魔王城「外」での新生活後半
海は料理ができたのでテーブルに運んだ。
「そういえばさっきなんの話をしてたんだ?」
みんながなぜかにやにやしているが気にしないでおこう
「別になんでもないわ」
あいかわらずメアは俺には冷たかった。
「まあいいや、今回はサンドイッチにしてみました」
「「「おおぉ」」」
そんなに喜ぶことなのかと思いつつ自分も席に着いた。
「それじゃあいただきます」
「「「いっただっきまーす」」」
そしてみんな食事を始めた。
とてもおいしそうに食べているのでとても作った側としてはうれしかった。
食事をしているとふと思い出した。
「そういえばメイ、氷の槍ってどうやってうってるんだ?」
するとメアがこちらを物凄くにらんできた。
こわいからやめてほしい…割と本気で
「あれは魔法に付加魔法してやってるんですよ」
「付加魔法?」
俺はここの知識はあまりないのでよくわからなかった。
「形をなしている魔法はすべて付加魔法というもので形を与えているんですよ」
「なるほど」
つまり命令式のようなものだろう。
単体の魔法はただその属性を放出する。
それに付加魔法で命令を与えるといった形か
「付加魔法は形を与えるだけなのか?」
「いえ、道具に効果を与えたり味方に効果を与えたりできます」
「そうすると付加魔法を覚えたら強くなるのか?」
メイは首を横にふった。
「いえ効果は能力により決まります。能力の中にあるものだけ付加することができます」
「なるほどね」
そこで海は納得した。
そしてメイはひらめいたといわんばかりに話しかけてきた。
「それでは私といっしょに練習しませんか」
するとさっきよりメアの表情がけわしくなった。
やめて俺のライフはとっくにゼロだから
そんなメアの目を気にしつつ返答した。
「じゃあメアも連れて一緒に行かないか?」
「いいですがなぜお姉様もですか?」
いや気づいてよあなたのお姉様こちらをずっとにらんでるから殺すと言わんばかりににらんでるから
そんな海の心の叫びもむなしくメイには届かなかった。
「そうですか、ならお姉様一緒に行きましょう」
そんな時にユアが口をだした
「料理食べてからにしなさい」
「「「・・・・・・はい」」」
そして食事が終わり海達はリビングから近い4番目の部屋に入った。




