つばきちゃんの過去
つばき「みお!お帰り!」
私「ただいま。今日も泥だらけだね」
つばき「働く女性って感じでカッコいいでしょ!」
お父さん達の畑の仕事をアルバイトで働いてるつばきちゃんが今日も泥だらけになりながらも頑張って働いていた。
私「女性の中でもつばきちゃんは、何もしなくてもカッコ良いよ!」
つばき「そお?ありがとう!」
実際につばきちゃんは、そこら辺の男性より本当カッコいい。
見た目も、カッコ可愛いし性格も男らしいところもあって憧れでもある。
竜人「つばきは、男みたいだしなw」
つばき「はぁ?シングルマザーは、舐められちゃおしまいだからそりゃ男みたいになるわ!文句でもあんの?」
竜人「文句は、ないけどあんまり男みたいになると男が寄ってこねぇーよwハハハw」
とお兄ちゃんは、つばきちゃんに嫌味を言いながら仕事に戻った。
つばき「言い方腹立つな〜」
お兄ちゃんとつばきちゃんは、仕事が一緒って事もあってすぐ仲良くなったらしい。
お母さんから、聞いた話だけどお互い間違った事や意見が言いたいときは2人が納得いくまで喧嘩並の言い合いになるけど納得がいったらすぐ仲直りして仕事に戻るらしい。
それにお兄ちゃんは、つばきちゃんがいる時はなんだか顔が優しく見えるってお母さん達が言っていた。
なんとなく、私も分かってた。
異性で気が合うのはつばきちゃんぐらいなんだろうな…って
と少し落ち込んでいるとつばきちゃん家かられいさん達が出てきた。
れい「つばきっ!買い物行ってくるね!」
つばき「うん!気をつけてね!」
美玲「行ってきまぁーす」
つばき「いってらっしゃい!」
私「何買ってくるの?」
つばき「晩御飯のおかずだよ!家に来てから、ずっと晩御飯作ってくれてるからさ!」
そう、あの祭りの時以来れいさんと美玲ちゃんはずっとつばきちゃん家に泊まっている。
もう三週間はたったけど、一向に帰る気配はない。
それにれいさんの旦那さんは、大丈夫なのだろうか!?
大人だから、大丈夫だろうけど…
旦那さんの事気にならないのかな?
いや、旦那さんはれいさん達のとこ気にならないのかな?
てか、気にしろよ!
むしろ、迎え来いよ!
れいさんが泊まってると、つばきちゃん家に遊びに行けないじゃん!
れいさん達が来てから、私はつばきちゃんとあまり話せてない…
たまに仕事最中のつばきちゃんと会って少し話すぐらいだ…。
はぁ…。
こんな事思うなんて私、嫌な女だな… 。
私「そうなんだ!れいさん料理上手そうだもんね!じゃ、仕事頑張ってね!」
と家に入ろうとした時
つばき「久々にみおも晩御飯一緒に食べようよ!
こうくんも一緒にさぁ」
晩御飯を誘ってくれたのは、嬉しいけど…
私「2人も増えたら、れいさんご飯作るの大変だから辞めとくよ!」
正直、れいさんと一緒に食べるのは何だか嫌だった。
つばき「じゃ、みおも作ってよ!」
私「えっ?」
つばき「たしかにれいのご飯は、美味しいけどみおのご飯も美味しいよ!それに私の口に合ってて好きなんだよね」
キュン
つばきちゃん家に泊まった時、つばきちゃんと2人でご飯作ってて、美味しいって言ってくれた事は合ったけどつばきちゃんの口に合ってて好きっていわれたのは初めてで凄く嬉しくなった。
それに、あんな笑顔で言われたらもうキュン死しそうだよ。
つばき「何、ニヤニヤしてんのw」
無意識でニヤニヤしてたらしい///
私「べ、別にニヤニヤなんて//」
つばき「ハハハw宮ママとれいに伝えとくから!じゃ、こうくんと今日の19時ね」
私「えっ!私まだっ…」
つばきちゃんは、決まったかのように時間を言い仕事に戻ってしまった…。
私「私まだ、行くって言ってないんだけどなぁ…」
と私は、溜息混じりに呟いた。
でも、決まってしまった事だからこうに取り敢えず伝えて私はおかずを作る事にした。
こう「お姉ちゃん、もうすぐ19時だよ!」
私「本当だ!こう、ちょっと手伝って!」
こう「お姉ちゃん、こんなに作ったの!?」
私は、つばきちゃんに口に合って好きって言われたのが本当に嬉しくて時間を忘れるぐらいおかずを沢山作ってしまったのだ…。
私「うん…。作りすぎだよね。ちょっと、置いていこうかな?」
こう「えぇ!俺そのおかず好きだし今日食べたい!」
私「でも、つばきちゃん家にもおかずあるんだよ!」
こう「両方食べたい!」
私「はぁ。分かったよ…。」
こう「やった!行こう!」
まぁ、残ったら持ち帰れば良いやって思い
つばきちゃんに向かった。
ピンポーン
新「はーい!」
こう「よっ!」
私「こんばんは!」
新「こんばんは!」
私、こう「お邪魔まします。」
れい「いらっしゃい!」
私「急にお邪魔してすいません。」
れい「お邪魔じゃないよ。それに、つばきが半ば強制で誘ったんだろうしね」
流石、大親友って事もあってつばきちゃんを良く知っているんだな…
それに当たり前だけど私が知らないつばきちゃんを知っているんだよねれいさんは…
何だモヤモヤする。
つばき「いらっしゃい!」
私「お邪魔します。あと、これおかずなんだけどちょっと作り過ぎちゃって…。」
つばき「沢山作ってくれたんだ!ありがとう、みお!」
キュン
また、あの笑顔。
れい「みおちゃん、わざわざありがとうね!」
私「い、いえ!作り過ぎたので残ったら持ち帰りますので。」
れい「本当、沢山作ってくれたんだね!大変だったでしょう?」
私「いえ、大変ではなかったです。」
つばき「みおは、私と違ってご飯作るの嫌いじゃないもんね!」
ゴシゴシ
私「ちょっ、つばきちゃん髪の毛ぐしゃぐしゃになるよぉ〜」
つばき「ハハハwほら、並べて早く食べよう!」
私「うん!れいさん、私なにやりぃ…ましょう…か?」
れい「あっ、じゃ取りお皿並べてくれる?」
私とつばきちゃんのやり取りを見た、れいさんが少しムッとしたようなに見えた。
私「は、はい。」
気のせい…だよ…ね?
私は、取り敢えずれいさんに言われた通り取りお皿を並べた。
そして、皆んなで食べ始めた。
れいさんは、普通に優しく接してくれてるからもしかしたら私の見間違いだったのかな?
それにしても!
私「れいさんのおかず美味しいです!」
れい「本当ー?ありがとう!」
れいさんは、嬉しそうに答えた。
私「私のってちょっと味しつこいですよね…。
薄くしようとしてもどうしてもちょっと濃くなっちゃって…だから、れいさんの丁度よくて羨ましいです!」
れい「みおちゃんのも美味しいよ!それに味濃いのって別良いと思うけどなぁ〜」
私「そうですか…?」
れい「そうだよ!だから、気にしなくて良いと思うよ!」
つばき「そうだよ!みおのご飯美味しいからそれで良いんだよ!」
私「そ…う///?ありがとう//」
つばきちゃんは、またサラッと嬉しい言葉を言ってくれるから照れてしまう。
私「れいさんもっ…ありがとうございます…」
れい「本当のことなんだから、自信持ってね!」
私「はい…。」
また、れいさんが少しムッとしてるように見えた。
しかも、つばきちゃんの顔を見ながら。
「「ご馳走様でした。」」
子供達は、お腹一杯になってテレビを見始めた。
それにしても、やっぱり残ってしまった。
それに、れいさんのが美味しくてれいさんのが好評だったのもあり沢山残ってしまった。
本当美味しいかったもんな〜。
残ったおかずを持ち帰ろうと蓋を閉めようとした時
つばき「ちょっ!何で閉めんのさぁ!」
私「えっ?残ったから持ち帰ろうと思って…」
つばき「まだ、私食べてるんだけど?」
私「えっ、だってお腹一杯じゃ…」
つばき「まだ、食べんの!」
私「あんなに食べたのに?」
つばき「今日は、沢山動いたからめっちゃお腹空いてたからまだ食べれるのよ。」
とハニカミながら、食べ始めた。
そんな、つばきちゃんを見て私は気づいた。
つばきちゃんは、私が落ち込まないように少しでもおかずを減らそうと頑張っている。
だって、白ご飯をあまり食べてないしそれに少ししか残っていないれいさんのおかずに手を付けていない。
それに、お腹いっぱいできついのを頑張って隠しているのが分かる。
つばきちゃんは、お腹いっぱいになるとズボンのウエスト部分を伸ばす癖がある。
それを私は、見逃さなかった。
つばきちゃんは、本当優しいしさりげない優しさもある。
そんなつばきちゃんが本当に大好きだ。
私「そんな食べたら身体に悪いから今日は、ここまで」
私は、自分が作ったおかずに蓋を閉めた。
つばき「えぇ〜。まだ、食べれるよ〜」
私「腹八分目が良いだってよ?」
つばき「知ってるけど…今日は」
れい「じゃ、みおちゃんが作ってくれたおかず明日の朝食べようよ!」
私「えっ?」
また頑張って食べようとしているつばきちゃんにれいさんが提案した。
つばき「それ良いね!みお、このおかず置いてってね!みおの作ってくれたおかず全部美味しかったから朝も食べたい。」
私「う、うん。良いけど…。」
つばき「ありがとう」
れい「お片付けしようかっ!」
私「はい。」
どうやら、れいさんもつばきちゃんがお腹いっぱいなの気づいてたらしい。
そうだよね…。
だって、あの二人は大親友だもん気づくにきまってる。
つばき「れいは、やっぱ頭の回転良いね!」
つばきちゃんは、そう言ってれいさんのおでこを突いて片付けをし始めた。
れい「ちょっとぉ〜。」
突かれたおでこを手で抑えながら恥ずかしくなっているれいさん。
私「っ!!」
そんなれいさんを見た私は、動揺した!
だって、頬を赤く染めながつばきちゃんを見るその顔つきは友達に対する顔つきではなかった。
恋愛初心者の私でも分かるぐらいその顔つきは愛しい人を見る顔つきだ。
れいさんってもしかして…
自分の心臓がうるさい。
うるさくて何も考えられなくなる…。
れい「みおちゃん?」
私「えっ?」
ぼーっとしている私に気づき話しかけてくれたれいさん。
れい「大丈夫?疲れた?」
つばき「みお、疲れたの?あっ!部活終わった後におかず作ってきてくらたんだもんね。そりゃ、疲れるよね!ごめんね!泊まって行きなよ!」
つばきちゃんも心配し始めた。
私「大丈夫です!それと、今日は帰るよ!」
つばき「この前泊まり来た時置いていった、服とかあるよ?泊まっていっても大丈夫だよ?」
私「ありがとう!でも、今日は本当に帰るよ。また、泊まりに来るね。」
つばきちゃんは、少し残念そうにしてたけど今日はもうれいさんの顔が見たくなかった。
私の勘違いかも、しれないけど…
もし、勘違いじゃなければ?
頭の中がぐちゃぐちゃだ。
今日は、1人になりたい。
私達は、お片付けを終えこうと帰宅した。
シャワーを、浴び部屋に戻り何も考えず眠りについた。
そして、あれからまた1週間。
仕事中のつばきちゃんとたまに会うだけ。
れいさんもまだいる。
それに、なんだかれいさんとは会いたくなかった。
私の勘違いなら良いけどもし私の勘違いじゃなかったら…?
私「はぁ〜」
コツンッ
私「痛っ!」
私は頭を軽く叩かれた方を見るとタカがいた。
私「何すんのよ!タカ!」
タカ「溜息ついてたからついw」
私「だからって〜」
タカ「部活の練習疲れたか?」
そう、今日は朝から1日部活練習で今は帰宅途中だ。
私「そりゃ、1日練習だったからね。」
タカ「ふ〜ん。」
私「ふ〜んって。興味ないならきかないでよ!」
タカ「興味はあるよ!」
私「あっそ!」
あれ?つばきちゃん家、電気付いてない。
それにれいさんの車もない。
皆んなで出かけたのかな?
タカ「んっ?みお?」
急に止まった私を気づき声をかけてくれた。
私「え?あっ、ごめんごめん。」
タカ「なぁ!みおって気になる人でもきたのか!?」
私「えっ!!!!!な、な、な、なんでそんな事聞くのさ!」
凄く驚いた!
凄く動揺した!
まだ、タカには言えない。
いや、言う勇気がない。
真澄と違ってタカは、本当家族同然で兄妹みたいだから言いずらい。
タカ「最近のみお、幸せそうな顔してると思ったら辛そうな顔もするから…。」
タカはどこか寂しい顔をしていた。
私「私、幸せそうな顔と辛そうな顔してたんだっ!」
タカ「お、おう。」
私「そっか!」
タカ「ん?」
つばきちゃんを好きになって、私そんな色んな表情するようになったんだね!
それも全部、つばきちゃんのおかげ!
私…私今凄く!
私「私さぁ、今凄く楽しいんだ!」
タカ「なんだよ?急に!?」
私「急に言いたくなったw」
タカ「はぁ?なんだよそれ?」
そうだよ!今は、つばきちゃん達と楽しく過ごせれば良い。
今後、どんなるかは分からないけど今はつばきちゃんと楽しく過ごしたい。
私「ハハハwまたね、タカ!」
とタカと別れた。
タカ「なんでだよみお…。何で、あの人なんだよ…」
タカが最後に言った言葉は、私には聞こえなかった。
ガラガラ
私「ただいま〜!」
つばき「お帰りっ!」
私「えっ?つばきちゃん?なんで?」
お母さん「今日、仕事で大きい契約とれたのよ!だから、そのお祝いでパートさん達も呼んだのよ!」
竜人「俺のお陰でな!」
とお兄ちゃんが自慢げに言っていたら
お母さん「何言ってんのよ!つばきちゃんがいなかったら貴方、緊張して何も話せなかったんでしょ!」
竜人「なっ////」
つばき「でも、竜人凄く頑張ったから取れた契約だから竜人は、自身持って良いと思うよ!」
竜人「つばき…。」
つばき「でも、緊張しすぎてたのは事実だから少しリラックスした方が良いよw」
竜人「つばき!!」
つばき「クスッw」
お母さん「ちょっとは、つばきちゃんを見習いなさいよw」
どうやら、お兄ちゃんはつばきちゃんと一緒に
契約を取りに行ったらしい。
そして、契約が取れて今日は皆んなでお祝いをするらしい。
つばき「ほら、みおも早く着替えて下おいでよ〜」
私「う、うん!」
てか、れいさんは?
私「つばきちゃん!れいさんと美玲ちゃんは?」
つばき「れい達は、今日帰ったよ!」
私「そうなんだ。」
つばき「うん…。」
つばきちゃんは、どこか寂しいそうな顔をしている。
でも、すぐいつものつばきちゃんに戻った。
つばき「ほら、早く着替えて!」
私「う、うん!」
れいさんとは1ヶ月近く一緒にいたから帰ったのが寂しいのかな?
私は、着替えて下に降りて皆んなとお祝いを始めた。
大人軍団は、お酒も飲み始めてだんだんお家が騒がしくなった。
未成年の私達は、ご飯も食べ終わり小学生組は、ゲームをやり始め未就学児は、仲良くおままごとをし始めた。
お父さん達の仕事のパートさん達の子供達もいるか、杏ちゃんも楽しそうだ!
いつも、杏ちゃんは新やこうの中に入らなかったからいつも私と遊んでいた。
だから、今日は良かったね杏ちゃん。
私は、1人縁側に座り星を見ながらたそがれていたら
つばき「すぅ〜。外の空気は、いいね〜」
顔を赤く染めたつばきちゃんが外の空気を吸いに来たらしい。
つばき「よいしょっと」
つばきちゃんは、私の隣に座った。
つばき「星綺麗だね〜」
私「そうだね!」
星を見ているつばきちゃんは、お酒を呑んでたせいかいつもより凄く綺麗に見えた///
そして、いつもより寂しそうにも見えた。
つばき「ん?何かついてる?」
私「えっ!なっ何もついてないよ//」
つばきちゃんな事見過ぎてしまった///
つばき「じゃ、何か聞きたいことでもあるとかw」
私「な、ない…よ…」
本当は、あるけど聞いていいのか…。
つばき「何かその言い方あるようにしか聞こえないけどなw」
私「…。」
つばき「まぁいいや!でもね私は、みおに聞きてもらいたい事あるだけど、聞いてくれる?」
私「え?う、うん…。」
何んだろう…?
つばき「もしもの話なんだけど、もし私が間違った道を選んでここの皆んなから変な目で見られるようになりここの場所に居ずらくなってここの場所から私がいなくなったら、みおはどう思う?」
私「!!!」
つばきちゃんがここからいなくなる?
あの家からいなくなる?
つばきちゃんがいない生活になる?
そんなの…そんなの…。
つばき「もしもだよw?本気で受け止めないで?」
私「じゃ、なんでそのもしも話しがでてくるの?」
つばき「それは…。」
私「つばきちゃん?」
竜人「つばき!もう、お開きにするってよ!」
つばき「うん!今行く!」
つばき「みお、ごめん!少し酔って、その話が出ただけだから、本当気にしないで!」
と言い残し、皆んながいる所に戻った。
私も少ししてから、皆んながいる所に向かった。
竜人「これから、また忙しくなると思いますがこれからもよろしくお願いします。」
皆んな「「はい!」」
竜人「それでは、一本締めで終わりたいと思います。全然ーの!」
パン!
お兄ちゃんが合図で一本締めをし皆んながそれぞれ帰っていった。
そして、つばきも帰る支度をし始めた。
お母さん「今日は、本当にありがとうね。つばきちゃん。」
つばき「いえ!こちらこそ、美味しいご馳走を食べさせてもらって、ありがとうございます!ご馳走様でした!」
お母さん「大したご馳走じゃなかったけどね。それに、新ちゃん、杏ちゃん寝ちゃったわね!竜人!新ちゃん抱っこしてあげて!」
竜人「おっ…
私「私が行く!」
お母さん「あんたより、お兄ちゃんのがいいんじゃない?」
竜人「そうだぞ!俺のが新をちゃんと抱っこできるから、俺が行くよ!」
私「ちゃんと出来るよ!それに…。」
お母さん「それに、なに?」
それにさっきの話をちゃんと話さないといけない気がするから!
でも、お母さんにそれを言ったら明日でも言いじゃない?って言われるに決まってる…。
なんて…なんて言えば…。
つばき「じゃ、みおが杏抱っこしてくれる?私は、新抱っこするから!ね?」
私「え?」
つばき「それにみおとは、まだ話したい事あるし。だから、宮ママ今日みお泊まらせて良いかな?」
お母さん「つばきちゃんが大丈夫なら。」
つばき「大丈夫!みお、行こう?」
私「う、うん。お母さん、行ってきます。」
お母さん「はい。つばきちゃんに迷惑かちゃだめよ?」
私「分かってる!」
私は、眠っている杏ちゃんを抱っこしてつばきちゃんは、新を抱っこしてつばきちゃん家に帰った。
つばき「みお、ありがとうね!杏抱っこしてくれて!」
つばきちゃん家に着き新と杏ちゃんを布団に寝かせ、つばきちゃんとリビングに向かった。
つばき「何に飲む?」
私「何でも良いよ。」
つばき「はい!」
私「ありがとう。」
つばきちゃんとソファに座ってつばきちゃんが出してくれたお茶を飲んだ。
つばき「さっきの話が気になってるの?」
私「うん…。私、さっき何も言えなかったから…。」
つばき「さっきも言ったけど、酔っ払いの言った事だから気にしないで」
私「うん!分かってる!でも、私はどうしてもつばきちゃんに言いたいから」
つばき「えっ?」
私「ありきたりな事しか言えないけど。私は、つばきちゃんが間違った道を行くなら正しい道に戻す…。でも…それがつばきちゃんが選んだ幸せなら、何もしないし言わない…。間違った道ってのがどんな事なのかは、分からないけど私はつばきちゃんの事、変な目でなんか見ないよ!絶対!皆んなが何を言おうと私はつばきちゃんの味方でいるしつばきちゃんを支えるから!から…だから…」
つばき「みお…?」
私「だから、ここから居なくならないで!私の前からいなくならないでよ…つば…きちゃん…。私…つばきちゃんのお陰で今の生活が凄く楽しいく思えるようになったんだよ?前の私は、他人に興味がなかったから人の気持ちもわからなかった。楽しくもなかった。でも、つばきちゃんが来てから少しずつだけど人の気持ちわかるようになって、友達とも少しずつ打ち解けるようになった。辛い事もあったけど楽しいことも沢山できて、それも全部つばきちゃんがここに来てくれたから!だから、私はつばきちゃんにここにいて欲しい…。」
つばき「それって、私のお陰じゃないよ!みお自身が変わったお陰だよ!」
私「私にとっては、つばきちゃんのお陰なの!だから、もういなくなるかもって言わないで欲しい。冗談でも。」
つばき「みお…ありがと!」
つばきちゃんは、そう言うと私の頭を撫でてくれた。
つばき「そっか〜。みおがそう思ってたとわね〜」
とニヤニヤしなが私を見た。
私「な///なに、笑ってんの///!?」
私は、なんだか恥ずかしくなった。
つばき「べっつに〜。でも、ひとりでもそう思ってくれてる人がいるのって嬉しいな!みお、本当ありがとう」
私「お礼言われるような事言ってないよ///」
つばき「でも、嬉しいかったから!」
私「////」
つばき「よし、気分も良いし。眠くなったから寝ようか!」
と言いつばきちゃんは、皆んなが寝ている寝室に向かった。
私もつばきちゃんの後ろについて行った。
つばきちゃんは、布団に入ってすぐ眠ってしまった。
つばきちゃんは、どう思ったのかは分からないけど少しでも私の気持ちが伝わってればいいな…。
てか…何か…恥ずかしくなってきた////
明日、つばきちゃんの顔まともに見れないかも///
と思っているといつの間にか眠っていた。
♪〜
ん?
何かメロディーが聞こえると思ったら消えた。
つばき「もしも"し…」
消えたと思ったら、つばきちゃんの寝起きの声が聞こえた。
どうやら、電話の着信音だったみたいだ。
私は、まだ眠かったのでもうひと眠りしようと眠りに入ろうとした時。
つばき「えっ!?」
パタン。
つばきちゃんが驚いた様子で寝室から静かに出た。
どうしたんだろう?
ガチャッ!
ん?
玄関の鍵が開いた音がした。
つばき「…で…る…か?」
全然、聞き取れなかったがどうやら誰か来たらしい…。
私は、自分のスマホの時間を見た。
はぁ!?
私は、驚いた!
だって、まだ夜中の3時半だから!
こんな、時間に来るなんていったい誰なんだろう…?
ガチャッ!
んっ!!ヤバい!
また、玄関の鍵の音がしたので私は急いで布団に潜り寝たふりをした。
スタスタッ。
ん?
寝室を通り過ぎて、リビングに向かったようだ!
しかも、もう1人の足跡も聞こえたので家にあげたらしい。
私は、誰が来たのか気になってしょうがなかったが盗み見みや盗み聞きは良くないから目を瞑り寝ようとした…。
バサッ
私「やっぱり、気になって眠れない!」
私は、欲望に負け静かにリビングに向かった。
つばき「あの、子供達まだ寝てるので早めに終わらせてもらいませんか?」
つばきちゃんの声のトーンが低いように聞こえる。
それに、何だ冷たいようにも聞こえた。
相手は、誰なんだろうか?
男性「こんな、遅くに申し訳ない。」
えっ?男の人の声?
私は、さらに近づきドアに耳を近づけた。
つばき「れい達なら、昨日帰ったはずですが?」
男性「えぇ。帰って来ました…。」
もしかして…れいさん旦那さん…?
つばき「じゃ、れいのことで何か聞きたい事があって来たってことですかね…。」
男性「はい。れいと貴女の事です。」
つばきちゃんとれいさんの事?
つばき「はぁ…。やっぱり…。今回は、貴方が心配する事は何も無いですし何もしてないですが」
えっ!?な、なに?
心配する事は何も無い?
何もしてない?
ど、どう言う事なんだ…ろう…。
私の心臓がドクドクうるさくなって来た。
男性「えぇ。それは、れいも言っていたので分かってます。」
つばき「じゃ、何ですか?」
男性「単刀直入で言います。どうか、俺かられいを奪わないで下さい。」
んん??
私は、男性が言った事が理解出来なかった…。
でも、その男性はれいさんの旦那だって事はわかった。
ドクっドクっドクっドクっ
心臓の音がますますうるさくなってきた。
つばき「何でですか?」
えっ?
つばきちゃん、何でですか?って何…?
どう言う意味で言ってるの?
れいさんの旦那「何でってっ!分かってるはずだが!」
れいさんの旦那さんは、声は抑えているが怒っているようだ…。
つばき「分かってますよ!でも、あなたも私の気持ち分かって言ってますよね?」
れいさんの旦那「そっそれは…」
れいさんの旦那さんが言葉が詰まったみたいだ。
何だか怖い…この後のつばきちゃんの言葉が…
つばき「私は、あの時から…いや…れいと付き合った時から私はずっとれいを好き…違う!愛してますが?そんな私にどうしろと?」
ドクンッ
ちょっと…まって…。
れいさんとつばきちゃんが付き合ってた?
頭が真っ白だ…。
れいさんの旦那「っ!貴女がまだれいを好きでいるのは分かっていました。それでも、れいを諦めて欲しい。」
つばき「なんで、貴方にそんな事言われないといけないんですか?」
れいさんの旦那「貴女とれいの関係を知ってから俺は、自信がない。それに今の俺には、これしか思いつけなかったから…」
つばき「はぁ…。貴方には悪い事したと思っています。それに、れいが貴方と付き合会い出した時に別れれば良かったとも思っています。」
れいさんの旦那「その前に貴女は、既婚者だったんだかられいとか関係なく付き合っちゃ駄目だったんじゃないですか?」
もしかして、つばきちゃんが前に言ってた不倫相手ってのがれいさんだったんだ…。
だから、つばきちゃんは大親友なのにれいさんと会わなかったのはれいさんが好きな相手だったからだったんだ…。
それに、れいさんが嫉妬していた理由もわかった。
つばき「れいの事好きだって気づいてから、私は何度か諦めようともしました。でも、れいと一緒にいると気持ちが抑えきれなかった…。れいも同じ気持ちだって事が分かって、付き合った時何度か離婚も考えました。でも、勇気が出なかった。」
れいさんの旦那「じゃ、なんで今更離婚したんですか?」
つばき「罪悪感?バレても旦那は許してくれたけど私はそんな旦那といるのが息苦しくなった…。それにやっぱり、れいが好きだから。」
れいさんの旦那「それじゃ!れいとまたより戻すつもりですか?」
つばき「れいとまた再会して、やっぱりれいが好きだって再確認したしれいも私の事まだ好きでいてくれてるって分かったから今度は貴方から奪い返してやるって…」
れいさんの旦那「やっぱり…」
ドクンッ
胸が苦しい…。
私は、もう聞いているのが辛くて寝室に戻ろうとした時
つばき「昨日までは、思ってました。」
えっ?
れいさんの旦那「えっ?」
つばき「私ね、ここに引越してからも辛かった
。全部、自分がまいたタネだから仕方ないし元旦那に酷いことした最低な女だから、これが私の罰なんだって…でも、辛くて辛くてどうしようもなかった時ここの場所の魅力を色々教えてくれた子がいたんですがその子が凄く私に懐いてくれて。しかも、その子の親から聞いた話だけどその子他人に興味がないからここまで人に懐いてるの見た事ないって言われて。私、何だか嬉しくて!その子が凄く可愛く思えて来て、その子が落ち込んでる時は一緒にいてあげたいと思うし喜んでる時は、一緒に喜びたい。そう、その子のお陰で辛い事も減ってきて楽しい事が増えてきた。その子のお陰で!なんでかは分からないけど昨日その子にもし私がここからいれなくなったら?って聞いてみたの!そしたら、その子は一生懸命答えてくれたの。居なくなって欲しくないって!私、凄く嬉しくて嬉しくて!ひとりでも私を必要としてくれてるんだって!だから、思ったんだ私その子の近くで大人になる所を見てみたいって!どんな、大人になっていくのか楽しみだなって!」
れいさんの旦那「…。」
つばき「早い話、れいの事は好きだけどその子のそばでその子の成長姿を見ていきたいかられいを奪うのは辞める事にしたんです。それに、れいは私の事好きだけど貴方のことも好きみたいですし。」
えっ?
れいさん旦那「で、でも、れいは俺より貴女の方が好きです。それに貴女が辞めてもれいは俺と離婚して貴女と一緒に居たいと言っています。」
つばき「れいからは聞いてませんが貴方と電話しているのを聞いて、何となく分かってました。」
れいさんの旦那「それとれいは、貴女が誰かの者になる前にとも焦っている様子でした。」
つばき「ん〜。なんで、そう思ったかは分かりませんがそれを利用するのも良いかもしれないですね。」
れいさんの旦那「利用する?」
つばき「えぇ。」
れいさんの旦那「れいが貴方の事諦めて、離婚しなくなるならなんでも良いです。」
つばき「ですが、れいは傷ついて帰ってくると思います。だから…。」
れいさんの旦那「えぇ、俺が慰めます。」
つばき「よろしくお願いします。それと、れいはいつ頃ここに来ますか?」
れいさんの旦那「今日にはまた貴女のところに戻るとも言っていました…」
つばき「分かりました。」
とれいさんの旦那さんと話し合いが終わり、れいさんの旦那さんは帰っていった。
わたしはまた布団に戻り、さっきのつばきちゃん達の会話を思い出していた。
つばきちゃんは、私のためにれいさんを諦めてくれたってことだよね…?
私、安心して良いんだよね?
でも、何だか心が晴れなかった…。
何でだろう…?
それにつばきちゃんは、寝室に戻ってこないままだ。
しばらくして皆んなが起き始めた。
私もリビングに向かった。
つばきちゃんは、いつも通りの様子だ…。
私は、まだ何かが引っかかったまま部活に向かった。