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知識頼りの異世界生活  作者: 白月 空
始まりは突然に
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プロローグ

「あれここは」


 高校生の制服にぼさぼさ頭の黒髪、目つきが悪い黒い瞳の少年が立っていた


 彼はあたりを見渡すとあたり一面が白一色に染められた部屋にいた。


 「いやいやおかしいでしょ」


 そう自分は、部屋にいたのだからその疑問がもっともだ。

 なぜここにいるのかすら自分にはわからずにいた。


「待っていましたよ。月影海君」


 近くから女性の声が聞こえた。


 見るとそこには、女性が立っていた。

 年は自分と同じくらいだろう。

 身長は自分より少し下という所、腰まで届く黒髪ロングヘア―に整った顔立ちをしていた。


 なるほどこれを美少女と呼ぶのだろう。


「あの、聞いていますか?」


「あぁ、聞いてるよ」


 海はそっけなく答えた。


 その態度に腹が立ったのか少し頬を膨らませていた。


「初対面の相手にその態度はないと思います」


「しかたないだろ。状況が読み込めてないんだから」


「あ・・・・・・ 」


 そのことをすっかり忘れていたらしい。

 少女はあたふたしていた。


「そうですね。それではあらためて」


 少女は、あらたまって


「事実だけを言うとあなたは死にました」


「・・・・・・はぁ⁉」


 海は、ちょっと声が裏返りながら叫んだ。


「ちょっと待て俺は、どうやって死んだんだ?」


「心筋梗塞と聞いております」


「じゃあどうして俺はここにいる」


 自分の頭ではわかっている。

 だが頭がそれを受け入れようとはしなかった。


「ここが死後の世界だからですよ」


 そして理解できなくなった海はそこで意識をうしなった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「大丈夫ですか?」


 黒髪の少女は、こちらを不安そうに見つめていた。


「あぁ、問題ない」


「それでは、本題に入りましょう」


「ずばりあなたには世界を救っていただきたい」


 またもや意識をうしないかけるがギリギリとどまった。


「あんたは、何をいってるんだ。頭でもおかしくなったんじゃないか」


「失礼な! こちらはいたってまじめですよ」


 黒髪の少女は機嫌をそこねたらしい。

 だがそれではいつまで立っても話が終わらないので黒髪の少女は、続けた。


「あなたは、異世界に行き成長し魔王を倒すのです」


 つまり俺は、異世界に行く権利が与えられた。

 そしてその代価に魔王を倒せと


 なるほどなるほど


「断る」


「そうですかそうですか行ってくれますか・・・・・・って、え⁉」


 予想とは、違う反応をされたので黒髪の少女は、驚いていた。


「な、なんでですか」


「異世界ですよ異世界」


「誰もが行ってみたいなと思うところなのに」


「俺はそれより元に戻りたい」


 あきれたように少女は言った


「だからあなたは死んだんですってば」


 そう先ほどの話がほんとなら俺は死んだことになっている。


 そこで黒髪の少女は、ひらめいたといわんばかりに言った。


「それではこうしましょう」


「あなたが行ってくれたら生き返る以外の願いを一つ叶えましょう」


 海はその提案に反応した。


 そう彼には叶えたい願いがあった


「わかったその提案に乗ろう」


「ありがとうございます」


 黒髪の少女は、うれしそうに答えた


「それであなたの願いは何ですか?」


「俺の妹の病気を治してくれ」


 そう彼の妹は、病気を患っていた。


 現代医学では治せないほどに……


 だから彼はそれをのぞんだ。


「わかりました」


「それでは、あなたを異世界に送るのですが……」


「さすがにそのままだとかわいそうなので、あなたの望む力を与えます」


 海は、迷いもなく言った。


「なら知力だ」


 黒髪の少女は不思議そうにいう


「いいんですか?そんな力で攻撃力とか魔力とかもありますけど」


「いいんだ。それで頼むそして最後に」


 海は、聞きたいと思っていたことを口にした。


「お前の名前は?」


 黒髪の少女は少し驚いたがうれしそうに答えた。


「ルナ、私の名前はルナ」


 そして海は、光に包まれ異世界に旅立った


 

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