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アイアン・メイデン  作者: 荒宮周次郎
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鉄と死神

「冒険?」


 突然現れたベルという人物の勧誘に、アリシアは戸惑いを隠せす、思わずこの冒険者を見つめてしまった。


 ベルはこのあたりでは珍しい黒髪で、レザーアーマーの上から黒色のフード付き外套を羽織っている。装備している物はどれも魔導具なのか、魔力的な微かな煌めきが見えた。彼女はどこか飄々とした様子であり、笑みの似合うその子供の様な顔立ちを見ているアリシアの脳裏に、夜闇を悠々と歩く黒猫が思い浮んだ。


 じっと見つめていることを疑問に思ったのか、ベルが不思議そうな顔をする。アリシアは取り繕うように尋ねた。

 

「何故私と?」


「理由の1つは、あなたの強さ。」


 アリシアの問いに、ベルは微笑と共に指を一本立てて答えた。


「世界の果てに行くには、どう行っても魔族の住む境界を突っ切っていかないといけない。それには戦力がいるからね。」


 何やらとんでもないことを言い出したベルに、アリシアは慌てて――その表情はさして動かないが、聞き返した。


「待て。世界の果てだと?貴女はあんなところへ行くつもりなのか?」ベルの目を見て、本気だと薄々感じつつも、アリシアは念を押した。「前人未到の地だぞ?」


「だからこそじゃない。冒険の醍醐味だよ。」たまらないと言ったばかりに身を乗り出したベルは、ニヤリと笑う。「それに、私の目的地はその先だしね。」


「何?」


「世界の果ての向こう側、そこが私の目指す場所だよ。」


 ベルの言ったことを脳が理解するのに、実に数秒が必要だった。


「……本気か?本当にそんな場所があると?」


「あるよ。多分ね。」


 多分と言いつつも、ベルの声音には確信のようなものが感じられた。


「よくもまあ、そんなことを聖騎士の前で言えたものだな。狂人なのか?貴女は。」呆れ気味にアリシアは言った。「どんな根拠があるのかは知らないが、貴女の考え……世界の果てに向こう側があるというのは、母神の教えを冒涜するものだ。私以外の聖騎士であれば、剣を抜いてもおかしくないんだぞ。」


「おっしゃることはごもっとも。けど、その体じゃあもう聖騎士とは名乗れないんじゃないかな。」ベルはすまし顔である。「よくて『元』聖騎士ってところでしょ。聖騎士じゃない人になら、構わないんじゃない。」


「む……。」


 アリシアは言い返せなかった。今の自分を見たら、聖騎士団の者達はどんな反応をするだろう。有無を言わさず切りかかってきそうな者たちの顔が、何人か脳裏に浮かんだ。


「まあ母神教では、世界の果ての向こうは虚無が広がってるとされてるからね。世界創造の神話にも絡んでくるところだし、否定したら怒り出す教会関係者がいるのは分かるよ。」


「……意外と詳しいな。」


 アリシアは素直に感心した。ベルからはまるで信心深さを感じられなかったが、どうやら聖騎士団が信奉する母神教について、まるっきり無知ということでもないらしい。


「ちょっと勉強したことがあってね。……別に難しい事でもないでしょ。この聖教国で、母神教の教えを知らない人の方が珍しいだろうし。私は信じちゃいないけど。」


 ベルの言葉の節々からは、どこか母神教に対する嫌悪が感じ取れた。そんなに嫌いなら、何故聖騎士である自分を誘うのだろう。アリシアはますます首を捻った。


「……分からんな。そんな場所に行くなら、それこそ他の冒険者と行った方がよいのではないか?腕の立つ者となると、勧誘するのは苦労するかもしれんが。」


「それは2つ目の理由と関係してるんだけど……。」窺うような上目遣いでベルは言った。「アリシアは私が他の冒険者たちからなんて呼ばれてるか知ってる?」


 アリシアは素直に首を横に振った。普段、聖騎士団の訓練に明け暮れていた彼女は、冒険者のことはあまり詳しくない。ベルは少し悲しそうな顔をして言った。


「……私ね、『死神』って呼ばれてるんだ。私と組んだ人は皆死んじゃうからって。」


「何?……何故そんなことに?」


「何故も何も、実際に死んでるからだよ。」原因は分からない、とベルは続ける。「誓って私が何かしたわけじゃないんだ。ただ、魔物に襲われたり、事故に遭ったり……。私とパーティーを組んでいた人たちは、皆不幸な目に遭ってる。」


「つまり、私も死ぬかもしれないと?」


 アリシアからすればそれは構わないことだ。どうせ死のうとしていたのだから。


「分からない。」今度はベルが首を横に振った。「でも、そうならないことを期待して、貴方に会いに来たんだ。あなた程、殺しても死なないって言葉がぴったりな人はいないだろうからね。……ここまでとは思わなかったけど。死のうとしてるのも予想外だったし。」


 ベルの目が、アリシアの腰に差した聖剣へと向けられる。彼女がどうも勘違いしてそうだったので、アリシアは一応釘をさしておくことにした。


「以前の私なら聖剣で腹を差せば、死ぬまでにそれ程かからなかったと思うぞ。」


「そうなの?」


 ベルが酷く驚いたような表情をとった。この女は、ころころ表情が変わる。


「うむ。この呪いを受けてから、私の肉体はより強い生命力を得たようだ。それこそ魔族のようにな。感覚で分かる。」


「でも、貴方はどんな武器も弾くって聞いたよ?武器や魔法を通さない、金属みたいな不思議な体だから、『鉄の乙女(アイアン・メイデン)』って呼ばれてるんでしょ?」


 アリシアは心の中で苦笑した。分かっていたが、自分は聖騎士団の外では、大層な化物として伝わっていたようだ。

 

「流石にどんな武器も通さないというのは盛り過ぎだ。高位の魔道具の攻撃は防げない。それ以外なら……まあ、弾けなくもないが。」


「いや、ホントに弾くんだ……。」ベルははっきりと引いていた。「確認するけど、貴方って元は人間だよね?」


「自分で話題を振っておきながら、失礼だな貴女は。」アリシアはむっとして言った。「私の両親は人間で、教会も私を人間だと保証した上で洗礼している。今でこそこんな姿だが、元の私は人間だ。」


「教会を信じてない私からすると、何の保証にもならないけどね、それ。」ベルはあまり納得していないようだ。「まあでも、親が人間ってことなら人間、なのかなぁ?」


「当然だ。」


 アリシアは言い切った。もしそうでなければ、人は何をもって自分を人間とするというのか。というより、アリシアからすれば、自分が人間であるかなどというのは、正直に言えばあまり触れたくない議題であった。仮に自分が人間でなかったとして、それを証明してどうしようというのか。


 考えたくないアリシアは、無理やりにでも話を切ってしまうことにした。


「まあ、貴女が私を誘う理由は分かった。私の戦力と生存能力を期待しているということだな。」


 頷きながら言うアリシアを、手を突き出してベルが制止した。


「あともう1つ。」


「まだあるのか?」


「私が貴方のファンだから。」


 空気が止まった。


「……ん?」


 アリシアは、またも聞いた言葉の意味をすぐに飲みこめないでいた。まるで馬鹿みたいだと自分で思ったが、理解することを脳が拒んだ。


 一応、確認しておいた方がいいだろう。


「すまない。聞き間違いかも知れないが、貴女が妙な事を……いや貴女の言うことは終始妙な事なのだが……ごほん。今何と言ったか、もう一度聞かせてくれないか?」


「いいよ。何度でも言ってあげる。」ベルが立ち上がって胸に手を当て、アリシアの顔を覗き込んできた。その足は、二人の間を流れる血の川を、大きくアリシアの側へ乗り越えていた。その顔には、彼女を象徴するような悪戯っぽい笑みが浮かんでいる。「私が貴方のファンだから。」


「聞き間違いではなかったか……。」


 アリシアは、苦虫を噛みつぶしたような気分だった。その時、その場に二人以外の人物がいれば声を上げて驚いたことだろう。人形のように表情が変わらないと有名なあのアリシアが、表情を変えてまで嫌がっていたのだから。


「その、なんだ。あまり聞きたくはないが、なぜ私なんかが好きなんだ?というより、私にファンとか言われても良く分からないのだが。」


「え?でも、円卓の騎士は有名だし、結構ファンもいるよ。私、アリシアのファンっていう人と会ったことあるもん。」


 ベルはすとんと椅子に座り直して、知らないの、といった様子で言った。


「なんだそれは……。そんなの知らんぞ。」


 聖騎士になってから、いや、人生で一番の衝撃がアリシアを襲った。頭に手を当て考え込む彼女の姿は、他のどんな聖騎士も見た事のないものであった。


「まあ、だろうね。興味なさそうだし、そういうのがあるっていう発想もなさそうだしね。」ベルはあっけらかんとしている。「ちなみに、私が貴方を好きな理由は秘密。私と冒険してくれるなら、そのうち教えてあげるよ。」


「いや。いい。聞きたくない。」先程までとは打って変わって、今やアリシアがベルの発言に頭を抱える側だった。苛立ち混じりにアリシアはベルを睨みつけた。「そもそも、なぜ私が貴女と冒険せねばならんのだ。私には何のメリットもないではないか。」


「そうだね。ここまでは私のわがまま。だから、貴方が私のわがままを聞いてくれるよう、まずは私が貴方の手伝いをしようと思う。」


 パン、と手を叩いてベルは話を区切った。


「手伝い?」


「そう。手伝い。これを聞いたら、貴方はきっとこうするだろうってことのお手伝い。」ここまで言うと、ベルから先ほどまでのふざけているような雰囲気が消えた。「実は今、貴方の家族の立場が危うくなってるんだ。」


「何?」


「貴方が裏切者扱いされていることで、貴方の家……ロウラン家は聖教国での立場が悪くなっているんだよ。……まさか予想してなかったの?」


 予想外の報告に、アリシアは内心困惑していた。しかしながら、先ほどまでの話を聞いた今なら、何となく想像できた。アリシアは、そのことに思い至らなかった自分を責めつつも、正直に答えた。


「……恥ずかしながら、そうだ。私は、自分が裏切者として扱われていると知らなかったからな。知っていたら、こんなところで自害などしない。」


「そういえば、なんで自殺しようとしてたの?」


「……私の事を化物だと考える者は多い。私がこれまでロウラン家の名誉を傷つけずに生きてこられたのは、聖騎士としての立場があり、私の力が人のために使われているという証明があったからだ。それを失えば、私の存在は家族にとって迷惑になる。」


「要は、貴族である家族の名誉のために、ってこと?」


「まあ、な。……正直、人らしく生きようとするのに疲れたというのもある。生まれ持った力ですら恐れられていたのに、見た目までこうなってしまっては、もはや私を魔族と呼ぶものがいても否定できない。」


「なんというか、強いってのも考えものだね。……気になるけど、そのことについては後で聞くよ。話を戻すと、貴方の家族……ご両親とお姉さん、あとお兄さんかな。彼らは今、自分達の領地に引きこもってるけど、聖騎士団が彼らに対してどんな行動に出るか分からない。詳しくは分からないけど、貴方を裏切者として扱うことに反対している声が聖騎士団内にもあるみたいで、それが聖騎士団の貴方の家族に対する判断を遅らせているみたいだね。」


 アリシアの脳裏に、円卓の騎士の面々が思い浮かぶ。聖騎士団内で大きな権力を持つ彼らも、一枚岩ではない。様々な派閥が、それぞれの思惑を持って動いている。アリシアはそうした権力闘争とは可能な限り無関係であろうとしていたが、残念ながらそれはかなわなかった。今は、アリシアを指示していた者たちと、逆に敵対していた者たちが争っているということだろう。


「でも、それも時間の問題だと思う。」だから、と真剣な顔でそう言ったベルは、再び笑みを作った。「貴方が私の冒険に付き合ってくれるなら、貴方の家族を助けることに協力してあげる。」


 ベルの申し入れは、アリシアにとっては悪くない物であった。


 アリシアにとって、家族はこんな自分を家においてくれた、大切な存在だ。見捨てるのはあり得ない。しかし、いかにアリシアでも、聖騎士団の手から家族を逃れさせるのは至難の業であった。


 この国では、母神を崇める教会が全てを牛耳っており、聖騎士団は母神と教会の長である教皇に仕える組織だ。聖騎士団の根は国中に張ってあり、彼らと敵対するということは、人の世で生きることを諦めるのと同義である。


 目の前の冒険者がどれほどの実力を持つかは分からないが、人の手を借りることが出来るということ自体奇跡のようなものだ。


「今の状態の貴方が、一緒に聖騎士団と戦う仲間を集めるのは厳しいでしょ?悪い話じゃないと思うんだけど。」


「貴女はいいのか?聖騎士団と戦うなら、貴女もこの国にはいられまい?」


「私はいいんだよ。どうせ何が起ろうと、私は『世界の果て』の向こうに行くし。貴方と冒険ができるならそれでいい。そのために頑張って、それで死んだのなら仕方ない。仮にそれで『世界の果て』の向こうがなくたって、後悔はしないよ。」


 ベルの目には、確かな覚悟の光が見えた。アリシアは彼女の目を見て、この一見小さないたずらっ子のような印象を抱かせる女は、その印象とは裏腹に、確かな夢へ向かう覚悟をした冒険者なのだと理解した。


「とりあえず、貴方の家族をロウラン領から脱出させて、どこかに隠れさせる……。聖教国の外は全部境界だから困るね。聖教国の端の方とかだったら少しはましかな?」


「頼みがあるんだが。」アリシアはおずおずと提案した。「私の家族も、貴女の言う冒険に連れて行っては駄目か?」


「本気?」ベルが肩眉を上げる。「悪く言う気はないけど、何の訓練もしてない貴族がついてくるのはかなり辛いよ。」


「そうだな。間違いないだろう。」


「酷い死に方をするかもしれない。」


「これでも聖騎士団に所属していたのだ。彼らが母神教の敵に対して残酷な事を知っている。私は敵をいたぶる趣味はないが、彼らの中にはそれを良しとする者もいた。このまま私の家族を放っておいても、よい死に方はすまい。」


 アリシアが本気なのだと分かったのか、ベルは溜息を吐いた。


「別に死なせようってわけじゃないけど、無理に生かそうともしないよ。助けられない時は、助けない。あくまで、出来る範囲で助ける。それでもいいの?」


「その時は仕方がない。運命を受けいれよう。貴女を責めることはないと誓う。」


「まあ……そこまで言うなら……いいけど。」


 しぶしぶ承諾したベルに、アリシアは頭を下げた。


「ありがとう。ならば、私も貴女に協力しよう。私は貴女の冒険とやらに同行し、貴女は私の家族を救うことに協力する。何か質問はあるか?」


「私としてはいいけど、貴方はいいの?」


「何がだ。」


「さっきまでの話だと、貴方が死のうとしてたのは家族のためなんでしょ?でも、もうその必要はなくなったじゃない。だから……」


「私が死ぬことが気になるのか?」


 躊躇い気味に頷くベルを見て、アリシアは思わず笑みを零してしまう。無論、表情が動かない彼女のそれは常人には分かりようがない。しかし微笑まずにはいられなかった。この死神は自分が何をしたのかすら理解していないのだ。


「貴女が死を齎す者だというのなら。」不安そうなベルを諭すように、優しくアリシアは言う。「貴女はそもそもここへは来なかっただろう。貴女が来なければ、私は家族の現状も知らないまま死んでいたのだからな。」


「……そんなこと言ってくれるの、貴方位だよ。」


「ふむ?まあ、命を救われるなどという事はそうないだろうからな。貴女に命を救われれば、皆も印象が変わるのではないかな。」


 本心であった。そもそも、アリシアはベルが彼女の言うような死神だとは微塵も思わなかった。彼女といたからと言って、自分を殺せるような何かがあるとは思えない。仮にそうだとして、自分を殺せるものを連れてきたのであれば、それは本当に大したものである。そこまでされたら、可笑しくて死に際には笑って許してしまえるとアリシアは思った。


「さて、他に質問はあるか?」


「いや、ないよ。あと、これから一緒に冒険するんだから、その貴女っていうのやめない?堅苦しくて息が詰まっちゃう。名前呼ぶときもベルって呼び捨てでいいよ。私もアリシアって呼ぶから。」


「……成程。了解した、ベル。細かい話は、また後で詰めるとしよう。何よりも、まずはお前の腕を試させてもらう。」


「……へ?」


 間抜けな声を上げたベルに、アリシアは当然だ、と告げる。


「私の家族を救うんだぞ?聖騎士団と交戦することもあるだろうし、貴女の言う冒険でも戦いは避けられまい。貴女の腕を知らない内は、先ほどまでの話は与太話にすぎん。」


「う。まあ、確かに。」ベルはいやいやながらも頷いた。「分かったよ。それじゃあ、どうやって証明したらいい?どっかで魔物と戦ってくるとか?」


「私が見てやろう。」


「はい?」


「模擬戦をしてやる。腕を見るには、直接武器を交えるのが一番だからな。」


「……お手柔らかにね。」


 獣の前に引っ張り出されたように、ベルは委縮していた。態度がころころと変わる彼女が、自分と対照的で面白いな、とアリシアは心の隅で笑った。


「安心しろ。私は聖騎士団の部下とも模擬戦をしていた。手加減には自信がある。」


 ベルは目に見えて安心したように見えた。


「むしろ私が手加減せずに相手をした者など、人間では数えるほどだ。安心していいぞ。」


 ベルが今度は眉間にしわを寄せて、凄い表情をとった。


 一体何が気に入らなかったのだろう。首を傾げつつも、やっぱり面白い奴だと思いながらアリシアは席を立った。

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