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親友の大切さ

私「タカ、おはよう!」


タカ「お、おう!おはよぅ。」


学校が始まって一週間がたった。


そう、祭りからも一週間がたったのだ。


真澄とは、あれからまだ話さないでいた。


タイミングって言うか…


真澄と話す機会がなかった。


学校も午前中のみで真澄は学校が終わると私を避けるようにすぐ帰ってしまうし部活もなかったから全然目も合わす事もなかった。


でも、今日から通常授業だし部活もあるからタイミングを見計らって話そうとは思うけど…


あそこまで、避けられるといくら私でも気まずいし話しかけずらい…


けど、真澄と気まずいままは嫌だから今日話しかけないとずるずる先延ばしになっちゃいそうだから頑張ろう!


私「ヨシっ!」


タカ「えっ?」


タカがいるの忘れて気合いを入れてしまった。


私「えっ…あっ、てか学校始まってるのに、タカとこうして合うのなんか久々だねw」


タカ「あ、うん。」


私「ん?」


気のせいなのか?

タカの態度が変な気がするんだよね?


タカ「そ…そう言えばさぁ!祭りの時さ、日下部さんと一緒だったの?」


私「日下部…さん?あっ、つばきちゃんのこと?そうだよ!つばきちゃんと一緒にまわったよ!なんで?」


タカ「別に何もないけど、日下部さんとめっちゃ仲良いんだなって!みおってあまり人に興味持たないから珍しいなって思って」


私「…。」


タカ「ほ、ほら、俺や真澄以外の人と深く関わったりしないから…何かビ、ビックリしてさぁ…」


私「うん!私も驚いてる。タカとは物心ついた時から一緒にいたから私にとって家族同然で真澄とは中学からだけどタカも知ってるでしょ!私って人にあまり興味を持たないから友達にも興味ないから無愛想になっちゃってなかなか仲良くしてくれる友達いなかった。けどそのままの私を受け止めてくれた真澄だった。嫌な顔をせずに隣にいてくれた。私は、それから学校が楽しくて真澄に誘われたハンド部も楽しくて部活仲間とも真澄のお陰で仲良くなれた。だから、私はタカと真澄だけいれば良いやって思ってた。でも、つばきちゃんに会ってから私つばきちゃんのこもっと知りたいってもっと私の事も知ってもらいたいって思うようになったんだ。」


なんだか、つばきちゃんの事変に誤魔化したくなかった。

まだ、タカにはつばきちゃんに対する気持ちを告白できないけどタカにもちゃんと分かってもらいたい。

だから、今はまだここまで。


タカ「そっか…。みおが俺ら以外にも興味持った人がいるってのは、みおにとって良い事だよな…。」


私「タカ?」


タカ「良かったな!みおの第一歩だな!」


わしゃわしゃ


私「ちょっ、髪の毛ぐしゃぐしゃになるよ」


タカ「ふっw変な髪!」


私「はぁー?」


タカ「ハハハッwじゃ、また教室でな!」


タカは、一瞬辛そうな顔していたがすぐにいつもの笑顔に戻り私の髪の毛をぐしゃぐしゃにして走って学校に向かって行った。


後姿のタカを見て私は、やっぱり今日のタカは少し変だった気がした。


キーンコーンカーン♪


教室に着いてすぐチャイムが鳴ってしまったので真澄と話す事も目も合わす事も出来ず自分の席に座った。


ホームルーム、一限目、お昼を過ぎても真澄と話すタイミングがなく放課後になってしまった。


もう、部活終わりに話しかけるしかないよね…。


私は、部活終わりに真澄に話そうと決めた。


そして、部活も終わり片付けしている時に私は真澄に近づいた。


私「真澄。ちょっと、話がっ


真澄「そのコーン私が片付けるよ!」


私の話を遮り、あちこちにあるコーンを拾いに私から遠ざかった。


片付けきてるから、しょうがないよね?うん!


私は、プラス思考で考えた。


片付けを終え、部室に戻り着替えも終わった時にまた真澄に声をかかることにした。


次は、着替えも終わったし話を遮る理由ないよね?


と確認をして真澄に声をかけた。


私「ねぇ、真澄。はなっ


真澄「あっ、部室の鍵私も先生に返しに行くよ!」


とまた、遮られた。


いくら私でもちょっとイラッとくる。


ガチャ


真澄は、鍵を閉めて部活仲間の子と一緒に鍵を返しに行ってしまった。


腹立つなぁ〜。


今度こそ!


私は、真澄が来るまで校門で待った。


5分ぐらいして真澄達が来た。


部活仲間「あれ?みお?どおしたの?」


部活の仲間の子が私に気づいて近づいて来てくれた。


真澄は、私とは目を合わせないようにしているのか他の子とずっと話している。


私「ちょっと、真澄と話したい事あって!」


私は、真澄に聞こえるように少し声を大きく言った。


その甲斐があったのか、ようやく真澄がこっちを向いてくれた。


部活仲間の子は、最近私達が一緒にいないは私達の間に何かあったのでは?と感づいているのか気まずい感じで真澄を見た。


でも、私はお構いなしに真澄に近づき話しかけた。


私「真澄、少し良いかな?」


もう、逃がさない。


私は、強い眼差しをした。


真澄「分かった。」


部活仲間「じゃ、私達は先帰るね。また、明日バイバイ。」


と気を遣ってくれた。


真澄「ここじゃ、他の生徒もいるから海辺まで行かない?」


また、真澄も気をつかってくれたのか誰もいない海辺まで私達は無言で向かった。


海辺に着き、私達は適当な場所に座った。


真澄「で、話って?」


私「祭りの時の話なんだけど…」


真澄「それなら、私は祭りの時に言った通りだけど?」


私「今は、それでも良い。私は本気でつばきちゃんの事が大好き。好きで好きでしょうがない。ただ、今はそれだけ。たしかに辛い事もあるけどつばきちゃんといると楽しい事もいっぱいある。今でも真澄に理解して貰いたいって思ってる!」


真澄「だから、それはっ


私「分かってる!」


真澄「ならっ


私「だから、少しだけでもいいから理解してもらえるように努力しようと思う!」


真澄「えっ?努力するって何を?」


私「そ、それは具体的には、分からない。でも、私は本気なんだって分かってもらう所から努力する!」


真澄「ふっw何それw」


真澄は、ツボに入ったのか笑いだした。


私「ちょっ、何笑ってんの?」


真澄「ごめんごめんw具体的に分からないのにどうするのよ!って思ったら本気なんだって分かってもらうように努力するって言うからついw」


私「だっだって、そこしか思い付かなくて…」


私は、ちょっと恥ずかしくなり下を向いた。


真澄「みお!みおが本気なんだって事は、分かったよ。」


私「ま、ますみ…」


真澄「でも、この恋はどっちに転んでもみおは傷つくと思う。私は、みおには幸せになって貰いたいの!親友として。」


私「真澄…。ありがとう。傷つくかもしれないけど、今のこの恋が私にとって幸せのカケラなんだ!」


真澄「幸せのカケラ?」


私「幸せのカケラは、一つ一つは小さいけどそれを集めると大きいカケラになるでしょ?その、一つの幸せのカケラがつばきちゃんを好きになった事。そして、また幸せのカケラがだんだん増えていく。つばきちゃんは私の幸せのカケラを貯金をしてくれてるんだ。」


真澄「ふふw」


私「ふふw自分で言って恥ずかしくなるけど私は、傷ついても良いって思うぐらい好きになった人ができたって事かな?」


真澄「そっか〜。みおの気持ち分かったけど、まだ理解するまで時間かかりそうだから、みおの努力で私を理解するまで頑張ってよ?」


私「真澄…。」


真澄「ごめんね、あんな嫌な態度とって。」


私「ううん。こっちこそ、ごめんね…。」


私は、真澄に私の気持ちが届いた事に嬉しくて泣いた。


そして、真澄と仲直りができた事に凄く嬉しかった。


私達は、一週間分溜まってた事を沢山話して沢山笑った。


今まで何も感じなかったけど


親友って大切なんだなって改めて分かった日でもあった。


これも、つばきちゃんを好きになって分かった事。


私も少しずつ、変わってきてるのかな?


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