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どう気持ちと向き合えば…

自分の気持ちを知ってから、1週間私は困惑していた。


つばきちゃん家でお泊りしてから私は、つばきちゃんに会ってない。


てか、私がつばきちゃんに会わないように避けてるから会っていないのだ。


理由は、しばらく会わなければこの気持ちが消えるのでは?とか思ったからだ。


それに…一番の理由はつばきちゃんに好きな人がいるって聞いてから私は凄く落ち込んでいてつばきちゃんの顔を見るのが辛かったからだ…。


こんなに辛いなんて…。


だから、人を好きになんてなりたくなかった!


私「あ"ぁ〜!」


真澄「えっ!?なに!?どうしたの?」


あっ!思わず声にだしてしまった…。


今は、部活終わりで部室で真澄と着替える所だ。


私「えっ?い、いや。疲れたなぁって。ハハッ!」


笑って誤魔化した。


真澄「確かに今日の部活、ハードだったよね!みお、怪我治ってからのちゃんとした練習久しぶりだから余計疲れたんじゃない?」


そう、久々の部活練習に身体もボロボロだった。


私「本当だよぉ。こりゃ、明日筋肉痛ヤバいね(笑)」


私達は、帰る支度をし終え学校の門で真澄と別れた。


1人になった私の頭の中は、つばきちゃんの事ばかり考えていた。


このまま、つばきちゃんを避け続ける事はできないし…


どうすればぁ…


タカ「おい!みお!」


私「わっ!」


背後から声かけてきたタカに私は凄くびっくりした。


タカ「何回か呼んだんだぞ?」


私「そ、そうなの?」


全然気付かなかった!


タカ「気づかないほど何考えてたんだよ?」


私「えっ!?そ、それは…」


言えるわけない!!!


つばきちゃんの事好きだって気づいちゃってこれからつばきちゃんとどう接すれば良いのか考えてたなんて…


口が裂けても言えない…!!!!


私「お腹すいたから、今日の晩御飯何かな?って…ハハ…」


タカ「ふーん」


嘘だって気づいたかな?


タカ「……。」


気まずいなぁ…


私「じゃっ、じゃ、また明日!」


家か見えたから、走って帰ろうとしたら


タカ「なぁ!悩んでるお前なんてお前らしくないじゃね?何、悩んでるのか知らないけどお前が素直に思ってる事したら?」


私「私の素直に思ってる事?」


タカ「ここ最近、ずっと辛そうな表情してるお前なんてお前らしくねぇーぞ!」


私「気づいてたの…?」


タカ「当たり前だろ!みおとは、何年の付き合いだと思ってんだよ!?」


そっか…タカは、気づいてたんだ。


私「ぷっ!そうだね!タカとは、産まれてから付き合いだもんね」


と笑って答え、家に入った。


私が素直に思ってること…


私は、自分の部屋に入りベッドにダイブしてタカに言われたことを思い出していた。


私「私が素直に思ってることなんて…そんなの…」


ピンポーン


家のインターホーンがなった。


お母さん達は仕事で家にいないし、こうがは今日友達と公園に行ってるから今家にいるのは、私だけだ。


ピンポーン


私「はぁ〜。はーい…」


私は、めんどくさがりながら玄関に向かった。


ガチャ


私「はい!  ッ!!」


玄関先にいたのは、今一番会いたくなかった人…つばきちゃんだった。


つばき「おっ!みお、久しぶり!」


といつもの笑顔で挨拶してきた。


私「ひ、久しぶり…」


私、ちゃんと普通の顔できてるかな?


つばき「これ、宮野ママにみおに渡してって言われて持ってきた!」


それは、昼飯代だった。


そういえば、テーブルにいつも置いてあるご飯がなかったような…


私「ありがとう。」


つばきちゃんからお金を受け取ろうと手を伸ばしたとき!


ガシッ!グイッ!


私「えっ!?」


つばきちゃんに腕を掴まれ自分の方に私を引き寄せてきた。


そして、つばきちゃんのおでこが私のおでこを触った。


私「えっ!な、なに////」


つばきちゃんの顔が近すぎて顔が赤くなっているのが自分でも分かる。


つばき「熱は、なさそうだね!」


私「えっ?」


つばき「なんか、辛そうな顔してたから具合い悪いのかな?ってとりあえず、熱あるか確認したくて」


と答えながら、私から離れた。


私「そんな、辛そうな顔してた?」


つばき「うん!してたよ!」


どうやら、私は顔に出るタイプらしい。


つばき「何かあった?」


と心配そうに覗き込んできたつばきちゃん。


私「何もないよ!」


と私は必死に笑顔を作り答えた。


つばき「ん〜…………。ねぇ、ちょっと階段の一段だけ登らせて」


と少し沈黙の後に答え、つばきちゃんは階段の一段だけ登って私の方を向いた。


つばき「みお、ちょっと私の前に立ってくれる?」


私「う、うん…。」


つばきちゃんに言われた通り、私は階段を一段だけ登ったつばきちゃんの前に立った。


つばき「うん!これなら、良いかな?」


私「何が?」


つばき「みお、もうちょっと近づいてくれる?」


私「えっ?うん…」


私は、また言われた通りにつばきちゃんに近づいた。


つばき「よしっ!」


つばきちゃんは、よしっ!って言ってすぐに私の顔をつばきちゃんの胸に引き寄せて抱きしめてきた。


私「ふぇっ!?」


私は、驚きすぎて間抜けな声が出てしまった。


そんな、私を無視してつばきちゃんは


つばき「私の前で無理して笑わなくていいよ。みおが何で悩んでるのかは分からない。それを私に言いたくないのかもしれない。私、頼りないけどみおの笑顔のためなら私も一緒なって考えてるよ?もしかしたら解決できないかもしれないけど、みおのそばにいてみおを見守ってあげられるよ?泣きたい時は、こうして胸もかしてあげれるよ!だから、1人で抱えこまないで、みお。」


つばきちゃんは、優しい声で私に言ってきた。


なんだろう…


つばきちゃんに抱き締められると凄く落ち着くな…。


登山の時もそうだったなぁ。


と思っていたら、自然と涙が出てきた。


つばきちゃんは、泣いている私に気づき頭を撫でてくれた。


5分は、泣いただろうか?


私は、少し落ち着いてきたのでつばきちゃんから離れた。


私「ごめんね。つばきちゃん…」


つばき「全然大丈夫だよ!まだ、全然胸かすよ?」


と心配そうに覗き込むつばきちゃん。


私「ううん。もう、大丈夫だよ!ありがとう。」


つばき「なら、良いけど…。」


と、階段から降りたつばきちゃん。


私「ねぇ!?何で、階段の一段だけ登ったの?」


つばき「あぁ〜。だって、みお私より背高いから胸貸すの難しいなって。階段、使えばみおより背高くなるかな?って思って登ったら、やっぱり正解だったね!」


とハニカムつばきちゃん。


私「ぷっ、ハハハッ!つばきちゃんってやっぱり面白いよ。」


私は、ツボったのかしばらく笑った。


つばき「なっ、何だよ〜。そんな笑わなくてもぉ〜。」


とふてくされていたが、つばきちゃんも笑いだした。


私「はぁ〜。お腹痛いわ〜。」


つばき「だね〜」


私「でも、本当にありがとう。」


つばき「何もしてないけど、みおが元気でたなら、良かったよ。」


と満面の笑顔で私の頭にポンポンとしてくれた。


ドキッ!


そんな、つばきちゃんに私はドキドキした。


やっぱり、私はつばきちゃんが大好きだ。


この気持ちは、今は消えないだろう。


これから、辛い事も沢山するしモヤモヤも沢山する。


それにこの気持ちは、つばきちゃんには言えない。


言う事は、できないけど…


でも私は、今素直につばきちゃんを大好きでいたい。


つばきちゃんの近くにいたい。


それが、今私の一番素直な気持ちだ。


私「つばきちゃん!」


つばき「ん? わぁっ!」


私は、つばきちゃんに抱きついた。


私「ありがとう!」


つばき「いいえ!」


つばきちゃん、大好き!


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