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ちょっとした物語  作者: ぽら
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プロローグ

こんにちは!

初投稿になりますが、これからよろしくお願いします!

イオリは所謂宮廷貴族だ。

領地を持たない貴族で一国の宰相を務める地人。

歳は25、反乱の絶えなかった先帝の治世による人材不足の中で父の跡を継ぎ最年少として4年前宰相へと就任した。

そんな彼の頭の中を今覆うのは次の祭りの予算案でも頭を抱えたくなる妹の恋人の事でもない。

唯一彼の脳内を支配する権利を持っているのは物語であった。

イオリは物語をこよなく愛する。

元々宰相になるつもりはなかった。

何処かへ旅をしてそこで見聞きした物語を文字に著す。

それが最も幸せな生き方だと信じてやまない青年なのである。

そして彼はついに行動した。



宰相など全くもって柄ではない。


3日前帝に休暇を貰ったので興味本位で森人の里へ行った。


それが運命の転機と言うもの。


そこで出会った森人は友好的でイオリを歓迎してくれた。

そして何より、森人の里には歴史が残っていた。

森人が書館と呼ぶ最も古いその建物には遥か昔から今にかけて彼らが綴る物語があるを

涙が頬を伝った。

地人は出来事を残そうとはしない。

地人の国の興廃はあっという間だ。

多くが3代と続かない。

滅びた国の歴史は次に興った国によって塗り潰される。

今青年の支える国もきっと50年もすれば滅びその歴史は葬られるのだろう。

青年は不謹慎ながらも思った。

しかし森人は違う。

物語のもたらす価値を知っている。

書館には古からの伝承から一人一人の一生までもが記されていた。


嗚呼……なんと地人は愚かなのか、


彼は帝へ書状を送った。

曰く、

『旅をする。後任には主の妹を推薦しよう。』


そして彼の旅は始まる。


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