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気づいちゃったよ

登山から2週間たった頃、私は松葉杖とお別れして少しずつ普通に歩けるようになった。


真澄「みお、もう足首は痛くないの?」


今は、部活終わりに真澄とピッグに食べに来ている。


私「うん!ほぼ、痛くないよ。だけど、たまに痛くなる時あるから歩くの少し怖いんだよね…」


真澄「そうなんだ!完全に治るまで肩貸すからね!」


私「ありがとう〜。真澄、大好き〜」


真澄「はいはいw私も大好きだよw」


とふざけていたら…


つばき「あっ!みおじゃん!」


杏「本当だぁ〜」


つばきちゃんと杏ちゃんと会った。


私「杏ちゃ〜ん。可愛いな本当っ!」


杏ちゃんは、会うたびに私に抱きついてきて本当可愛いくて仕方なかった。


つばき「私に似てるからねw何つってw」


私「何言ってるだかwつばきちゃんはw」


こう言う、ふざけてくる所つばきちゃんらしくて私は好きなんだよね!


真澄「えっ?この人がつばきさんなの?」


私「えっ?う、うん!そうだよ!」


そうだった…


真澄には、つばきちゃんの事は話ししてるけど会ったことがなかったんだ。


真澄「みおから色々聞いてます。私は、みおの親友の真澄です。」


私「ちょっ、真澄!」


つばき「あっ、私はみおの家の隣に住んでいるつばきです。そして、娘の杏です。もう1人、お兄ちゃんの新もいます。よろしくね」


真澄「はい!よろしくお願いします!」


つばき「所で私の事色々聞いてるって何を聞いてるの?」


真澄「えっと…隣に引っ越ししてきたお姉さんが凄く可愛いくて優しいくて面白くて…


私「ちょっと、真澄!」


真澄「良いじゃん!悪口じゃないんだからさぁ!」


私「そう言う問題じゃなくて…///」


つばき「ふ〜ん。結構、良い事言ってくれるじゃん!お姉さん、嬉しいぞ!」


とつばきちゃんが私の頭を撫でてくれた。


私「/////つばきちゃん…髪の毛が…/////」


つばき「あっごめんごめんw」


真澄「……。」


私は、嬉しくてなかなかつばきちゃんの顔を見れなかった///


つばき「杏、そろそろ帰るよ!あらた待ってるから!」


杏「やだ!みおちゃんといる!」


つばき「帰っても会えるでしょ!」


杏「会えないよ!みおちゃん部活で忙しいしママだって仕事で忙しいし!」


と駄々こねていた。


つばき「ん〜…みお、明日何か予定ある?」


私「明日は、部活もOFFだから何もないよ?」


つばき「じゃ、今日こうちゃんと泊まりおいでよ!」


泊まり!?あの時以来、私は泊まってない。こうがは、何回か行っているけど…

正直、こうがが羨ましかったけどつばきちゃんから誘ってきてくれるなんて…

嬉しいすぎる!


私「良いの?」


つばき「良いに決まってるよ!杏も喜ぶし私もみおとのお話好きだから、いつでも泊まり来て欲しいって思ってんだから!」


そ…そうなの!?

そんな事思っててくれてたんだ///


私「う、うん///じゃ、帰ったら行くね!」


つばき「うん!待ってる!宮ママには私から伝えるから!ほら杏、みおちゃん今日泊まり来てくれるってよ!だから、お家で待ってよ!」


杏「やったぁ〜。」


と杏ちゃんが喜んでつばきちゃんと帰っていった。


真澄「ねぇ!」


私「ん?何〜?」


真澄「みおってつばきさんの事ただの隣の優しいお姉さんだけしか思ってないの?」


私「えっ?どういう意味?」


真澄「いや…何か…つばきさんと話してるみおがいつものみおじゃなく感じてさぁ」


私「えっ!?そんな事ないと思うけど…」


真澄「あっ…そっかそっか。私の勘違いだったのかな?ごめんごめん!気にしないで」


私「う…うん…」


真澄には、つばきちゃんと接する私が私らしくないと思ったらしいけど…


家族の皆んなは、一度もそんな事言われたことなかったし…


真澄の勘違いじゃないのかな…


真澄「みお本当に気にしないで!てか、気にして欲しくない!」


私「えっ…あっ…うん…」


気にして欲しくない…

それ、どう言う意味なの…?


この話を強制的に真澄に終わらせられて、私達はピッグを出て帰る事になった。


帰る途中でも、私は真澄の言葉がどうしても気になって仕方なかった。


私「ねぇ…。真澄、さっきの事なんだけど…気にして欲しくない!ってどう言う意味なの?」


真澄「別に深い意味じゃないよ!」


私「じゃ、つばきちゃんといる時の私って本当に私らしくなかったの?私らしくないってどうらしくなかったの?」


真澄「それも、私の勘違いだから気にしないで!」


私「じゃ、真澄に聞きたい事があるんだけど!私、つばきちゃんと会話する時まともにつばきちゃんの顔見れないんだけど…これっておかしいかな?」


真澄「!!!!!」


真澄が凄くビックリした顔で私に振り向いた!


真澄「みお…それって…」


私「ゴクンッ!」


私は、真澄がこれから発言する言葉に何か緊張がはしり唾をのんだ。


真澄「それって…」


私「う…うん。」


真澄「……そ…それは、つばきさんが可愛くて顔見れないだけじゃない?私だって、つばきさんと話した時何か可愛くて目あんまり合わせられなかったもんw」


真澄は、いつもと同じ表情に戻って答えた。


私「そ、そうかな?確かにつばきちゃん可愛いけど…それだけじゃない気もするし、それにつばきちゃんといるとモヤモヤしたりする時もあるし!ただ、可愛いだけなのかな?」


真澄「そ、そうだよ!それに、もうつばきさんの事色々考えない方が良いよ!」


私「えっ?なんで?」


真澄「つばきさんとこれからも仲良くしていきたいなら、もうつばきさんの事考えないでお願い!」


私「わ、分かった…」


真澄が真剣な顔つきで話すもんだから私は…分かったしかいえなかった。


真澄「はい!これでこの話終わり!てか、タカとはどんな感じなの?」


私「えっ?タカ?変わらず、仲良いけど…?」


真澄「もう、2人付き合っちゃえば良いのに!」


私「はぁ〜?何でそうなんのよ!」


真澄「だって、みおは異性で仲良いのってタカだけじゃん!それにタカ以外の異性には、結構冷たいじゃん!それって、みおだってタカにちょっとでも好意あるって事じゃないの?」


私「えっ!?そうかな?」


真澄「そうだよ!恋愛上級者の私が言ってるんだからそうだよ!」


私「確かに真澄に言われると納得するけど…」


真澄「だから、タカをこれから見てよ!」


私「タカを?」


真澄「お願いだから…これ以上気付かないで…」


私「ん?なに?」


真澄の声が小さくて聞こえなかった。


真澄「何でもない。帰ろ!」


真澄に家まで付き添ってもらって真澄と別れた。


ガラッ


私「ただいま。」


お母さん「おかえり!今日、つばきちゃん家にお泊まりでしょ。こうがの用意もしたから持っていって!」


私「あっ…うん。ありがとう。」


お母さん「つばきちゃんに迷惑かけないでねぇ〜」


私「あの…お母さんっ!」


お母さん「ん?なぁに?」


私「私ってつばきちゃんと会ってる時さぁ…良い子ぶりってるかな…?」


私は、お母さんに素直に言えなかったから遠回しの言葉を選んでしまった…


お母さん「え?良い子ぶりってるかって?ん〜。良い子ぶりってるよりアンタつばきちゃんと会うと凄く嬉しいそうな顔してるわね!」


し…知らなかった…///

私…無意識のうちにそんな顔をしてるなんて///


私「へ、へーそうなんだ〜」


お母さん「そうよ!お母さんは、そんなアンタを見るとつばきちゃんが引っ越ししてきて本当に良かったなって思うわよ!」


私「えっ?なんで?」


お母さん「だって、アンタ人に無関心じゃない?仲の良い友達は、いるみたいだけどみおからは深く踏み込まない感じにみえるし。だから、お母さんとしてはそこまで人に無関心だと少し心配だったのよね…人って1人で生きていくのは凄く難しい事だしね。だから、つばきちゃん会話してるみおを見るとやっと人に関心持てるようになってきたのかな?って。そこから、徐々に人に関心持てるようになればなってお母さんは思ってるわよ」


私「そうなんだ。」


お母さん、私の事心配してたんだ。

たしかに私は人に無関心って言うか興味がない。

恋愛なんて、特に興味がないって言うよりしたくない。

だって、両想いでもずっと添い遂げられる人は少ないと思う。ほかに好きな人ができたり、相手が好きな人できたら辛い思いするしさせるし。片想いなんてずっと辛いだけで恋愛って良い事ないって思ってる。

だから、私は人に興味や好きになったりしたくないから人に無関心だったのに…

だったはずなのに…つばきちゃんといると嬉しいしモヤモヤする…

それが、表に出てたなんて分からなかった…

でも、この気持ちは本当に何なんだろ…


ピンポーン♪


スッキリしないまま、つばきちゃん家にきた!


つばき「みお、待ってたよ!」


玄関のドアを開けて笑顔で出迎えてきてくれた、つばきちゃん。


私は、この笑顔を見るとホッとする。


私「お邪魔します!」


つばきちゃん達と晩ご飯を食べて、皆んなでトランプしたり遊んだりしてたら時間がすぎるのは早かった。

私は、杏ちゃんとお風呂入り子供達を寝かせつけていた。


つばき「みお、ありがとうね!」


私「うん!」


つばき「みおって子供好きだよね!」


私「うん!年離れてる弟が居ると、親に弟の面倒見せさせられてると小さい子達が皆んな弟や妹に見えて可愛くて!」


つばき「そうなんだw」


私「つばきちゃんも子供好きだよね?」


つばき「う〜ん…知ってる人の子供ならね!」


私「そうなの?」


つばき「知らない人の子供は、あんまり好きじゃないんだよね…」


私「そうなんだ!子供好きそうに見えたけど…」


つばき「ハハハw人は、見かけによらないよwてか私、人って苦手だしあんまり好きじゃないんだよね!」


私「そうなの!?意外!でも、色んな人とめっちゃ仲良いよね?…」


つばき「関わらないといけない人とは、仲良くするし好きだよ?まぁ、嫌な人もいるけど普通にするし!だから、関わらなくても良い人とは、自分から話さないし仲良くしなくていいと思った人とは仲良くしないよ!」


私「なんか、ビックリだな。」


つばき「ハハハw外面良いからね私wてか、この事は秘密ね!?」


私「絶対言わないよ!でも、本当外面良すぎでしょw」


つばき「でしょ〜」


私「///」


とハニカム姿に私はキュンときてしまった。


私「あっ!つばきちゃんってさぁ、友達か知り合いの人に会った時、その人に自分は普通に接してると思ってるけど周りからはいつものつばきちゃんじゃないよねって言われた時ある?」


つばき「ちょっと、違うけどあるよ!」


私「つばきちゃんにとって、その人はどんな存在の人だったの?」


つばき「大好きな人だよ!」


私「えっ?」


つばき「私の場合、好きを周りの人にバレないように大好きな人と接してたんだけど…人ってやっぱり、好きな人の前になるとどうしてもいつもの自分じゃなくなるんだよね…私の事を良く分かってる人は特にかんずかれたんだよね。」


私「それって親や親友とかに?」


つばき「他の人なら、そうなんだろうけど…」


とつばきちゃんは、困った顔をしていた。


少し沈黙した後に


つばき「私は、元旦那だったね。」


私「元旦那さんかぁ…んっ!?」


んっ?元旦那…?


えっ?どう言う事?


周りにバレないように大好きな人と接してたけど元旦那に勘づかれた…?


えっ?脳が追いつない…


つばき「ハハハwだから、言ったでしょ?私、良い人じゃないよって!」


私「えっ?どう言うこと?」


つばき「私、旦那がいながらも違う人を好きになったの!そして、この想いが大きくなっちゃってその人と不倫してたんだよね…」


私「えっ?離婚の原因って…」


つばき「不倫してたから、離婚したわけじゃないよ。元旦那は、私の不倫を許してくれてたんだ。でも、元旦那はその人とは一生関わるなと言ってきてんだよね…そりゃ、当たり前だよ?だけど、大好きで大好きで一生関われないと思うとどうしても嫌だった。それに、元旦那も好きだったけどその人のが大好きで大好きで元旦那をこれ以上傷つけちゃいけないと思って私から離婚を告げたんだ」


こんな事を聞こうとしたわけじゃなかった。


つばきちゃんにたいして、私はどんな想いで接しているのか少しでも分かればっと思ってただけなのに…


余計分からなくなった…


て言うか、モヤモヤがとまらない。


その理由は、ただひとつ…それは…


私「つばきちゃんってその…まだ不倫相手だった人の事まだ好きなの…?」


つばき「えっ?」


つばきちゃんは、凄く驚いた顔していたがすぐ困った顔して答えた。


つばき「うん。まだ、好き。大好きだよ。」


ズキンッ


私「そ…そうなんだね。」


つばき「ハハハ。未練たらしいよねw」


私「その人とは、連絡とってるの?」


つばき「とってないよ!あっちから、連絡くるけどね…ハハ」


私「なんで?好きなんだよね?」


つばき「うん!でも、あっちも家庭があるからもう私のせいで壊したくなくて…それに、私も距離置いて冷静になって、友達に戻りたいから。友達なら、これからも一緒に入れるしね。」


私「そんなの、辛くないの!?」


つばき「辛いよ!でも、一緒に入れるならそれだけで充分だから!」


ズキンッ


私「そんなに好きなんだね…」


つばき「うん!かなりね!」


ズキンッ


ずっと、胸のあたりが痛い。


つばきちゃんの返ってくる言葉が毎回胸に刺さる…


つばき「あっ、もうこんな時間。もう寝よっか!おやすみ。」


私「うん。おやすみ…」


布団に潜ったとたん、涙がかってにでてきた…


なんで…何で、涙がとまらないんだろう…


拭いても拭いても涙が出る。


つばきちゃんにバレたくなかったから声は殺した。


頭につばきちゃんの言葉がずっと回って消えない。


胸も苦しいまま…


私は、つばきちゃんのいちばんになりたかったな…


あっ!そっか!


だから、真澄はあんなに必死で隠してたんだ…


真澄…私…気づいちゃったよ…


私…私、つばきちゃんの事好きなんだ。


大好きなんだ。


恋愛として。






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