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世界管理システムのゴミ箱から始まる逆転劇 〜理不尽に消された俺は、神の権限をハックして復讐する〜  作者: Project:GARBAGE ADMIN


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3/3

第2話:世界管理システム《ゴミ箱》、最強説



衝撃は、なかった。


気づいた時には、俺は“落ちていなかった”。


黒い空間に、立っている。

足元には床があるが、素材は存在しない。

概念だけが、形を取っている感覚。


〈DELETE QUEUE : ACTIVE〉

〈ERASE RATE : 0.00%〉


「……遅っ」


思わず呟いた。


削除処理が、進んでいない。


いや、正確には――

進められていない。


〈ERROR〉

〈ERROR〉

〈ERROR〉


赤い警告が、視界を埋め尽くす。


〈ADMIN AUTHORITY : CONFLICT〉

〈SYSTEM CAN’T OVERRIDE TARGET〉


「は?」


俺が?

“神側”が、俺を消せない?


次の瞬間、理解が追いついた。


ここは削除対象が一時的に隔離される場所。

世界管理システムのゴミ箱。


監視なし。

ログなし。

強制修正なし。


――つまり。


「ルールが届かない場所、か」


笑いが漏れた。


視界の端で、何かが点滅している。


〈DEBUG MODE : ENABLED〉


触れた瞬間、

脳に情報が雪崩れ込んだ。


世界の構造。

管理階層。

権限の分岐。


そして――

“神ですら使わなくなった管理コマンド”。


「……なるほどな」


あの会社は、ただの末端。

世界管理システムの下請けにすぎない。


削除処理も、

マニュアル通りに押しただけ。


「じゃあ、逆にしよう」


俺は、指を鳴らした。


〈SELECT TARGET〉

〈COMPANY_SYSTEM : FOUND〉

〈LINK STATUS : ACTIVE〉


画面が、軽く震える。


「削除理由?」


鼻で笑った。


「“邪魔だから”で十分だろ」


〈DELETE LEVEL : IRREVERSIBLE〉

〈ROLLBACK : DISABLED〉


本来、神専用の項目が開く。


俺は、一切迷わなかった。


「実行」


空間が、白く弾けた。


――その瞬間。



同時刻・現実世界


二十八階のオフィスで、

一斉にモニターがブラックアウトした。


社内システム、全停止。

入退館ログ、消失。

顧客データ、参照不能。


「な、何が起きてる!?」


管理室が、パニックに陥る。


だが、誰も気づかない。


“会社という概念そのもの”が削除対象になっていることに。



ゴミ箱領域


〈TARGET : COMPANY_SYSTEM〉

〈STATUS : DELETED〉


処理は、わずか0.3秒。


俺は、息を吐いた。


「……まず一つ」


視界の奥で、新しい項目が開く。


〈NEXT TARGET CANDIDATE〉

〈WORLD ADMINISTRATOR〉


その文字列を見て、

俺は初めて、心から笑った。


「次は……神様、か」

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