赤い百合はいつか
私にいは好きな人がいる、その人は月のように綺麗な人。でもきれいだから恋をしたわけじゃないその人の心のきれいさに私は恋をしたんだと思う。でもその人は男性だけど女性困った恋をした私を応援して、前を向かせてくれた友達の愛ちゃん、夢子ちゃん。二人には感謝してもし足りないなぁ.....ほんと。
そんな告白に似た独白.....上手いこと言おうとしたけど全然似てないな。
そしてそんな私は今、好きな人と一緒に屋上にいます!
やばい、やばすぎるよ。何がやばいって全部だよ! 校長先生と保健室の先生の光景もだけど、好きな人と二人だけの事実、そのせいで心臓がぁ......心臓がぁ......バ○スを心臓に食らったム○カ大佐だよ、もう!
月愛を見る。しんどそうに見える。でも、さっちきとは違うしんどさだとわかる。保健室から急いで逃げて、屋上に来るために階段を駆け上がったんだもん私も結構しんどい。
「すみません.....」
「えっ?」
「私につき合わせたせいでこんなことに.....」
「いえいえ、そんな全然.....!」
あぁ......こんなこと言うから気を遣わせて.....ほんと、ほんと.....!
ドヨーン.....。
あれ、なんか落ち込んでる!? えっ? どうしよう、えっ、というか落ち込んでる姿も可愛いってなんなん? 好きが溢れそう.....!
「すき.....」
「へっ?」
「えっ?」
「す、き.....?」
「......っ!」
太陽の近くにでも行ったのかと思うぐらい顔面が急速に沸騰した。まぁ、でも、近くにいるのは月なんですけどね、月って好きと似てるね。あっはっは! うわあああああん! 好きが溢れちゃった!!!
「病さん......あの.....ごめんない」
「終わりだ.....恋もバスケも試合終了でーす.....」
死神○行の安○先生?
「でも! 嬉しかった.....です。私と私のせいで家族すら困らせてたから.....それを知った上でも好意を寄せてもらえたのは凄く.....嬉しかった.....です」
.....私も嬉しかった。小学生の頃こんな私の名前を『かわいい』って褒めてくれて好きになった。バカ.....だと思うそんな理由で今の、今まで好きを抱いて、これからも、きっと、とうぶん.....一生引きずるかもしれない。なんて口が裂けても言えない。だから、口をこのまま閉ざそう。
「だから、ごめんなさい。時間をもらいたいです.....」
「......それって」
「病さんの魅力をもっと知って気持ちにこたえれるぐらい。その時には病さんの好きがはなれてるかもしれないですけど.....」
「ないよ.....離れないよ! だって、名前を『かわいい』って言ってくれて、好きになるぐらいバカなんだもん。好きが離れるわけない!」
.....そっか.....高校がはじめましてじゃなかったんだ.....。
さようならはまだ早い。この恐怖を乗り越えれる日までは——でも、いつか乗り越えれたらいいなって思う。それまでは。
「お友達から始めさしてくれませんか?」