。参加者が二人と言う現実に、堪えているんだ。
「知らないんですか? あれ感染症なんですよ」
空とぼけて言葉を続ける。
「 知ってるよ! でも、子どもの病気だろう」
「 大人になっても、水疱瘡の菌が神経に影響を与えてチクチクすることが……」
部長の突っこみも、最初に比べて速くなってきた。
「それは帯状疱疹!」
「ちなみに帯状疱疹の理由は、ストレスと疲労だそうです」
「俺のこと、遠回しにディスってる!?」
多少ディスりたくもなる。部員達も同意してくれたし。
『確かに原因の大半は副部長だけど、部長も空気読めてないよな』と。
「まあ普通に考えて、飲み物を担当した部長が牛乳しか用意しなかったのが原因じゃないですか?」
明かな奇行。
『とうとう、部長も副部長の影響下にそまったか』
というのは他の部員たちの意見だ
「だったら言ってくれよ! オレンジジュースでも烏龍茶でも買ってくるから! いきなりボイコットはないだろう」
「そもそも、どうして牛乳だったんですか?」
これは純粋な疑問だ。一応、部長は常識側のはず。なぜ?
「近所のコンビニが、仕入れ数を間違えて廃棄しなきゃと困っていたから」
「わかった! 店員さんが美人だったんですね!」
腹立つ。私情をはさむなと言いたい!
「違う! 店のオーナーが困っていたんだ! 風評被害を広めるのやめろ!というか、だったらお前が持ってきた料理の方が問題だろう!」
よし、許す! というか、やっと用意した料理に触れてくれた。これは作るの大変だったからうれしい。
「唐揚げの何が問題なんですか? 風評被害は止めてください」
「風のうわさじゃなくて事実! 調理法ではなくて材料! どうしてウシガエルの唐揚げなんだよ!」
「知らないんですかウシガエルってタンパク質が豊富でヘルシーなんですよ、味も鶏肉そっくり」
どうだ! と胸を張る。
「だったら、ニワトリでいいじゃないか!」
「外来種のウシガエルは、生態系を狂わす原因なんです。だから捕獲して食べることは、自然環境のためになるんです」
それに普通のから揚げより、ウケると思ったし。
「地球の環境を守ってて、偉い! でも常識と俺のメンタルも守ってほしい!!」
「部長のメンタルのために、話題を変えます」
「唐揚げの材料を変えてくれよ~」
まだ部長が何か言っているが、こちらも段取りがある。
「四周年のお祝いの贈り物です。小輪のひまわりの鉢植えです」
ビックリしたのか、おぼつかない手で受け取る部長。
「おおっ……あっありがとう。きれいだな……えっとひまわりって、怖い花言葉じゃないよね」
「大きいひまわりでしたら、偽りとかの花言葉もあります。小さいのは……」
目の前の男は顔を青くして、叫んだ。
「やっぱり俺に一言あるんじゃないか! こうなりゃはっきり白黒つけようじゃねーか!」
話をさえぎられ、腹がたったので喧嘩を買うことにした。
「わかりました。バトルですね!」
おびえた部長は、部屋の隅に逃げる。
「なんでファイティングポーズの構えとるんだよ! 囲碁サークルだろ! 囲碁で決着つける流れだろ!」
「だって部長は長考だから、対局だと時間かかるし。この間も部室に長居しすぎて、警備のおじさんに怒られたし」
頭をかきつつ、部屋の隅から戻ってきた。
「いやそれは確かにそれはそうだけど……そもそも囲碁は時間がかかるのが普通だし……」
「対局時計、使います?」
「やめて! 俺、あれは苦手なんだ! プレッシャーが半端ないんだよ……」
対局時計の言葉に、部長は再び部屋の隅へ。今度はダッシュだ。もしかしてウシガエルの唐揚げより怖がっている……?
「じゃあ、とりあえず対局はおいておきましょう。唐揚げどうぞ。手作りですよ」
ひぃっと声が上がる。
「……待ってくれ…………俺に時間をくれ……イメトレしてくるから……ちょっと散歩してきたら食べるから……」
そういって、扉をあけ部室から出て行った。
「あっ部長! 行っちゃった……でも食べてくれるんだ」
部長と入れ替わりに、部員のみんなが流れ込んでいた。
どこで待機していたんだろう。
「副部長、どうでした」
ワクワクした顔で聞いてくる彼は、今年の四月に入部したばかりの1年生。
「うん逃げられちゃった」
がっかりした彼は、叫ぶ。
「だからウシガエルの唐揚げやめときなって、俺ら言ったじゃないですか!」
呆れた顔をするのは二年の部員。囲碁歴は部長より長い彼女は、実力派。そして私の恋のアドバイザーだ。
「そうですよ。副部長は黙っていれば美人なんですから。普通にアプローチすれば、女慣れしていない部長なんてすぐに落ちますよ」
多少、先輩たちへの遠慮が足りない気がするけど。
「部長も鈍いですよね。私たちが席を外している理由に、毎回的外れな解釈しているんだから」
他の部員も騒ぎ出す。
「手料理で、アプローチしてみたんだけど」
我ながら、おいしくできた。
「ウシガエルは無理でしょう。だから普通のクッキーとかでいいんです。カエルさばける女子力あるなら簡単でしょ」
「佇んでいれば、モデルみたいな美女なのにもったいない」
後輩たちの突っこみは容赦ない。
「でもあとで、食べてくれるって」
思い返して、うれしくなった。いつも怒るけど、彼は絶対に拒否しない。私のやることを。
「いい加減、ふざけるのやめた方がいいですよ。部長は四年ですよ。卒業までに一年ないんですよ」
「そうですよ。副部長の片思い歴も四周年でしょ。高校三年の時に大学の学園祭で、囲碁の紹介していた当時一年の部長に一目ぼれ。入学後すぐに囲碁サークル入部」
「そしてうちら後輩を全部味方につけて、外堀埋めて。本当に囲い込み方が半端ない」
「それにしても、4年はアプローチに時間かかりすぎじゃないですか?」
口々に騒ぐ後輩らに宣言する!
「いいの! 囲碁は決着が着くまでに、時間がかかるの! 卒業までには、絶対に白黒つけてやるから!」
喧噪の中、部屋の真ん中の机の上。
鉢植えの花が、窓からのそよ風で揺れています。
小輪のひまわりの花言葉は『あなたをお慕いしています』
外では開いていた窓から聞こえてくる会話に、部長が顔を真っ赤にして固まっていました。
― 完 ー
と言うわけでコメディはコメディでもラブコメでした。(*^▽^*)
※あらすじの伏線回収
以下、レッスンでのやり取り
私「先生、キーワードのウシガエルはどうやって思いついたんですか? 」
先生「この間、家の近所で見かけて」
さすが人間様だ~!!選定理由がイレギュラーすぎる~




