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お嬢様のお世話係。  作者: 悠莉
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はじまり


「彼は町田莉緒。悠奈…今日から君の“お世話係”だ」



普段なら会話など皆無に等しい私の父親からいきなり告げられた事実。


父の言葉とともに私の目の前に現れた、透き通った黒い髪の持ち主。


突然の出来事に、私は口を開くことができずにいた。



「君はあまりにもわがまますぎる。莉緒くんに厳しく躾けてもらうといい」



父には以前から注意されることが多かった。

わがままだ、お転婆だ、と。

もう少しこの家の令嬢だということを考えろ、と。


しかしついに人を雇って更生させようというところまで見放されたのだということか



…それにしても、若すぎる気がする。



莉緒という少年のきれいな蒼い目が私の目を捉える。


その目が、私を隅から隅まで観察するように細められる。


その視線にいらっとした。



…こんなやつに躾けられてたまるもんか。



キッと睨むと、猫目の蒼い瞳が私を挑発するようにキラリと光った気がした。




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