表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/36

告白

進級式もしクラス替えも終えクラスは、知らない子達もちらほらいた。

でも、真澄とはまた一緒のクラスになれたので喜んでいた。


真澄「やったね!同じクラス!」


とピースをしている。


私も嬉しかったのでピースし返した!


私「ね!やったね!」


私は、またクラスを見渡した。


私「あっ!」


私は、タカを見つけたのでタカに近づいた。


私「タカ!また、同じクラスだね!」


タカ「おっ、みお…。」


ん?

何だか、タカはあの夏祭りから私によそよそしい。

勘違いだろうか?


真澄「おっ!タカも同じだったんだね!1年間よろしく。」


タカ「おう!よろしくな!」


やっぱり、勘違いじゃない!

真澄には、普通に喋ってるのに何でだろう?


ここ最近、家が近いがタカとは喋っていなかった。

学校以外でタカとは会ってなかった気もする。

それかな?

前は、ほぼ毎日会ってたから、最近会わなくなって話すのが気まずくなったとか?

ん〜

まぁ、でも同じクラスだしまた普通に話せるよね!


私は、タカが今どんな気持ちかも知らずまた普通に話せると思っていた。


それから、月日が立ちあっという間に夏休みが来た。


そして私達3年の最後の夏の大会の日。


家族とつばきちゃん親子も応援に来てくれた。


でも私達は、惜しくも一点差で負けてしまい私達3年生の最後の大会が終わった。


引退が決まった3年生も後輩達も泣いていた。


私は、泣けなかった…。


もちろん、部活の皆んなとハンドボールができなくなるのは寂しい…。


それに、負けた事も悔しかった…。


でも、涙は出なかった。


そんな私を冷たい目で見る事はしなかった。


責めたりもしなかった。


仲間達。


皆んな、私の事知ってるから!


私が覚えてる限り私が泣いている所を見せたのは、真澄とタカとつばきちゃんぐらいだ。


みんなが落ち着つき、笑える様になった所で私は家族とつばきちゃん達の元へ向かった。


私「お母さん、つばきちゃん」


お母さん「みお、お疲れ様。」


つばき「お疲れ。」


私「うん、ありがとう。それと、みんな今日は応援に来てくれてありがとうございました。」


皆んなは、笑顔で「お疲れ様」や「頑張ったな」など言ってくれた。


それにつばきちゃんも


つばき「みお、本当3年間お疲れ様!」


と頭を撫でてくれた。


私「うん//ありがとう!」


お母さん「今日は、部活の子達とご飯でしょ?」


私「うん。そうだよ。」


お母さん「じゃ、来週の土曜日丁度、お姉ちゃん達が来るからみおのお疲れ様会しましょっか。」


私「えっ!雅子叔母さん達来るの?」


雅子叔母さんは、お母さんの5個上のお姉さんだ。


それと、雅子叔母さんの子供達が私の8つ上の愛お姉ちゃんと5つ上の舞お姉ちゃんと3つ上の(めい)お姉ちゃんの三姉妹がいる。

つまり、私達兄弟のいとこだ。


それに雅子叔母さん達ってことは、愛お姉ちゃん、舞お姉ちゃん、夢お姉ちゃんも来るってことかな?


お母さん「そうよ!お正月、会えなかったから家族で会いに来てくれるんだって。」


やっぱりぃ…。


私「へ、へぇ〜。そうなんだぁ。何日いるの?」


お母さん「確か、一週間って言ってたわね!」


一週間!?

そんなに泊まるの〜!?

愛お姉ちゃん達は、嫌いじゃないけどすぐ恋バナになるから正直めんどくさいんだよね…。

それに、やたらタカをススメてくるから余計に!


つばき「宮ママのお姉さんが来るの?」


お母さん「そうよ!つばきちゃん達は、まだ会った事ないわよね?」


つばきちゃん達が来てから、雅子叔母さん達が来るのは初めてだから、つばきちゃん達は会った事がなかった。


つばき「うん!宮ママからは、ちょくちょく聞いてたけどw」


お母さん「あら、私言ってたの?」


つばき「言ってたよ!昔、お姉さんに良く意地悪されたって!」


お母さん「そうだったわねwじゃ、来週の土曜日初めての対面ね。楽しみだわ」


つばき「私も楽しみ。」


私「えっ?」


お母さん「何よ大声出して!ビックリするじゃない?」


つばき「どうしたの?みお?」


私「そ、そろそろ、皆んなの所に戻らないとなって!」


お母さん「そうね!私達もそろそろ帰るわね。」


つばき「じゃ、みおまたね!」


私「う、うん。バイバイ…。」


とお母さん達は、帰っていった。


てか、ちょっと待って?

つばきちゃん達も雅子叔母さん達と会うの!?

いや、そりゃそうだよね。

おばあちゃんが住んでた所に住んでもらってるんだから、雅子叔母さん達会うのは仕方ないのかもしれないけど…。

何か、嫌な予感しかしないんだけど…。


私は、来週の土曜日が来るのが怖くてなってきた。


そして、その恐怖の土曜日がやってきてしまった。


ピンポーン


とうとう、来てしまった!


お母さん「あっ!きた来た。はーい!」


と、お母さんは玄関に向かった。


ガチャ


少ししてから、雅子叔母さん達が部屋に入ってきた。


雅子叔母さん「皆んな、久々ね!」


三女の夢お姉ちゃん「よっ!」


こうが「おっ!お姉ちゃん達だ!」


とこうがは、嬉しそうに愛お姉ちゃん達の所に向かった。


長女の愛お姉ちゃん「あれ?竜人じゃん!帰って来たんだ!」


竜人「いつも言ってっけど竜人お兄ちゃんだろ!お前より、2歳年上だぞ!」


と呆れたように会話するお兄ちゃん。


次女の舞お姉ちゃん「みおも久しぶり!って、なんかみお可愛くなった?」


私「な、何それ。いつも可愛くないみたいな言い方じゃない?」


と私は、少し拗ねた言い方をした。


次女の舞お姉ちゃん「みおは、いつも可愛いよ!けど、ん〜、何つーのかな?」


舞お姉ちゃんは、頭を抱え考えていた。


そんな、舞お姉ちゃんを無視して雅子叔母さんがお母さんに話しかけた。


雅子叔母さん「あ、そう言えば!母さんが住んでた所に住んでる人達っていつ来るの?」


ビクッ!


雅子叔母さん達につばきちゃんの事言われると変に緊張してしまう!!

何故かは、分からないけど。


お母さん「つばきちゃん達はね、ちょっと仕事でトラブルがあったらしく仕事場に朝から行っててるみたいだけど15時には帰れるって言ってたから15時すぎには来ると思うけよ?」


トラブルって何があったんだろう?


雅子叔母さん「そうっ!でも、楽しみだわ。どんな子なのかしらね?」


お母さん「凄く良い子よー!ね!みお!」


私「え!う、うん。凄く良い人!」


長女の愛お姉ちゃん「へぇ〜。みおがそう言うなんて珍しいね」


私「???」


次女の舞お姉ちゃん「確かに!みおが他人の事を良い人とかはっきり言うなんてね!」


三女の夢お姉ちゃん「うんうん!いつもなら、そうなんじゃない?とか興味なさそうに言うのにね!」


私って本当他人の事、興味なかったんだね…ハハッ…。


おばあちゃん「会ってみたら分かるよ。つばきさんは、凄く良い人だって。それに、あの人見知りの竜人が、普通に話せるぐらいだしのう!なっ、竜人!」


と急に話に加わってきたおばあちゃんもつばきちゃんのことを褒めていた。

自分の事じゃないかど、好きな人の事が褒められると嬉しいもんなんだね!


竜人「そうだな!」


長女の愛お姉ちゃん「へぇ〜。竜人がね!前の奥さんだって、随分時間かかって話せたのにね!てか、もう少し人見知り無くせば?見た目も怖いんだから、自分から話かけないと!」


愛お姉ちゃんは、結構ズバズバと人の痛いところを突いてくる。

まぁ、素直って事だよね。


竜人「うるせぇ〜」


雅子叔母さん「まぁ、皆んながそう言うなら良い人なのね!余計楽しみだわ。」


そう言えば!


私「ねぇ、お母さん新と杏ちゃんも一緒に仕事場行ってるの?」


お母さん「そうみたいよ!」


私「仕事場は、大丈夫なの?」


お母さん「ん〜。私も良く分からないけど、つばきちゃんが言うには仕事場の皆さん、つばきちゃんの今の状況知ってるみたいだから新ちゃんと杏ちゃん連れていっても大丈夫って言ってたわよ!」


そうなんだ!

理解ある仕事場なんだなぁ〜。


雅子叔母さん「その、つばきさんって言う人はシングルなのよね?」


お母さん「そうよ!だから、凄く逞しいのよ!」


雅子叔母さん「そうなのね。」


と皆んなは、つばきちゃんに早く会いたがっていた。


つばきちゃんが来るまでまだ時間あるし、ここにいても恋バナされるのも面倒だし、まだ終わってない宿題やろうかな。


私「私、まだ夏休みの宿題あるからやって来るね。」


舞お姉ちゃん「おっ!頑張れ〜。」


私は、つばきちゃんが帰って来るまで部屋で夏休みの宿題を始めた。


カチッカチッカチッ


あっ!

もう、15時じゃん。


集中していたので時間を忘れてしまった。


そろそろ、つばきちゃんが帰ってくる時間だ。

つばきちゃん帰ってきたのかな?


私は、気になったので下に降りた。


ガチャ


リビングにいるお母さんに声をかけた。


私「お母さーん、つばきちゃん帰ってきた?」


お母さん「まだみたいよ!長引いてるのかしらね?」


そっか。

また、部屋に戻るのもなぁ。

私は、ソファーに座ろうとした時っ


ピンポーン


インターホーンが鳴った。

つばきちゃんかも!


お母さん「つばきちゃんかしらね?はーい。」


お母さんが玄関に行こうとしたので


私「あ、私行くよ!」


と言った。

早くつばきちゃんに会いたいし!


お母さん「じゃ、お願いね!」


私は、小走りで玄関にむかった。


ガチャ


私は、玄関のドアを開けた。


私「はー…ぃ?」


えっ?


つばき「ごめんね!ちょっと、道が混んでて!」


こうが「新〜。待ってたぞ!一緒にサッカーやろうぜ!」


とこうがも新達だって、わかってたみたいで玄関に来て靴を履いていた。


新「うん!やる!」


二人は、サッカーやりに公園に行ってしまった。

だけど、私は


私「、、、。」


つばき「どうしたの?」


私「えっ?あっ、い、いや…。いつもと違うなって!」


そう。私は、今日のつばきちゃんの格好が全然違ったので固まってしまったのだ。

だって、凄く綺麗だから。

それに仕事用にかけているメガネもかけていて何だか色っぽい///


つばき「あ〜、この格好は仕事モードの格好なんだよね〜。ハハッ。変かな?」


仕事モードの格好とかあんの!?

じゃ、この格好ってなかなか見れない奴なんだ!


私「ううん。全然、変じゃないよ!!凄く、き、綺麗だよ!」


つばき「良かった!みおが言うなら、安心だね!」


私「////」


とまた、あの笑顔で言ってきたので目を逸らしてしまった。


つばき「あっ!でも、ご飯の支度するにはこの格好じゃ変だね!やっぱり着替えてくるね!杏見ててもらっていー?」


私「う、うん。」


つばき「じゃ、よろしく頼むね。」


と言い残し、家に戻って行った。


私は、杏ちゃんを抱っこしてリビングに戻った。


次女の舞お姉ちゃん「あれ?その、女の子は?」


私「つばきちゃんの娘の杏ちゃんだよ。」


お母さん「つばきちゃんは?」


お母さんは、つばきちゃんの姿が見えなかったので聞いてきた。


私「え、えっと、着替えてから来るって!」


お母さん「そう。」


長女の愛お姉ちゃん「ん?みお、何か顔赤くない?」


私「えっ!?」


三女の夢お姉ちゃん「本当だ!熱あるんじゃないの?」


どうやら、まだ顔が赤かったみたいだ。


私「な、ないよ!そ、外暑かっただけだよ!」


疑われたくないので嘘の理由を言って逃れた。


長女の愛お姉ちゃん「そーなんだ!」


ふぅ〜。

ちょっと、焦った。

お姉ちゃん達は、お母さん達が気づかない細かい事まで気づくから怖いんだよね…。


だから、お姉ちゃん達が居る間はなるべくつばきちゃんから離れとこうと思った。

まぁ、でも流石に私が同性の人の事を好きになった事までは気づかないと思うけど!


それから五分後、着替え終えたつばきちゃんが来て雅子叔母さん達と初対面した。

つばきちゃんは、雅子叔母さん達に自己紹介して皆んなでご飯の支度を始めた。


ご飯の支度してる間に雅子叔母さんや愛お姉ちゃん達ともう仲良くなっていた。


やっぱり、つばきちゃんは流石だなぁ〜。


とつばきちゃんの事を見ていたら。


次女の舞お姉ちゃん「みぃお!」


私「うわっ!!」


横から、顔出してきた舞お姉ちゃんにビックリしてしまった。


次女の舞お姉ちゃん「なに、そんなにビックリしてんのよw」


ビックリしていた私を見て笑っていた。


私「いきなり、顔が現れたらビックリするでしょ!」


次女の舞お姉ちゃん「え〜。何回か呼んだんだよぉ〜。なのに気づかないんだもん!だからさぁ。」


マジか!全然聞こえなかった!


私「そ、そうなの?聞こえなかった。」


次女の舞お姉ちゃん「ふ〜ん。聞こえないほどに何を考えてたのかしらね〜」


とニヤニヤしながら私を見てきた。


私「な、何も考えてないよ///」


次女の舞お姉ちゃん「へぇ〜。それに、お姉ちゃんの事見てたよね?何か、お姉ちゃんに聞きたい事あるとか?」


私は、愛お姉ちゃんの事を愛お姉ちゃんと呼ぶけど舞お姉ちゃんは、お姉ちゃんが愛お姉ちゃんだけだから愛お姉ちゃんの事をお姉ちゃんと呼ぶ。


私「何もないよっ//ただ、ぼーっとしただけ!」


そう、さっき愛お姉ちゃんと話していたつばきちゃんをずっと見てしまっていたときに舞お姉ちゃん話しかけられたから焦ったのだ。

でも、愛お姉ちゃんがいて良かった!

気をつけないと!

変に思われたら、大変な事になりそうだし…。

舞お姉ちゃんは、一番勘が良いから怖い。

それに、まだ家族にはバレたくない。


次女の舞お姉ちゃん「そっか!」


私「で、何か用事あったんじゃないの?」


次女の舞お姉ちゃん「あっ、そうそう。杏ちゃんと遊んでたら杏ちゃん寝ちゃったんだけどタオルケットとかない?」


私「えっ?」


舞お姉ちゃんが指差す方を見ると、畳の部屋で寝てしまっている杏ちゃんがいた。


私「本当だ!」


私は、杏ちゃんに近づき抱っこした。


次女の舞お姉ちゃん「布団ひく?」


私「ううん。大丈夫。私のベッドで寝かせるよ。」


と私は自分の部屋に行き、杏ちゃんを寝かせた。

舞お姉ちゃんとついて来た。


次女の舞お姉ちゃん「ひとりで寝かせるの?」


私「いや、起きた時ひとりだと可哀想だから起きるまで一緒にいるよ。」


次女の舞お姉ちゃん「そっ!じゃ、私もここにいていー?」


私「じゃ、舞お姉ちゃんがいるなら私はお母さん達のお手伝い行ってこようかな?」


次女の舞お姉ちゃん「えぇ〜。みおも一緒にいてよ!二人だけで話す機会なんてあんまりないしぁ〜」


と、少し駄々をこねる舞お姉ちゃん。

舞お姉ちゃんは、めんどくさい事が好きではないのでお手伝いをサボっている。

それに、舞お姉ちゃんは何かと私を気にしてくれている。


私「はぁ〜。分かったよ。で、何話すの?」


次女の舞お姉ちゃん「ん〜とて、みおってさぁ、本当変わったよね?」


最近、皆んなにも良く言われるから舞お姉ちゃん達にも言われるとは分かったっていた。


私「まぁ、舞お姉ちゃん達とは1年以上も合ってなかったしその間少しは私だって変わるよ。」


次女の舞お姉ちゃん「ん〜。そうじゃないんだよね〜。何て言うか…。凄く生き生きしてるって言うか。まぁ、良い方向に変わってるって意味よ」


私「良い方向なら、良いけど。」


と回答して、杏ちゃんの寝顔を見た。

やっぱり、何処となくつばきちゃんに似てるな〜!


次女の舞お姉ちゃん「それに!」


私「ん?」


次女の舞お姉ちゃん「話やすくもなったよね!」


私「そう?」


次女の舞お姉ちゃん「そうだよ!前なんて、反応も悪ければ、回答も素っ気ないしそれにそんな優しい顔してるのだって見た事ないよ!」


私「はっ///?な、なにそれ//?」


次女の舞お姉ちゃん「ハハハw後、反応が面白くなって私は、嬉しいよw」


とテンパっている私を見て爆笑している舞お姉ちゃん。


私「ちょっ、わ、笑わないでよ!」


次女の舞お姉ちゃん「ごめんごめん!でも、誰がみおをここまで変えさせてくれたのかは凄く気になるかな?お姉ちゃんとしては!」


私「ぷっwお姉ちゃんとしてはってw」


次女の舞お姉ちゃん「はっ!?私は、みおよりお姉ちゃんでしょっ!」


私「そうだねwでも、舞お姉ちゃんってお姉ちゃんらしくないからついw」


次女の舞お姉ちゃん「た、確かに!私、めんどくさい事したくないし、夢の事だってあまり面倒とか見た事ないし、それにみおにだってちょっかい出してイライラされる事あるから、お姉ちゃんらしくはないけど…。一応、いとこである澪の事は心配してるんだよ…///?」


とだんだん、恥ずかしいくなってきたのか声も小さくなってきた舞お姉ちゃん。

でも…


私「私の事、心配してあんなしつこくちょっかい出してたのは知ってたよ!でも、正直面倒くさいなって思ってたし別に深く関わらなくても良いやって思ってた!でも、今は違うかな?舞お姉ちゃんのそのさりげない優しさが私は素直に嬉しいと思ったよ!」


これもつばきちゃんと出会って、皆んなの気持ちを知ろうと思えたから、分かった。


次女の舞お姉ちゃん「みお〜。」


私「わぁっ!」


舞お姉ちゃんは、嬉しかったのか私に抱きついてきた。

私は、いきなりの事で体制を崩し杏ちゃんが寝てるベッドに倒れてしまった。


そんな私達に杏ちゃんは、ビックリして起きてしまった。


次女の舞お姉ちゃん「ご、ごめんね!起こしちゃったね!」


杏「ママは?」


次女の舞お姉ちゃん「ちょ、ちょ、みお!ど、どすれば?」


と泣きそうな顔しだした杏ちゃんを見た舞お姉ちゃんは、あたふたし始めた。


私「杏ちゃん、おいで!」


杏「うん!」


私を見た、杏ちゃんは私の言葉通り笑顔で来てくれた。


私「ママの所行こっか。」


杏「うん!」


私は、杏ちゃんを抱っこし下に降りた。


そんな私を見た、舞お姉ちゃんは


次女の舞お姉ちゃん「みおって杏ちゃんに懐かれてるんだね!」


と言ってきた。


私「まぁね、よくつばきちゃん家に泊まりに行くし遊びにも行くからね!」


次女の舞お姉ちゃん「よくってどのぐらい?」


私「え?ん〜休みの日はほぼ遊びに行くし、泊まりもつばきちゃんが予定なかったら遊び行ったついでに泊まったりしてるからなぁ〜。あっ、でもこうがも一緒だけどね。」


次女の舞お姉ちゃん「そっか、みおが変わっ!!」


ガチャ


つばきちゃんがリビングから急に出てきて舞お姉ちゃんの話が途中で終わってしまった。


つばき「あっ、みお!杏見ててくれてありがとうねって杏寝起き?」


私「うん!畳の部屋で舞お姉ちゃんと遊んでたら寝ちゃったらしく私の部屋で寝かせたんだけどちょっとビックリさせちゃって起きちゃったんだ。ごめんね」


つばき「全然だよ!むしろ、見ててくれて本当ありがとう!舞さんもありがとうございます。」


とつばきちゃんは舞お姉ちゃんに頭を下げた。


次女の舞お姉ちゃん「いえっ!私も楽しかったので気にしないでください。」


つばき「そう言ってもらえて嬉しいです。本当にありがとうございます。」


といつもの笑顔でお礼を言っていた。


次女の舞お姉ちゃん「あっ//ほ、本当気にしないでください。」


つばき「ありがとうございます。みお、私お手洗い行ってくるからもう少し杏見ててもらって良い?」


私「うん!」


つばき「あっ、それともうご飯できるから!よろしくね!」


とお手伝い場に向かって行った。


次女の舞お姉ちゃん「ねぇ、みお。初めて会った時も思ったけど、つばきさんって普通でいても美人だけど、笑うと可愛いよね?…。って、みお聞いてる?」


私「えっ!?う、うん!そ、そりゃ、つばきちゃんだもん!」


私は、あの笑顔には凄く弱い///。

だから、顔が赤いのを舞お姉ちゃんに気づかれたくないので背を向けたまま答えた!


次女の舞お姉ちゃん「???」


お母さん「あっ、みお!ご飯出来たわよ!」


と晩御飯が出来上がり私の部活お疲れ様会が始まった。


料理は、凄く豪華でどれも美味し。


お母さん達は、やはりお酒を飲み始めた。


お母さんはお酒を呑むとうるさいくなるけど雅子叔母さんも愛お姉ちゃん達もうるさかった!


でも、今の私はこれも嫌いじゃない。


つばきちゃんもお母さん達とお酒を呑んでいる。それに、雅子叔母さんに色々聞かれていた。


私はと言うと、まだお酒が呑めないから皆んなが作ってくれたおかずを黙々食べていた。


つばき「みーお!隣座ってい?」


少し酔い気味のつばきちゃんが私の所に来てくれた。


私「いーよ!でも、さっきまで雅子叔母さん達に捕まってたよね?てか、雅子叔母さんが色々聞いてきてごめんね?」


つばき「全然、大丈夫だよ!それに、自分から言うより聞いてきてくれた方が私は言いやすいしね?それに、今は竜人が捕まってるw」


私は、雅子叔母さん達のいる方を見たら今度はお兄ちゃんが色々聞かれていたw


私「本当だぁwお兄ちゃん、嫌な顔してるw」


と角煮を食べようとしたら


つばき「あっ、その角煮頂戴!」


って言ってきたので私は、


私「いーよ!」


と答えてつばきちゃんの近くに置いてあった、取り皿に置こうとしたら


つばき「あ〜ん」


私「えッ///」


つばきちゃんは、口を開けて待っていた。


ちょ、食べさせろと////?

しかも、つばきちゃんは髪の毛が邪魔だったのか耳にかけた姿が凄く色っぽく見えて余計に緊張してきた///


てか、そう思ってしまう私って変態じゃない////!!??


でも、このまま待たせるの訳にもいけないし…


よしっ!


勇気を出してつばきちゃんに角煮を食べさせた。


つばき「んっ!美味しいね!」


私「ね、ね!美味しいよね///」


いつも思うけどつばきちゃんってあまり恥ずかしがらないよね…。


相手が私だから、恥ずかしくないのかな?


うわぁ…

何か、落ち込んできた…。


そんな、私の姿を舞お姉ちゃんが見ていたなんて私は知らないで、つばきちゃんと話していた。


つばき「てか、改めて言うけど!部活、3年間本当にお疲れ様!」


私「!!?」


つばきちゃんは、そう言うと私の頭を撫でてくれた。


つばき「えっ?みお?」


私は、急に涙が溢れ出てしまった。

多分、つばきちゃんの暖かさに大会の日に出なかった涙が出てしまったのかもしれない。


私「ごめん。何か、急に涙が…」


つばき「ふぅ〜。そっか。でもみお、謝る事じゃないよ!良く、我慢したね?」


私「つばきちゃん…。」


つばきちゃんは、私を皆んなからの視覚になるように移動してくれた。


そんな、さりげない優しさがとても居心地が良い。


そんな、楽しい時間も終わりつばきちゃん達は、帰って行った。


大人軍団もお酒のせいでそこら辺に寝てしまったのでタオルケットをかけて私も寝た。


雅子叔母さん達が来て、もう4日目がたった。


三女の夢お姉ちゃん「てか、みおん家に来て4日目なのにタカちゃんに会ってなくない?」


夢お姉ちゃんは、タカと会いたがっている。

小さい頃からタカがお気に入りだ。

もちろん、恋愛とか関係なしで!


長女の愛お姉ちゃん「本当だぁ〜。みお、タカちゃんはどうしたの?」


私「どうしたの?って言われても。」


タカとは、進級式以来まともに話してないし会ってもいなかったから、どうしたの?って言われると困る。


三女の夢お姉ちゃん「喧嘩したとか?」


私「してないよ!」


長女の愛お姉ちゃん「痴話喧嘩か?」


私「だから、喧嘩してないって!それにタカとはただの友達だから!」


長女の愛お姉ちゃん「ふ〜ん!まぁ、いいや!久々にタカちゃん家族にも会いたいし今日のタカちゃん家族とつばきさん親子呼んで夜BBQしようよ!」


お母さん「あら、いいわね!私、両方に電話してみるわね!」


と急の愛お姉ちゃんの提案でお母さんも乗り気になってしまい、急遽BBQをやる事になった。


タカん家もつばきちゃん家も大丈夫の事だった。


てか、タカと久々に会うんだよね?

何話せば良いんだろう?


準備など買い出しとかしていたら、BBQのやる時間になってしまった。


三女の夢お姉ちゃん「あっ!タカちゃ〜ん!」


どうやら、タカ達が来たらしい。


タカ「お久しぶりです!」


長女の愛お姉ちゃん「タカちゃん、見ないうちにめっちゃイケメンなってない?」


タカ「そんな事ないですよ!」


次女の舞お姉ちゃん「みお?タカちゃん来たよ?」


私「うん。知ってる!」


舞お姉ちゃんは、私とタカがちょっと気まずい感じになってる事も知らない。

てか、私だけ気まずいとか思ってたりして?

タカは、たまたま話す事なかった話してないだけかも…?

いやいや、進級式の時と態度が物語ってるよね?


次女の舞お姉ちゃん「タカちゃんと話さないの?」


私「ん〜。」


次女の舞お姉ちゃん「本当に何かあったの?」


私とタカの間に何かあったのでは?と心配している舞お姉ちゃん。


私「実は〜…。」


私は、タカとの事を舞お姉ちゃんに話した。


次女の舞お姉ちゃん「原因は、分からないけど急にタカちゃんがよそよそしくなったって事なんだね!」


私「うん。私、何かしたのかも知れないけど何したか分からないし…だから、なんか話かけづらいっていうか…」


次女の舞お姉ちゃん「じゃ、タカちゃんから話かけてくれれば良いんだね!」


私「え?」


次女の舞お姉ちゃん「この舞お姉ちゃんに任せない!」


と自信満々に言う舞お姉ちゃん。

何だか、怖いけどまたタカと普通に話せるなら良いかな?


私「じゃ、舞お姉ちゃんよろしくね!」


次女の舞お姉ちゃん「任せて!」


と舞お姉ちゃんもタカの所に向かって行った。


つばき「こんばんは〜」


つばきちゃん達も来て、BBQが始まった。


BBQは、お父さん達とお兄ちゃんとタカの男性達が先陣切ってやっていた。

私達、女性は野菜切ったり取り皿並べたりしてお父さん達が焼いたお肉を食べて楽しんで居た。

大人達は、お酒もすすんでいるようだ。


舞お姉ちゃんが私の隣に来た。


次女の舞お姉ちゃん「みお、タカ呼ぶから普通にしなよ?」


私「えっ!?」


ちょっと、皆んなの前ではやめて欲しい…

けど、今つばきちゃんは杏ちゃん達の所にいるから良かったけど…


私「でも、今じゃなくっ


次女の舞お姉ちゃん「タカちゃ〜ん、もう、後はお父さん達に任せてこっちおいでよ!」


ちょっと…舞お姉ちゃん…。

もう、お酒が入っている舞お姉ちゃんはあまり話を聞かないんだよねぇ…


私「はぁ。」


舞お姉ちゃんに呼ばれた、タカはこちらに向かってきた。


次女の舞お姉ちゃん「タカちゃん、みおの隣ね!」


タカ「はい。」


はぁ?

私は舞お姉ちゃんの方を見たら、舞お姉ちゃんはウインクしていた。

そういう事ね…。


舞お姉ちゃんは、話しやすいようにタカを私の隣に座らせたんだ。


はぁ〜。


タカは、私の隣に座った。


お母さん「ほら、みお。タカちゃんに何か飲み物渡してあげなさい!」


私「あっ、うん。タカ、何呑む?」


タカ「えっと、オレンジで!」


私「ん!了解!」


私は、オレンジジュースをコップに注ぎタカに渡した。


タカ「ありがとう!」


私「どういたしまして!」


長女の愛お姉ちゃん「てか、アンタらって付き合わないの!?」


愛お姉ちゃんはタカがきて、早々に変な事を言い出してした。


私「はっ!?きゅ、きゅ、きゅ、急に何言い出すの////?愛お姉ちゃんは!」


私は、愛お姉ちゃんの言葉に激しく動揺した。


長女の愛お姉ちゃん「え?だって、アンタら小さい頃からずっと一緒でしょ?それに2人共、恋人作らないから、お互い好きなのかな?って」


私「恋人作らないイコールお互いが好きとかどう言う考えよ?辞めてよね、そういう考えは!」


三女の夢お姉ちゃん「えぇ?でも、みお顔真っ赤だよ?」


とニヤニヤしながら言ってくる夢お姉ちゃん。

そりゃ、皆んなのまえでこんな事言われれば顔赤くなるに決まってんじゃん!


私「それは、愛お姉ちゃんがいきなり変な話するから///」


タカのお母さん「でも、私はタカの彼女がみおちゃんだったら安心だわ!」


お酒が入ったタカのお母さんまだ、話しに乗って来た。


タカ「か、母さん!」


タカも動揺している。


タカのお母さん「だって、タカの事一番分かってくれるのはみおちゃんじゃない?それに、小さい頃から知ってるから余計に安心だわ。ねぇ、宮野さん」


タカのお母さんは、お母さんに話をふった。


お母さん「確かに…タカちゃんなら安心だ…わ…。」


私「???」


と言っていたお母さんの表情は、気まづそうに見えたの気のせいだろうか…?


長女の愛お姉ちゃん「ほら、もう親公認なんだしさぁ〜」


勝手に話を進もうとする愛お姉ちゃん。


私「ちょっと待ってよ、私だけじゃないんだよ?タカだって、他に好きな子いるかも知れないし!ね!タカ!」


そうだよ!聞いたことないけど、タカは学校でモテるらしい。だから、タカだって好きな人いるかもしれないしね!


と私はタカの方を向いた。


でも、タカは…


タカ「…。」


私から目を逸らし黙っている。


えっ?

なんで?

私から目を逸らしたの?


三女の夢お姉ちゃん「そんな事言っているみおは、好きな人いるの?」


っ!!!

こ、今度は、私にふってきた…。


私「あ、私は…」


い、言えるわけない…。

絶対に言える訳ない…。


竜人「お〜い。肉、出来たぞ!」


何も言えないでいたら、タイミング良くお兄ちゃんが声かけてくれた。


私「あ、私取りに行ってくるよ!」


私は、この場からではなくこの会話から逃げたかったから私が取りに行った。


はぁ〜

もう、あそこに戻りたくないなぁ…


竜人「何の話してたんだ?」


お肉を取りに行くとお兄ちゃんも話の内容が気になっていたらしく、聞いて来た。

でも何も言いたくない私は、


私「別に…。」


と素っ気ない返事をしてお肉をもらった。


竜人「ん??」


お肉受けとった、私はまたあそこに戻らないと行けない…。

嫌だなぁ〜


私「お肉いっぱいきたよ!」


とお肉に注目して欲しかったので少し大きな声を出して言ったら


つばき「おっ!熱々のお肉だね!」


つばきちゃんが戻ってきてしまった!


私「!!!」


つばき「ん?どうしたの?みお?」


私「え、な、何も…。」


どうしよう…

また、タカとの話しになったら…。

つばきちゃんには、聞いてほしくないな。


長女の愛お姉ちゃん「あっ、つばきさん!つばきさんもどうおもう!」


っ!!!


つばき「何が?」


愛お姉ちゃんは、気になることをすぐ人に聞いてくる。

別にそんか愛お姉ちゃんが嫌いってはわけではない。

けど、つばきちゃんには辞めて欲しい…。

だから、つばきちゃん聞かないで!

辞めてっ!


長女の愛お姉ちゃん「この2人付き合っても良いと思わない?」


もう、ダメだ…


つばきちゃん「この2人って、みおとタカ君の事?」


私「…。」


次女の舞お姉ちゃん「お姉ちゃんっ!」


舞お姉ちゃんは、私の異変に気づいたのか愛お姉ちゃんを止めようとしていたが、


長女の愛お姉ちゃん「聞いているだけだよ〜。そう、みおとタカちゃん!」


と流されてしまった。


つばき「えっ!?みおってタカ君の事好きだったの?」


私「っ!!!」


やっぱり、そうなるよね…


つばき「いや、幼馴染として好きなの知ってるけど…恋愛としては初耳だったから!驚いて!」


三女の夢お姉ちゃん「さっき、みおにね他に好きな人いるの?って聞いたら黙ってたんですよ〜。」


私「もう、辞めてよ!私の事、ほっといてよ!」


これ以上、つばきちゃんに聞いて欲しくない!


つばき「え?み、みお!」


私は、あそこにもういたくなくて走って逃げた!


何で、皆んなそんなにタカとくっ付けようとするの!?


何でよ!


私の人生だよ!


皆んなには、関係ないじゃん!


と近くの海辺に着き泣いた。


つばき「みお?」


私「っ!!??」


つばきちゃんが追いかけて来てくれたらしい。


つばき「ここかな?って思ったら、ビンゴだね!ハハ…。」


つばきちゃんの声が元気がない。


私「…。」


でも、顔が見れない。

何話せばいいのか分からない…。


つばき「…。ねぇ。皆んな、言い過ぎたって反省してたよ?もしかして私、みおの嫌なこと言っちゃったのかな?それなら、ごめんね!」


違う!違うよ!

ただ、私はつばきちゃんに聞かれたくなかっただけだよ!


つばき「私、みおと仲悪くなりたくないよ!」


私「違うよ!つばきちゃんもみんなも何も悪くないよ。ただ…」


つばき「ただ?」


私は、つばきちゃんの方を見た。


私「ただ、つばきちゃんに聞かれたくなかった!」


つばき「あっ、そ、そっか!ごめんね!」


笑っていたけど凄く寂しそうな顔していた。

多分、勘違いしてる!


私「ち、違うよ!そう言う意味じゃなくて!つ、つばきちゃんには私がタカの事好きなんだとか勘違いされたくないかった!」


つばき「知ってるよ。みおは、タカ君の事そんな風に見てないんだなってここに来た時から分かってたから。でも、愛さんがみお達が付き合った方が良いとか言ってたから、ちょっとビックリして。」


私「そっか。愛お姉ちゃん達はね、昔からタカとくっ付けさせようとするんだよね。愛お姉ちゃん達が私の事心配して、私の事良く知っているタカなら安心するんだと思う!それにタカだって私の事ただの幼馴染しか思ってないだろうし私だって…。」


つばき「うん。みおの気持ちも分かるし、愛さん達の気持ちも分かるなぁ。」


私「愛お姉ちゃん達の気持ち?」


つばき「私は、ここ1年のみおしか知らない。でも、愛さん達は違う。みおが産まれた時から知ってる。私ね、愛さん達がみおが凄く変わったって凄く喜んでるのを聞いてたら、あっもちろん良い方にね!で、愛さん達はみおが本当に大切なんだなぁ〜って思ったよ!」


それは、昔から知ってたよ…。

でも、正直ほっといて欲しいかった。


私「うん…。」


つばき「みおは、皆んなに愛されてるなぁ〜って!正直、みおが羨ましいよ!」


つばきちゃんが私を羨ましい…?


私「つ、つばきちゃんのが皆んなに愛されてて羨ましいよ!!」


つばき「私なんて、外面が良いだけ。そんな、外面の私だから皆んなが仲良くしてるだけだよ。本当の私を知ったら、皆んな避けるよ!」


私「そんな事ないよっ!」


つばき「でも、みおは違う!それに、みおにだって本当の私を知ったら避けていくよ…。」


私「そんな事ないよ!私は、どんなつばきちゃんでも受け止められるよ!」


つばき「ハハッ。やっぱり、みおは優しいね。ふぃ〜皆んな心配してるし帰ろっか!」


とまた、あの辛いそうな顔したつばきちゃんは、帰ろうとしている。

私は、そんなつばきちゃんがほっとけなくなる。


私「つばきちゃんにだけだよ!」


つばき「え?何が?」


そうだ、私は初めてあの顔を見た時からそんなつばきちゃんを守りたいと思ったんだ!


私が!!


なのに、側にいられられなくなるかも知らないからって怖くなって自分の気持ちを隠して…。


隠し通したままだったら、何も始まらない。


もしかしたら、本当につばきちゃんの隣にいられなくなるかもしれないけど…。


このままだと、私は本当に前に進めなくなる。


私「私、つばきちゃんが好き!」


もう、後戻りはできない。


つばき「ありがとう!こんな私をまだ好きでいてくれて嬉しいよ!」


私「違う!」


つばき「えっ?」


私「私は、恋愛としてつばきちゃんが好き。大好き。」


つばき「えっ…。」


つばきちゃんは、私の告白に凄い驚いてる。


私「つばきちゃんと初めて会った時から、私はつばきちゃんが好きだった。でも、気づいたのは、去年の夏頃だけど。」


つばき「みお…。ダメだよ…。私を好きになるなんて…ダメだよ…。」


え?

何言ってるの?

つばきちゃん。


私「な、何で?ダメなの?」


つばき「みおは、幸せにならないと。」


つばきちゃんの言ってる事が分からない。


私「何言ってるの?私は、つばきちゃんが好きになって幸せだよ!」


つばき「私はダメだよ!」


ビクッ!


急に大声を出したつばきちゃんに私は驚いてしまった。


つばき「ご、ごめん。でも、私ももちろんだけ、同性は辞めといた方がいい…。」


私「何で?」


つばきちゃんだって、れいさんと…。


つばき「皆んなが幸せになれない。」


私「皆んなって、家族の事?」


なんで、ここで家族が出てくるの?


つばき「良く考えてみて…、同性と付き合った時、周りがどう思うか…。その人の家族がどう思われるか?同性同士は、幸せにならない!」


そんなの、つばきちゃんを好きだって気づいた時から考えてたよ!

でも、これは私の人生なんだよ!


私「つばきちゃんもれいさんと幸せになれなかったから?あっ…」


私は、言ってはいけない事を言ってしまった…


つばき「えっ?な、何で、知ってるの?」


つばきちゃんの顔がだんだん青ざめている。


私「きょ、去年、れいさんの旦那さんが来た時起きてて聞いちゃって…」


つばき「そっか。起きてたんだ。あの時…。」


つばきちゃんは、最初は動揺していたけど正気に戻っていた。


私「ごめん。でも、同性を好きになったつばきちゃんなら私の気持ち分かるんじゃないの?なんで、そんな事言うの?」


つばき「分かるからだよ…。みおは、私の大切な人だから、みおを私と同じ目にっ…。」


つばきちゃんは、何かを言いかけたが辞めた。


私「つばきちゃんと同じ目って何?」


私は、聞き返した!


つばき「とにかく、同性は辞めた方が良い。私の事も辞めた方が良い。愛さん達が言った通り、みおにはタカ君がお似合いだよ!」


つばきちゃんは、その話を逸らしタカの事を言い出した。

つばきちゃんには、言って欲しくなかった事を!


私「何で、ここでタカが出てくるの!私は、つばきちゃんが好きだって言ってるのに!何でよ!まだ、れいさんが好きだから?私に告白されて迷惑って思ったの?」


つばき「ち、違うよ!」


私「何が違うの?私は、振られる覚悟はあった!でも、つばきちゃんに…好きな相手にそうなふうに否定されるなんて思わなかった。」


私は、悔しくて涙が止まらなくなった…。

つばきちゃんに否定されるとは思っても見なかったから。

振られる覚悟はあった、振られても時間が経てばまたつばきちゃんとなら今まで通り戻れると思ってたから!

でも、こんなのもう戻れる気がしないよ!


つばき「待って、みお!」


私は、また走って何処か行こうたしたらつばきちゃんに腕を掴まれた。


私「っ!!!」


私の腕を掴んだ時のつばきちゃんの顔は、見た事もない凄く悲しい顔していた!


私「離してよ!」


でも、私はそんなつばきちゃんの腕を払い落とした。


私「つばきちゃんなんてバカ!」


と言い残し私は、自分の部屋に駆け込み閉じこもった。


そんな私達の話しをタカと舞お姉ちゃんが聞いてたなんて知らないで。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ