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アイ ドント ラブ AI!!  作者: 花園三京-Chan-
人狼ゲーム(2日目)

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野球の意味

先攻チーム スターティングメンバー

1番(游) 宇都宮

2番(二) 木村

3番(指) 林

4番(三) 藤原

5番(中) 小林

6番(捕) 鈴木

7番(左) 西園寺

8番(一) 兵頭

9番(右) 落合

投手 平木

2035年1月17日 11:27


第三小学校 校庭


□木村 陽花里ひかり


「ねえ…今回のゲームって何の意味があるの…かな?」


暫く快楽に慕りながら現実逃避をしているとりんが話しかけてきた。


意味...そうか、そういえば私たちは人狼ゲームの最中で、その人狼(AI)を炙り出すために野球をしているのだった。


「んー、野球は心理戦ってところがあるんじゃないかな。そこで人間臭さを出そうとしてるんだと思う。」


「野球は心理戦…?」


「例えば、今回私は3球目はインコー…身体に近いところに投げられるってわかってたの。」


「え、すごい」


本当に驚いて手で口と鼻を覆うりんを可愛いなと思いつつ話を続ける。


りんからはどこにボールが来たか分かる?」


首を横に振るので立って説明する。


「最初の2球はアウ…身体から遠いところにボールが来たの

そうするとね。身体の目が慣れてしまうの。

そこで身体に近いところにボールが来るとね。すごく近く感じるの」


「それを打ち返したってこと?」


「そう。キャッチャーは幸司郎でしょ。野球ではキャッチャーがピッチャーに球種を指示するの。

それで、幸司郎の性格を考えたら、絶対にそれを狙ってくるな、って。」


「狙い…そうか、野球って一球一球投げるたびに間があるから…」


何かを考えこむりん


「そう、その通り。サッカーやバスケットボールは常に一番いいの行動・判断が求められる。だけど、野球の場合はお互いに何を考えるかの時間の方が明らかに長い。

なんというか、そういう感じ?」


こういう時高校とか行ってたら語彙力とか説明力とかが付いたのかな。

そういえばりんは高卒だったな…わかってくれるだろうか。


「わかった、と思う。この後私出るんだっけ?私ルールあんまりわかってなくて…」


「確か全員出ることになってるはずだよ。急に交代言われるかもしれないからちょっと説明しておこうか?」


「うん…助かるよ。ほら、あまり話せる子が周りにいないから…」


りんの仲良しはゆい、そして愛聖まりあとも話すはずだ。

当の愛聖まりあは応援に回ってるから話しかけるっていう勇気がないって感じか。


それにしてもりんは真面目だな。

一日目の夕方の時点で投票者プレイヤーとしてのりん役割ロールが人間だと確定している。だけど、真摯にゲームに向き合おうとしてる。


「えーっと、野球っていうのは9回まであって、、、」


陽花里ひかり攻守交替だよ、グラブつけて!」


目をやると愛聖ありすがグラブを嵌めながら話しかけてくる。グラウンド上では5番の桜澪ろみおが自分のバットを回収して走りながらこちらへ向かっている。


「ごめんね!守備が終わったら愛聖ありすと一緒に説明するから!」


グラブを手に取りキャップの位置を治す。


おし!と気合を入れてグラウンドへ飛び出た。



意外とホームプレートまで距離があるんだな、というのが守備位置に着いた時の感想。

ファーストの翔平しょうへいは結構捕球に問題があるかも、っていうのが守備練習をしているときの感想。


ショートの愛聖’(まりあ)も結構動ける。サードの茉鈴まりんもすごい送球を翔平しょうへいに投げる。


「名前が翔平なんだからもう少しどうにかなんないわけー?」なんてやじ飛ばされてるよ?翔平?

有名人と同じ名前は大変だね。


バッテリーは平木 龍如地りゅうじ─鈴木 桜澪ろみおのキラキラネームコンビ。

少なくとも、龍如地りゅうじはそこそこの球を投げることが分かった。

4番の悠斗ゆうとの前にランナーが出るかどうかで変わってくるな、これ。


さあ、締まって行こう!

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