8.debriefing「女の子どうしの、内緒のお話」(後)
『それで……まさか、キスしちゃっttとけ? (*´▽`*)』
『古林さんおちついて、打ち間違えてるわよ(>_<)』
『細かいことはいいから! ( `ー´)ノ 白状するのだ!』
『お、おねがいもう許して、ね?』
『言えないようなところまで……!? そんなところまで? 早すぎない?』
『もう、その手には乗らないわよ……まったく』
『ちぇーっ( 一一) ひとつくらいノロケてくれたっていいのにー』
『そうね、自分の体重を誰かに預けられるって、すごく幸せなことだなって思ったわ』
『キタキターーーーーーっ☆☆ ねえねえ、新田君は黒砂さんのことをどうして好きになったか、聞いた?』
『ええと……屋上で彼と会ったとき、風が強かったから、私は髪を結えたのだけど、その姿を見たのが最初のきっかけだって。男の人ってそういうの好きなのかな』
『わおーーーでもアップにした黒砂さん美人そう! こんど見せて、私にも!(*’▽’)』
『なんだか恥ずかしいけど、そのくらいなら』
『くう! ごちそうさまです(*^_^*)』
『ふふ、どういたしまして。これからも相談に乗ってね』
『よろこんで! 絶対幸せになってね!』
『ええ、ありがとう。それじゃあ、そろそろ寝るわね。また明日(^^)/』
『また明日!(^◇^)』
そして、私は携帯電話をスリープモードにした。
……と、思い出して、私はもう一度携帯電話を開く。
今夜からは、おやすみなさいのメールを送る相手が、もう一人。