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アイ ドント ラブ AI!!  作者: 花園三京-Chan-
2日目の始まり

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6年2組のこと

YOH同窓会TIPS


樹里じゅりは学級委員はやったことがない。

のんびり放送委員だった。

2035年1月15日 監禁場所 10:38


白い部屋


□関 ゆい


「後チェックが残っているのは、アリス…川本のアリスなんじゃ…」


「本当はそうなんだけどね。彼女は<とある理由>で後回し。

あと、シンプルに政府側の動きがYOHにバレたみたい

ここから出れなくなっちゃった。」


そういってウインクしながら頭にげんこつを加える鈴木さん。

言い方はややつっけんどんな印象を受けるが、行動にはお茶目さがある。


「理由…?出れない…?」


そこから鈴木さんは説明してくれた。


・昨日、片仮名アリスの元へ2組の草野くんが行って現在連絡が取れていないこと

・ただ、現実世界では生命活動に支障がない(殺されていない)ことから片仮名アリスが人間だとわかったこと

・その前例があったから、この世界に入る前に「戻れなくなるかもしれない」という旨を散々確認されたこと。


そこまで一気に言い終わって鈴木さんはふぅと息を吐く。


「あ、あと私のことは樹里じゅりって呼んで。」


まるで頭の中を読まれているような形だな。

なんて思いながら、お疲れ様の意を込めて私は紅茶をオーダーして樹里じゅりに入れてあげる。


「…ありがとう」


「いや、いいの。でも…もう戻れないって割には落ち着いてるんだね。」


「ん?まあ、人間としてAIに一泡吹かせたかったから。なんでもAIにお任せ、ってつまんないじゃん。」


「そういえば、なんでYOHは樹里じゅりの侵入の検知に時間がかかったの?」


草野くんが一人の検知も出来ないで応答なしになってしまった以上、同じ轍を踏むはずなのだが。


「それは跡部首相が<ギャンブル>に勝ったからだよ。」


「ギャンブル?」


注ぎ終わったティーカップを樹里じゅりに渡す。

それをありがと、と言って彼女は少し飲む。


「まず大前提として人間は不確かさを兼ね揃える。だけど、AIは完全でしょ?」


こくこくと頷く私を見て樹里じゅりは続ける。


「だから、跡部首相は『YOHがもう人間を送り込まないって誤った判断をしている』という風に掛けたの」


もちろん、全責任は首相自ら取るつもりだったらしいけど、と付け加える。

なるほど、前から言われていることだ。

AIは過去に学習したことからしか生成はしない。


それはLLMでないYOHにしたって同じこと。

過去の首相がギャンブルをしないという風に学習をしているからこそ、跡部総理が賭け事をしないと判断したわけだ。


なんか難しいことが起こっているな、と考えているとパンパンと樹里じゅりが手を叩く。


「私は幽閉されちゃったわけだけど、あなたは配信しないとでしょ?じゃなきゃ政府の予算も動けない。」


あくまでも政府は秘密裏に動いているので、投げ銭をするのは一般人のアカウントのようだ。

少なくとも政府の機敏な対応と樹里じゅりの無茶苦茶?な対応のおかげで私は生き残ることが確定できたようだ。


だけど、

申し訳ないけど樹里じゅりには言えないことがある。

私がひそかに狙っていること。

それは生き残ることだけじゃないってこと。

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