付加魔法取得練習
海はメイの講義を受けていた。
「いいですか。魔法というのはイメージが大切なんです」
「イメージか」
たしかに無詠唱をするときに頭のなかでイメージするからな。
それと要領は一緒か
「まずやってみましょうか」
「ざっくりすぎない⁉」
いやいや説明それだけかよ
「と言われましても、例外を除けば生まれてきた時からこの魔法は使えますし」
「その例外ってのは」
「はい、海さんとユア様です」
驚いた魔王様は俺と同じで付加魔法を覚えてないのか
「ユア様に限っては能力事態がないのです」
「なっ⁉」
能力なしであそこまで戦えるのかよ
それこそ魔王の名にふさわしいな
「それよりまずは練習しないと」
「あぁそうだな」
「まずは物に付加するところから始めましょう」
そういってメイは剣をこちらに投げてきた。
それを片手でとる
イメージするんだ
この剣に氷をおおうイメージで
すると手から冷気がもれる。
だが剣は冷たくなるだけで特に変化はない
「それでは剣にアイスを当ててるだけです。おおうようにするんです」
そんなこといってもなぁ
いくら試しても冷気が手からもれるだけだった。
もうまどろっこしいことは考えない腕ごと凍るほどに凍れと念じた。
すると冷気の量が多くなり剣が凍り2メートルくらいの大剣になった。
「これはすごいですね」
メイが称賛の言葉をかけてくれた。
「付加魔法でもここまではなかなかできませんよ」
正直ほんとにできるとは思ってもみなかった。
すると頭の中にいきなりステータスが表示された。
付加魔法
(全てに能力の中の物を付加できる)
「よしなんとか習得はできたな」
「それでは、魔法に付加することを今度はしてみましょうか」
「付加するときはどんなものがいいだ?」
「そうですね私は能力の中の槍のランスですね。武器の名前が入ってるほうが攻撃力が高いです。レインは増やしたり雨を降らせるときに使っています」
「わかったやってみる」
そしてまた海はイメージした。
空中に氷の剣をイメージして強く念じた。
だがやっぱり冷気すらでてこなかった。
さっきのようにイメージしたができなかった。
「もしかすると海さんは魔法の適性がかなり低いのかもしれません」
「だが、魔力は結構強いほうだぞ」
メイが首を横に振った。
「いえ魔力は関係ないんです。ただ単に体質の問題です。海さんは魔法に付加することができないということですね」
「その体質は治るものなのか?」
「治らないこともないのですが、時間がかかりますよ?」
「わかったこれから練習してみる」
そして次の練習に入った。
「最後は人に対してです。私に付加してみてください」
するとはじで見ていたメアがにらんできた。
すいませんすっかり忘れていましたけどいたんですね。
あきらかに敵意がこもっているがここはやるしかない
メイに効果をかけるイメージを
かけるのは全耐性でいいかな
するとメイが淡い光に包まれていた。
「成功か?」
「はい成功です」
するとさっきのメアのにらみが消え普通に戻っていた。
「これで付加魔法の一通りは終わりました」
「何から何まで教えてもらってごめんな」
「いえ、朝の料理のお返しだとでも思ってください」
メイは少し笑ってうれしそうにしていた
「さてそろそろ飯だし準備するかな。メイはみんなを呼んどいてくれどうせくると思うが」
「はいわかりました」
そしてメイは部屋を出て行った。
「さて俺もそろそろ」
「待ちなさい」
海はメアに呼び止められ足をとめ振り返った。
「前々から不思議に思っていたけど、なんであなたはそれ以上の力を望むの」




