表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

第1話 死後の世界というより異世界?

前にあげていた「腹痛持ちの白魔法使い」を色々いじった作品です

ある程度ストックはあるので、pixivの方と同じペースで進めて行けたらなと思っています


今作品もよろしくお願いします

(避難指示発令!ただちに避難せよ!)

「了解した!今から避難所(トイレ)に向かう!第1波が来るまであとどれくらいだ?」

(残り3分もないと思われる! 衝撃に備えよ!)

 了解! …………こちら準備完了。

(そろそろ来るぞ…………3 2 1!)

 ………痛てぇな。 でも今度はこっちの番だ!

 オラオラオラオラァ!!!


 こちら第1波攻略完了!

(了解! 次も凄いの来るから頑張れよ!)

 OK!_______________


 ―‐―‐―‐―‐―‐―‐―‐―‐―‐―‐―


「なんで追い出される直前までこんな調子なんだよ……。」


  俺は原賀伊泰耀。

  名前の通りお腹を痛めやすく、逆にお腹痛くない時の方が珍しかったりする体質を持っている。


  何かしようとする度にお腹が痛くなるため、学校に行ける日も少なかったが、実はついこないだまでは大切な人がいた。



  だがとある事故があり今はもう居ない。

  そしてその事故の原因になった俺は、今日家から追い出されることになっている。



  そして俺は自殺をする。

  理由は簡単だ。



  こんな体調で生きていける訳がなく、なおかつ大切な友人……いや、片思いしてた人を犠牲にしてまで生きる事なんて出来るはずがない。


  それが出来るのは、「犠牲になった子の分まで生きろよ!」とか無責任な事を一方的に言うドラマの中だけだ。

 



  そして俺はトイレから出て、荷物を持って家を出た。


  外は土砂降りの雨が降っていたが、今から死ぬ俺には関係の無いことだ。



  どうせ死ぬならと思い来たのは俺が通ってる高校の屋上だ。



  俺の事を避けていた奴ら、そして俺を助けなかった教師という名のクズ野郎に最後の最後な迷惑をかけてやろうと思い、死に場所をここにした。



「どうせなら死後の世界でまたアイツと会えるといいな…。―――なんてそんな世界があればの話だけどね…。」



  そう呟き俺は空へと体を投げ出した。



  不思議と走馬灯のようなものは見ず、尚且つ恐怖心などもなかった。



  確か学校の屋上から飛び降りた時落下までにかかる時間は3秒とかいう話を聞いた気がする。


  でもこの時の時間は体感として1分くらいはあったと思う。

  世界の流れがゆっくりに感じる。

  その時見た空は今までで1番綺麗だった。



  そのすぐあと体に強い衝撃を感じ意識は薄れていった――――。



 ―‐―‐―‐―‐―‐―‐―‐―‐―‐―‐―


 ギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュル……


  なんか急に腹が痛くなってきた

  トイレ行くかー



「………ん?ここは?」

  目を覚ますとそこは見たことの無い天井、壁、床、ベッド。

 

  自分の記憶にないものばかりで、自分の部屋ではないことは確かだった。



「夢かな?」



  にしては腹痛がリアル過ぎる。

  感覚も夢の中とは思えないくらい普通だ。



  「というか俺は死んだんじゃなかったっけ?」


 

  まぁとにかく今考えるのはやめよう。

  今はそんな事よりもお腹が痛いのだ。


  この痛さは長時間続くやつだから早めにトイレに行った方がいいやつなのだ。



「って痛ってぇ………」



  さっきまで困惑していて腹痛を忘れられていたが、今は気持ちの整理をある程度してしまったため、痛みがぶり返してきた。


  とりあえず早くトイレに行かなくては!


  トイレはここを出て右にあるから早く行かなきゃ―――――


「あれ? なんでトイレの場所分かるんだ?」



「まぁいいや。そんなことより早く行かなきゃ!」

第2話、28日22時投稿予定

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ