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約千文字の三題噺

ゾディアック・ギャザリング 〜星座騎士は小学生⁉︎〜

唐突に思い付いた特撮ネタを一つ。

 路地裏。2つの影が縦横無尽に駆け回る。


 一つは直立歩行した猛犬のような怪物。


 もう一つは天秤を連想させるデザインの仮面と鎧を装備した白銀の騎士。


「その外見、能力、りょうけん座か。速いのが厄介だな」

「ガルルル…」

「ならこれでどうだ!天秤銃!」


 騎士の手にもつ細剣が消え、代わりに真っ二つに割られた天秤と銃が融合した外見の武器、天秤銃が2丁、左右の手に出現する。


「ハッ!」

「グラッ⁉︎」


 怪物は俊敏な動きで銃から放たれる光弾を避けようとするが、まるで光弾全てが意志を持つかのように軌道を変更し着弾する。


「天秤は悪を裁く。闇に染まったお前達ゴズモには絶対に当たる」


 ゴズモ。それぞれが星座の力を持つ悪きインベーダー。


 その脅威から人知れず人々を守っているのが同じく星座の力を宿す星座騎士。今、りょうけんゴズモに光弾の雨を浴びせている彼もまたその1人、天秤騎士ライブラだ。


「さぁ、これでフィニッシュだ!」


 2つの天秤銃を合体させ、銃口に天秤座のエネルギーを集中。


 そして、


「ジャッジメントライブラ!」


 勢いよく放たれた白色のビームがりょうけんゴズモの左肩のコアに命中。


 バリンという鋭い音と共にコアは砕け散り、その肉体はそよ風に飛ばされる塵のようにゆっくりと霧散していった。


「ゴズモ、討伐完了」


 カシャンという音を立てて装甲が解除され、そこにいたのは…


「は〜、まさか下校中にゴズモが現れるなんてな。ガキ共が近くにいなくて助かったぜ」


 ランドセルを背負った12歳かそこらに見える少年だった。


 しかしその纏う雰囲気は決して子供のそれではない。


(やっぱだりぃな。ガキのふりして小学校に潜入だなんて)


 この少年、否、この男、実年齢はピッタリ40。特殊な護符「若返りのおふだ」によって戦闘時以外、外見年齢を子供のものに変えているのだ。


 先週、元老院から指令を受けた。


 星宮小学校にゴズモの影あり。至急調査されたし。


 なぜ自分に白羽の矢が立ったのかはわからない。それでも、インベーダーの侵略を黙って見ているわけにもいかない。


「ゴズモは…俺が倒す」


 四方に貼られた人避けの札を剥がし、仮初の我が家へと足を急いだ。






「あれが星座騎士、か…。ふふっ、なんだか面白くなりそうね」


 暗闇から発せられた少女の呟きは誰にも聞こえなかった。

ヒーローものを書くのも結構楽しい。

……最近短編ばかりで長編の方はまったく進んでない。

いや、何も書かないよりかはずっといいんだけど。

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