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アイ ドント ラブ AI!!  作者: 花園三京-Chan-
第一夜

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慰め

YOH同窓会TIPS


Proofは陽国民にしか見ることができない。

なので、海外の報道は基本的にその国に滞在している陽国民のモバイルYOHが情報源となっている。

2035年1月17日 1:32


白い部屋


□山田 靑井あおい


「…」


私はずっと愛聖まりあが出てくるのを待っていた。

彼女は阿弥あやがログアウトしてから狂ったように配信をやってる。

Proofで内容を少し見たがとてもじゃないけどエンターテイメントとか推理系とか

そういう類のものじゃないというのはよくわかる。


当然投げ銭も飛んでこない。

ただ愛聖まりあが言いたいことを言っているだけ。

そんな風にも見えた。


本当であれば、私が一番活動したい時間帯なのだけど、

それよりも愛聖まりあを精神的に支えることの方が重要な気がしたのだ。


何時間か前に私の過去をぶちまけても笑わなかった存在。

そんな彼女を心の底から大切にしたいと思っている。


ただ、私だってそんなにメンタルが強いわけじゃない。

あの離散する前の阿弥あやの表情を見て内心穏やかなわけじゃなかった。


と言うわけで私は今、というかここ30分くらい筋トレを試みている。

本当かどうかわからないけど、メンタルがやられているときには筋トレをするとよいと聞いたことがあるからだ。


腕立て伏せをやろうとしても、腕がピクピクして一向に上がる気配がない。

何回かチャレンジしてみる。

どうせほかにやることもないので、何回も何回もチャレンジしていたが、


「どわっ」


ついに筋肉が限界を迎えた。

普段運動していないやつがやっていい筋トレじゃなかったのかもしれない。

ちょっと待って。

腕立て伏せって結構初心者向けじゃなかったっけ。


「何やってるの?」


急に声をかけられてビックリする。

…まあ、同室?の愛聖まりあ以外に声をかけてくる人なんているわけないんだけど。


「え、いや、筋トレ…あ、愛聖まりあを待とうと思って。」


「…?」


あ、気まずい。

本当にコミュニケーション能力が劣っています。

対戦ありがとうございました。

あ、今対戦中でした。

申し訳ございません。


「え、待とうと思って筋トレ?」


「えーっと、メンタルやられてるとき、、、筋トレがいいとか悪いとかぁ」


そんなたどたどしい言葉で何とか場を繋ごうとする。

愛聖まりあの顔をチラッと見る。


あー、これ頭の中「?」でいっぱいな奴だ。

またメンタルやられてきた。

他にできる筋トレメニューあったっけ。


そういえばプランクっていうので体幹が鍛えられるんだっけ。

体幹ってぶっちゃけなんだかわかってないけど何もしないよりかはマシだ。

うん。さっきとは違う理由でメンブレしてきたし。


確かプランクってのは腕を九十度にして、つま先立ちをするようなイメージで…


そうすると、クスっという笑い声が聞こえてきた。

姿勢を崩して愛聖まりあを見ると今にも笑い転げそうな形だ。


「何?プランクならば、身体を一枚の板のようにするんだよ?おしりは突き上げちゃダメ」


「そうしないと、身体がもたないっす」


「まあ、そういう配信者もいるよね、というかある意味イメージ通りかも」


愛聖まりあの中だと配信物=運動音痴なのかな

そんなことないのになぁ

事務所の子でも運動が得意な子はたくさんいる。

それこそ十人十色なのだけれども。


「あー、そういうこと?もしかして健康のために筋トレしようとしてた?」


勝手に当ててくれたのでこくこくと頷く。


ふふっと笑う愛聖まりあ


「待っててくれたの?あなたはこの時間帯に活動するはずの人なのに?」


またこくこくと頷く。


「何それ…でもすごくありがたい。」


愛聖まりあは私から目線をそらして明後日の方向を見始める。


「確かに心の余裕ってなかったよなぁ」


暫く物思いにふけっていた愛聖まりあ

今度は私の方を向く。


「心に余裕がなかったみたい。ごめんね。」


「…大丈夫」


そう言いつつまた二人でハハハと笑いあう。

一通り笑い終えたあと少し間が空く。


「これからどんな配信をするの?」


「んー、この前気になってたゲームが昨日18:00にリリースされてたからそれかなぁ」


それを聞いてまた笑う愛聖まりあ


「なにそれ。普段と変わらないんじゃない?」


「変わらない方がかえっていいかもよ?」


「確かにね。じゃあ、貴方の配信でも見に行こうかな。」


「眠らなくて大丈夫そ?」


「んー?そもそも私時差がある状態でここに飛ばされてるからねー?」


確かにそうだった。

でもよかった。愛聖まりあの元気なところが見れて。

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