疑惑の目
現在月影海は、牢屋にいれられていた。
それもあの忌々しいステータスのせいだ。
海は、自分のステータスカードを見た。
そこには、職業が、空白とモンスターと書かれている。
「なんでだよ。こちとらずっと人間だっつのというか何も書いてないとかどうゆうことだよ」
その不満がとても顔に出るほど怒りをあらわにしていた。
するとそこに男が、声をかけてきた。
「おい、出ろ」
その顔は、あきらかに罪人に向けられるものだった。
海は、薄暗くじめじめした牢屋から出た。
そして海は、男についていった。
ついていった先には、今で言う裁判所みたいな景色が広がっていた。
するとえらそうな男が席につき言った。
「これより魔王の手先の処分について話し合いを開始する」
「おいちょっと待て容疑からあきらかに俺罪人確定してるぞ!?」
そんな海を無視したように周りから声をあげた。
「死刑に決まっている!!」
「魔王の手先を生かしておくな!」
「待て拷問で情報を聞きだすべきだ」
「黒髪でそのうえ黒の瞳、あぁなんとおぞましい」
おいちょっと待てよ。
何で殺すこと前提なんだ。
「おかしい、狂っていやがる。俺が、何をしたって言うんだ。」
すると一斉にこちらを振り向いた。
そして
「狂ってるのは、お前だ化物」
「おぞましい」
「気味が悪い」
「このモンスター風情が」
海は、いわれのない怒りの視線、疑惑の視線、恐怖と憎悪の視線にあてられた。
海の精神もそれにより正気をたもてなくなった。
「そうか俺を殺したいのか。なら殺せよ。どうした俺を殺したいんだろだったら殺せよ‼」
それは、絶叫にも聞こえる声で叫んだ。
刹那、壁が爆発したようなゆれにおそわれた。
すると兵士のような男が、ドアをいきよいよく開けて来た。
「敵襲です。モンスターが、現れました。」