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最悪な初対面?

つばきちゃんを素直に好きでいたいって分かったけど…


私は、これから…


私「これから、どうすればいいの!!?」


ただ、私はつばきちゃんの隣にいたいだけだよね…?


つばきちゃんといつもと変わらない感じで隣で笑っていたいのは、本当だけど…


胸の辺りに何か引っかかってスッキリしない…。


初めて好きな人ができたもんだから、何もかもが分からない…。


私「恋愛って難しいなぁ。」


私は、自分のベッドにうつ伏せになりながら溜息混じりにつぶやいた。


バンッ!


お母さん「みお!なに、叫んでるの!それにまだダラダラして〜」


お母さんが部屋に入ってきた。


私「ちょっ、ノックしてよ!それにダラダラしてないし、考え事してるんだし!」


さっきの事聞かれたと思うと少し恥ずかしかった。


お母さん「ノックしたわよ!アンタが聞こえてないだけでしょ!暇なら晩御飯のお手伝いして!」


私「えぇ〜!やだよ〜」


ノック聞こえてないし!


つばき「えぇ〜!一緒にお手伝いしようよ〜」


とつばきちゃんがドアの所から、ひょこっと顔だけ出して、言ってきた。


私「えっ!つばきちゃん!?な、何で?」


つばき「宮ママにたまには、一緒作って皆んなで食べよ!って誘われたの」


と嬉しいそうな顔をしている。


お母さん「せっかく、隣にあるお婆ちゃんの家に住んでるのにつばきちゃんったら、もう一つの仕事が忙しいくてなかなか一緒に食べれてなかったからねぇ。」


つばき「すいません。いつも誘って貰えってるのに断ってばかりで…。」


お母さん「ううん。仕事だから、しょうがないわよ。でも、今日は一緒に食べれて嬉しいわ。」


と喜ぶお母さん。


前に言ってけど、つばきちゃんはお母さんにとってもう1人の娘みたいで、ママ友でもあるからつばきちゃんがお気に入りらしい。


お母さん「ほら、つばきちゃんが手伝ってくれるのにみおが手伝ないわけないわよね?」


私「わ、分かったよ。」


もはや、強制だ。


まぁ、つばきちゃんと一緒作れるから良いかな?


つばき「じゃ、みぃお!下で待ってんね。」


とハニカミながらお母さんと下に降りていった。


私も髪の毛だけ、ポニテにして台所に向かった。


つばきちゃんとはいつもと変わらず、一緒にお母さんのお手伝いをした。


私は、普通につばきちゃんに接せれる事にホッとした。


あっという間にご飯の支度も終え、皆んなで晩御飯を食べる準備をした。


皆んな「「いただきます。」」


ご飯を食べ始めてから少したった時、お母さんがつばきちゃんに話かけた。


お母さん「つばきちゃん!そういばね、息子の竜人が今度帰ってくるのよ!」


私「え!!!お兄ちゃん帰ってくるの!?」


私は、お兄ちゃんが帰ってくる事なんか知らなかったので凄くビックリした。


お母さん「あら!言わなかったかしら?」


私「聞いてないよ!いつ帰ってくるの?」


お母さん「えっと〜、今の仕事を今月末に退職するらしけど今住んでる所の荷物やら、掃除とか終わらしてから帰ってくるって行ってたから、来月の頭じゃないかしら?」


私「ちょっ、ちょっと待って!仕事辞めるの!?それに今月末とか言っても来週じゃん!!」


お母さん「みおは、お兄ちゃんが帰って来るの嫌なの?あんなにお兄ちゃんお兄ちゃんって言ってたの〜」


私「嫌じゃないけど…それに、お兄ちゃんお兄ちゃんって言ってたのって小さい頃じゃん!」


嫌じゃないけど…嫌じゃないんだけど…


つばき「みお、良かったじゃん。大好きなお兄ちゃんが帰って来てくれてさぁ」


私「そうなんだけど…さぁ…。」


つばき「?????」


つばきちゃんは、浮かない顔をしている私が少し気になってる様子らしい。


お母さん「まぁ、お兄ちゃんは嫁と離婚して子供も元嫁の方に行ってしまってるからね。あまり、気持ちの良い出戻りではないのは確かだけどね。」


お母さんは、少し落ち込んでつばきちゃんに話した。


つばき「私も離婚した身なので、こんな事言うのもあれですが息子さんの竜人さんが帰って来たら、今まで通りに接するのが1番だと思いますよ!それに、気を遣って子供の話しとか言わないようにとかされるとやはり居心地が悪いと思うので無理にしなくても大丈夫だと思いますよ」


と笑顔で答えてくれたつばきちゃん。


お母さん「そうよね。ごめんね…。でも、つばきちゃんが言うならそうよね…。」


つばき「いえいえ!でも、謝る事じゃないので気にしないでください。」


お母さん「そうね!ありがとう。いっぱい、食べましょう!」


お母さんの一言でまた皆んなで楽しく夕飯を食べてつばきちゃん達は、帰って行った。


お母さん達は、お兄ちゃんが帰ってくるのが嬉しいみたいだけど私は少し複雑な気持ちだ。


だって、お兄ちゃんとつばきは同い年でお互いバツイチだからお兄ちゃんは、私よりかはつばきちゃんの気持ちが少しは分かるはず…。


つばきちゃんとはまだ短いけどここ数ヶ月はつばきちゃんの近くで結構一緒にいたつもりだけど結婚した事がないから離婚した人の気持ちなど分からない…。


何か嫌な予感しかしない。


私は、モヤモヤが消えないまま眠りについた。




お母さん「みお!起きなさい!」


私「うぅん…」


お母さん「早く起きない!」


私「なぁに…」


お母さん「みおにお願いがあるんだけど。」


お母さんは、朝早く起してきた。


私「だから、なぁに。」


お母さん「夏休み最後のお祭りなんだけど。お母さんとお父さん、仕事でお祭りお手伝い参加できなくなったの。だから、お母さん達の代わりにお祭りのお手伝い参加してきて欲しいのよ!」


私「えっ!やだよ!」


私は、ビックリして眠気が一瞬でなくなった。


お母さん「お願い!お小遣い多めにあげるから!ねぇ?」


私「ずるいよ!お金で釣るなんて…。」


私は、今月お小遣いが少なくなってきたのでお母さんの言葉に負けた。


お母さん「じゃ、よろしくね!で、これから集まりあるから行ってきてね!」


私「えっ!それは、お母さんが行ってよ!」


お母さん「アンタがお手伝いするんだから、行く本人が行かないとダメでしょ!」


私「はぁ〜」


お母さん「ちゃんと、聞いて来なさいよ!」


と言い残し、お母さんは仕事に出かけた。


私は、大きな溜息を吐き出かける支度をし集まる場所に向かった。


ガラガラ〜


私「おはようございます。宮野です。」


集まり場所に着いた私は、机を囲み話し合いをしているお婆ちゃん、お爺ちゃん達に挨拶をした。


その中の偉い人だろう人が私の所に寄って来た。


会長「宮野さん家のお嬢ちゃんだね!お母さんから聞いているよ。私は、今年のお祭りの会長を努める事になった、中嶋じゃ。これから、お祭りの役員を決めるから、あその空いている場所に座ってね。」


私「はい。よろしくお願いします。」


私は、会長さんに言われた通り空いている席に座った。


皆んな優しい人達でお菓子やらお茶を沢山出してきた。


そして、話し合いが始まって私は若いし初めてって事もあり他のより簡単な前半の見回りを頼まれた。


見回りとは、迷子の子供、怪我している人、倒れている人がいないか、喧嘩してる人がいないかなどを見て会長さんに報告する当番だ。


後半は、自分の時間にして良いよっとの事だけど途中から友達と合流するのも面倒だしなぁ…。


つばきちゃん達は、お祭り行くのかな?


と考えていたら話し合いが終わった。


会長「では、来週よろしく頼みますね。」


私「こちらこそ、よろしくお願いします。」


と会長さんと別れ帰ろうとした時、真澄と会った。


真澄「みお!」


私「真澄じゃん!どおしたの?こんなところで?」


真澄「お母さんにお使い頼まれて!みおは?」


私「私もお母さんに頼まれて、お祭りのお手伝いをする事になったからその集まりに出てたの…」


真澄「マージ!?大変だね…じゃ、一緒にお祭り行けないんだ…。」


私「そうなんだよ…。」


真澄「じゃ、来週遊べないならこれから一緒に遊ぼうよ!」


私「いいよ!」


と私は、真澄のお母さんに頼まれたお使いを一緒に行き真澄の家で遊びに行った。


真澄の家に着き、真澄のお母さんにお昼ご飯を作ってもらって食べ真澄の部屋でガールズトークで盛り上がっていたら、あっという間に夕方になってしまった。


私「もう、こんな時間だ。帰らないと。」


真澄「時間たつの早いね!」


私「本当だよ…。」


と帰る支度をした。


真澄「気をつけて帰りなよ!」


私「うん!今日は、ありがとね。それとお母さんにもお昼ご馳走様でしたと伝えてね。」


真澄「はいよ〜。バイバイ。」


私「お邪魔しました。バイバイ。」


私は、真澄の家を後にした。


久々に真澄と沢山話せて楽しかった私は、少し浮かない顔をしていた。


それは、つばきちゃんの事を好きなんだと気づいた事を親友の真澄に言いたかったがどうしても言えなかった…。


言えない理由は、好きな相手が同性だから真澄の反応が怖かった…。


真澄は、多分私がつばきちゃんの事を気になっている事は薄々気づいているからこの前あんなに否定的だった…。


だから、余計怖かった。


でも、真澄は私の1番の親友だから…


私「言いたかったなぁ…。」


つばき「何を言いたかったの?」


私「わぁっ!つ、つばきちゃん!?」


つばき「ごめんごめん。みおがいたから、つい声かけちゃった。」


後から、つばきちゃんにいきなり声をかけられてビックリしたしそれに、つばきちゃんだったから余計ビックリした私に申し訳なさそうに謝るつばきちゃん。


私「大丈夫だよ!新と杏ちゃんは、お母さんのお手伝い?」


新「そうだよ!今度の金曜日からババの家にお泊りするからパジャマ買い行ってたの!」


私「お泊り?」


つばき「うん。2泊3日で元旦那のお母さんの家にお泊まりに行く事になったの。もちろん、元旦那もいるけどお母さんも久々、孫に会いたがってるし、それに子供らも会いたいって言ってるからさぁ!」


私「そうなんだ!杏ちゃんも?」


杏「そうだよ!」


私「杏ちゃん、お泊りできるの?」


杏「できるよ!」


つばき「パパいるから大丈夫なんだよね?」


杏「うん!」


私「偉いじゃん!」


と杏ちゃんの頭を撫でたら杏ちゃんは、満面の笑顔し嬉しそうだ。


私「でも、今度の金曜日って…。」


つばき「お祭りの事?」


私「うん。こっちに来てはじめてのお祭りだから是非行って欲しかったなって!」


つばき「今年は、新と杏は残念だけど来年だね!」


私「そうだね…。えっ、つばきちゃんも行かないの?」


つばき「私?ん〜、行く人いないしな〜。」


私「じゃ、じゃ、私と行かない?」


つばき「でも、友達行かないの?」


私「私、お母さんの代わりにお祭りのお手伝いしないと行けないんだけど15時からは自由だから、つばきちゃんが15時から大丈夫なら!それに、友達と途中参加するのもなぁって思ってたからさぁ!」


つばき「お祭りのお手伝いとか偉いね!じゃ、みおが良いなら一緒に回ろ!」


私「うん!」


つばきちゃんとお祭りの約束をし、つばきちゃん達と別れ、帰宅した。


お風呂に入り、晩御飯も食べ自分の部屋に戻りベッドにダイブした。


私「やったぁ!一緒にお祭り行けるとか嬉しいすぎる!」


と枕に顔を当て喜んだ。


私「待って!2人っきり?」


つばきちゃんと2人きりになるなんて初めてだから、今からドキドキし始めている私。


そんな、私はずっとドキドキが止まらないままお祭りの前日の夜がやってきた。


私「とうとう、明日だ!洋服何着ようかな?」


と鏡の前で洋服を選んでいると外から車のエンジ音聞こえた!


窓を見たら、つばきちゃんが家の中に入っていったのが見えた。


でも、新と杏ちゃんがいなかった。


私「新と杏ちゃん、送って行ったのかな?」


と思っていると、つばきちゃんの書斎部屋に灯りが付いた。


つばきちゃんは、いつも通り仕事をしようとしたのかパソコンを開けたが手が動いていない。


何か様子がおかしい。


表情も何か寂しそうな感じだ。


私「そっか!新と杏ちゃんがいないのって初めてだから、寂しいのかな?」


って思っていたら、つばきが書斎部屋からいなくなっていた。


私「あれ?どうしたんだろう?」


すると、つばきちゃんは外に出てどこかに歩いて行った。


私「こんな、時間に歩いてどこに行くんだろう?」


時計は、21時を回っている。


私は、気になってしまいお母さん達にバレないように外に出てつばきちゃんの後を着いて行ってしまった。


私「まるで、ストーカじゃん!」


と分かっていてもつばきちゃんが気になり、つばきちゃんにバレないように後をついて行ったら、コンビニに入って行った。


私「なんだ。何か、買いに来ただけか!」


とつばきちゃんが出てくるのを少し待っていると。


ガシッ


私「っ!!!!」


誰かに後ろから腕を掴まれた。


私は、怖くて動けないでいたら。


???「おい!みお、こんな時間まで何してんだよ!」


私「えっ?」


あれ?聞き慣れた声…。


私は恐る恐る後を向き、顔を上げた。


私「お兄ちゃん…?なんで、いるの!?」


お兄ちゃんが怒ってる様子で私を見ていた。


竜人「お前、今何時だと思ってんだ!」


私「今…?今は、何時だろうね。暗いから夜なのは分かるけど。ハハッ…ハハハ…。」


竜人「とぼけんな!母さん達は、知ってのか?」


私「どうだろう…?知らない…かな…?」


竜人「お前!!!母さん達心配するから帰るぞ!」


お兄ちゃんは、私の腕を掴んだまま私を叱ってそのまま腕を引っ張ってお兄ちゃんの車の所に向かおうとするお兄ちゃん。


私「ちょっと、離してよ!痛いし!」


竜人「離したら、ちゃんと車に乗るのか?」


私「そ、それは…。」


まだ、つばきちゃんがコンビニの中にいるし帰宅するまで見届けたいんだけど!


それに寂しそうな顔をしているつばきちゃんが心配だし!


竜人「じゃ、駄目だ!ほら、帰るぞ!」


私「もう少し、待ってよ!」


竜人「なんでだよ!誰か来んのか?」


私「こ、来ないけど…。」


竜人「じゃ、何でだよ!」


つばきちゃんを尾行して心配だから帰宅するまで見届けたいとかなんて言えないし…。


なんて言おう…。


私「そ、それは…。」


と私がなかなか言わないもんだから、お兄ちゃんが痺れを切らした。


竜人「もういい。車の中で聞く。とりあえず、乗れ!!」


とまた腕を引っ張って来た。


私は、もう諦めて車に乗ろうとした時!


竜人「いっ!!」


私の腕を掴んでいた、お兄ちゃんの手首を誰が掴んでお兄ちゃんの手が私の腕から離れた。


お兄ちゃんの手は、お兄ちゃんの背中に回されてお兄ちゃんは痛いらしく動けないでいる。


私「えっ!?」


私は、突然の事で固まったしまっていたらまた、聞き慣れた声がした。


つばき「アンタ、私の知り合いに何してんの!?」


私は、お兄ちゃんの背中で見えなかったので顔を横にしたらそこには、冷たい目をしたつばきちゃんがいた。


私「つばきちゃん!?」


つばき「みお、私の側に来な!」


見た事のない表情で私は、少し怖ばんでしまった。


竜人「おい!みお、こいつ知ってんのか!?」


痛がっているお兄ちゃんが発言した。


私「えっ?あ、うん!お婆ちゃんの家に住んでいるつばきちゃんだよ!」


つばき「ん?みお、この人知ってるの?」


といつもの表情に戻ってきたつばきちゃん。


私「うん!お兄ちゃんなんだ…。」


つばき「えっ!?」


つばきちゃんは、パッとお兄ちゃんの腕を離した。


つばき「す、すいません。みおを誘拐しようとしてる人だも思って。。」


竜人「早とちりもいい所だよ!たっく、痛ぇ。」


つばき「本当すいません。」


つばきちゃんは、お兄ちゃんの言葉に少しムッとしていた。


竜人「ん?アンタ!コンビニの!」


お兄ちゃんは、つばきちゃんの方を向きつばきちゃんの顔見て驚いていた。


つばき「えっ!マジ…。みおのお兄ちゃんって…。はぁ。」


つばきちゃんはお兄ちゃんの顔見て、凄く嫌な顔している。


竜人「なんだよ!その顔いやぁ〜な顔」


つばき「当たり前じゃん!あんな態度しといて!今だって腹立つわ!」


竜人「はぁ?俺だって!」


お互い睨み合っている。


どうやら、2人はコンビニの中で何かあったらしい。


私「つばきちゃん、お兄ちゃんに何か言われたの?」


竜人「おい!何で俺がした前提で聞いてんだよ!」


私「だって、お兄ちゃんはいつもそうじゃん!機嫌が悪いと人に当たるくせあるしそれに知らない人には余計に態度冷たくなるでしょ!」


竜人「うっ。そ、そんな事ねぇ…よ。」


つばき「流石、妹は良く分かってらっしゃる」


私「やっぱり。ごめんね、つばきちゃん。」


つばき「みおは、何も悪くないんだから謝る事ないんだよ!」


私「でも…私のお兄ちゃんだし…。それに、こう見えていつもは優しいお兄ちゃんなんだよ。」


竜人「こう見えてってなんだよ!」


お兄ちゃんは、顔は整っているんだけどイカツイ顔しているから周りからは、怖がられている感じで地元では意外に有名な人。


だけど、そんなお兄ちゃんを見て動じないしさらにお兄ちゃんを腕を掴んでお兄ちゃんを動けなくしたつばきちゃんって只者ではないのかも!?


でも、かっこよかったなぁ〜。


竜人「お前なにニヤニヤしてんだよ!気色悪いな!」


私「き、気色悪いって失礼な!それに、ニヤニヤなんかしてないし!」


どうやら私は、顔が緩んでいたらしい。


竜人「そんなのは、どうでも良いからさっさと帰るぞ!」


私「やだ!私、つばきちゃんと一緒に帰るから先帰っていいよ!」


竜人「やだって…お前!母さん達に黙って出て来たんだから心配してない内に帰らないとだろ!」


つばき「みお、それは早く帰らないと!宮ママ達心配させちゃ、いけないよ?ねぇ?」


私「うん…。でも、つばきちゃんが…。」


つばき「私が?」


私は、その後の言葉が出てこないでいた私をみたお兄ちゃんは見かねて…


竜人「アンタの家も隣なんだから、アンタも乗っていけばいいんじゃね!」


私「そ、そーだよ!つばきちゃん一緒に帰ろ」


つばき「えっ?ん〜〜。じゃ、お言葉に甘えて、お願いします。」


私達はお兄ちゃんの車で帰る事になったのでお兄ちゃんの車に乗りこんだ。


つばき「お願いします。」


竜人「ん!」


お兄ちゃんの返事が素っ気ない事につばきちゃんは何も思わないのか、普通の顔をしていた。


私「そういえば、何でつばきちゃん歩いてコンビニ来たの?」


つばき「ん〜。何か歩きたかったんだよね。でも、意外に遠くてビビったよw」


と、笑っていた。


私「確かにここまで距離あるもんねw」


つばき「てか、みおはコンビニ来たのに何も買わなくて良かったの?」


私「えっ?あっ、確かに…。お兄ちゃんと会って買うの忘れちゃったよ…ハハハ…。」


つばきちゃんを尾行してました!なんて、つばきちゃんにもいえないよ…


つばき「そっかぁ〜。」


私「そうなんだよ〜。」


とふと前を見たら、ルームミラー越しでお兄ちゃんと目があった。


自分でも分かるけど、私の顔は絶対引き攣っている。


お兄ちゃんは、そんな私に気づいたか気づいていないか分からないがお兄ちゃんが口を開いた。


竜人「アンタさぁ、子供はどうしたんだ?」


しかも、つばきちゃんにたいして!


つばき「今日から2泊3日で子供達は、元旦那のお母さんの所にお泊まりでいない。」


竜人「ふ〜ん。だから、酒のお力さんを借りてるわけか!!!」


と鼻で笑っているお兄ちゃん。


つばき「うっ…!へっ…へぇ〜経験者は、良〜〜くお分かりで!!!!」


とまた、つばきちゃんも鼻で笑い返していた。


竜人「まっ…まぁな!アンタよりは経験豊富なもんでね!」


これまた、お兄ちゃんは強がって言い返していた。


どうやら、つばきちゃんは子供達がいない夜が初めてで寂しくお酒の力を借りて寝ようと思ったらしくコンビニに行き、お酒を買って来たみたいだ。


つばきちゃんとお兄ちゃんのちょっとした言い合いをしているウチに家に着いた。


バンッ 


つばき「送っていただきありがとうございます。」


車から降りてドアを閉めたつばきちゃんがお兄ちゃんにお礼を言った。


竜人「ん!」


お兄ちゃんは、また素っ気ない返事をした。


つばき「みお、また明日お休み。それに、みおのお兄さん!私は、アンタって名前じゃないから今度から私を呼ぶ時はちゃん名前で呼んで!それが嫌なら話しかけないで!」


と言い残し、つばきちゃんは自分の家に入っていった。


どうやら、2人の初対面は険悪な雰囲気になったらしい。


私は、どこかホッとしてお兄ちゃんの方を向いたらお兄ちゃんはつばきちゃんが帰って行った玄関をずっと見ていた。


そして、一瞬だけどなんだか嬉しいそうな顔をしているのを私は見逃さなかった。


ザワッ


私の胸がザワめきだした。


竜人「ん?あっ、みおお前母さんにちゃんと謝れよな!」


と私に言い家に入った。


私の嫌な予感が違う方に当たってしまったのでは?と思った私は、頭の中が真っ白になってしまった。


竜人「おい!早く、入れ!」


お兄ちゃんが私がなかなか中に入って来ない私にまた呼びけた。


私「あっ、うん!」


私は、家の中に入りお母さんに怒られてから部屋に戻り明日のため眠りに入った。


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