流星
散る
そこばかりに
私のとかく
まだ踏み締められない場所に
澄んだ夜空は
静かな光ばかりを
通して
帰り道を探していた
あの日の
心許なさそのまま
何も変わらないようで
手繰り寄せては
すり抜けていく光
願いは
留まることなく
降る
そこばかりに
輝きの終わりを
まだあたたかく遺して
潰えた光の後の
真新しい暗闇は
しなやかに伸び
私は私の
臆病な心に
結局は
生かされているから
流れる
そこを越えて
ひと筋の消え行く道
立ち止まっても
つづきの中を
生きている