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アイ ドント ラブ AI!!  作者: 花園三京-Chan-
2日目の始まり

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霊媒

YOH同窓会TIPS


木村 陽花里ひかりと一番仲が良かったのは愛聖まりあだった。

2035年1月17日 9:58


白い部屋


□宇都宮 愛聖まりあ


なんだかんだ寝不足気味だが2日目の朝を迎えることができた。

如何せん太陽の光が入ってこないので、あくまでも時計で朝、と言うことしか確認できないのだが。


私の場合、時差があるところからここに飛ばされてきたので、そっちの方がありがたいかもしれない。

いつの間にか同室の靑井あおいも配信を終えて寝ているようだ。


お互いに普段の活動時間帯がほかのクラスメイトと異なるもの同士いい組み合わせだったのかもしれない。

それに、昨日よりも気持ちのざわざわ感が少ない。

これはデスゲーム系のやつでよく言われる通り「人間の慣れ」と言うものだろう。


慣れてはいけない人工的な狂気への対応。

マンガやアニメでしか見ない、そんなものに巻き込まれるとはな。


(今日は何をするべきか)


そんな昨日の今頃は考えもつかなかったことを考える。

順当にいけば今寝ている靑井あおいを含める3人が今日も上位を独占するはずだ。


ん?3人?

そういえば、昨日阿弥あやが処刑されたのだった。

思い出さしたくない記憶だが、思い出さないと前に進んでいけない。


──処刑された阿弥あやは人間だったのか、AIだったのか。

そこまで考えて一つ思い付くことがある。


霊媒‼‼


そうだ、この人狼ゲームには霊媒師がいない。

ルール説明にもなかった。

いや、私が覚えていないだけか?

そう思い立ちProofを開く。


そんな時に私の部屋ではない部屋のドアが開いた。

あくびをしながら靑井あおいが白い部屋に入室する。


「…?おはよう」


「おはよう」


靑井あおいは霊媒について何かを知っているのだろうか。

そう問いただしたい気持ちをグッと抑えて私は彼女の挨拶に答える。


「何か悪いものでも見た?…汗かいてるようだけど?」


そこで私は霊媒の話を切り出した。

最初は眠そうに聞いていた靑井だが、表情がだんだん真剣なものに変わっていく。


「…そういえばそんなことは聞いてなかったね…説明を聞いているときには生き残ることに必死だったから」


そう言いながら靑井あおいはモバイルYOHを操作する。

ホログラム画面を操作して私に見えるようにしてくれる。

右上の通知ボタンに新着のお知らせがあるのを靑井あおいがタッチ。


『システム:1日目の配信お疲れ様でした。配信者プレイヤーの皆様には霊媒権限が付与されています。ソロ型の場合は、1人に。ペア型の場合は2人で1回霊媒することができます。』


この画面を見て私と靑井あおいはお互いに見つめ合う。

さらに靑井あおいにタッチしてもらう。


『昨日、処刑された「佐藤 阿弥」の霊媒を行いますか?

はい いいえ』


この表示を見て二人で息を吞む。 

心なしか靑井あおいの息が荒いように感じる。そして、操作する右手が震える。

多分私も同じはずだ。

私は後ろから回り込む。そして、靑井あおいの右手首をそっと掴んだ。


ハッとした靑井あおいがこちらを振り向く。

私が勇気を出すように頷くと靑井あおいも頷く。


恐らく昨日処刑された阿弥あやは、人間だった。

ただ、それが私の勘の間違えで。

実は超高性能AIがゆえに私がミスをした、そんな淡い希望を持つ。


二人でゆっくりと『はい』のボタンを押す。


『霊媒結果:投票者プレイヤーの佐藤 阿弥あやは「人間」であった。

人間残り19人。AI(人狼)残り10人』


淡い希望を抱いたのが間違いだった。

人間が故の第六感が嫌な方に働いてしまった。

その文を読み終えるや否や私の意識はどこかのかなたへ飛んでいった。

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