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アイ ドント ラブ AI!!  作者: 花園三京-Chan-
第1章 まだ平穏

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同窓会の朝─出席番号1番「跡部凛」①

同窓会TIPS

2025年1月に開発されたYOHは2025年2月にシンギュラリティを起こしたとされる!

なお、その時には人間でいう「睡眠状態」が必要だったらしい。

2035年1月15日 陽国 姫野県某所

跡部家


心地よいアラームの音が私の意識を覚醒へと導く。


(もうちょっとだけ。)


と思っていたが、私の旧式スマホ(きゅーすま)はどんどんとボリュームを上げていく。


(そういえば、「絶対覚醒モード」に入れてたんだった)


ベットの上に置いてあるはずの、きゅーすまの場所を右手で探す。

ガシッと掴んだものを目の前に持ってくる。


アラームを切ろうと思い操作しようと目を開く。

そこで気づく。

いや、これ昨日飲もうと思ってたエナジードリンク。

どうやら昨日完徹を決行しようとしていたが飲み忘れていたと思い出す。


肝心の音の正体はベットの手の届かない場所にあった。

しょうがないと思い立ち、上半身を起こし、きゅーすまに手を伸ばす。

絶対覚醒モードなので、計算式を連続3問で解かなければならない。


<3.14×5=?>


「じゅ、じゅうごうてんなぬ」


<音声をうまく入力できません>


「15.7!」


はっきり言うと一問目を解くことに成功する。


この<絶対覚醒モード>は朝の活舌の悪さを直さないと起きられないという意地悪モードである。

それゆえに大事な会議などに寝坊したくない朝弱者に人気のアプリケーションだ。


続いてなんとか2問自分の活舌と初期算数の問題と獲得して、アラームが切れたときには、なんとか目は覚めていた。


(というか、今日なんで起きなきゃいないんだっけ?)


と考えたと同時にSNS(CONNECT YOU)のDM通知が鳴り響く。

幼馴染で一緒の小学校を卒業した「関 ゆい」からだった。


(凛~⁉起きたー?)


「起きたよ」


(おお!あの朝弱者が⁉)


「うるさい」


(じゃあ、今日の待ち合わせ場所覚えてる?)


ゆいからここまで言われてふと思う。完全に思い出せない。


「なんだっけ?」


(…今日同窓会だよ?)


そこまで言われてふと思い出す。


今日は20歳の集い。


あとは大好きなみんな、第三小学校のメンツが一堂に会する同窓会だった。


「あー!」


(さすが朝弱者w期待を裏切らない)


それから、ゆいはまだ半分寝ている私に今日の予定をリマインドしてくれた。


朝7時にゆいが見習いをやっている美容室の前で待ち合わせ。

2人で衣装を整えてから、10時から市役所まで二人で車に乗っていく。20歳の集いは市役所の大会議室で行われるのであった。


(どう、思い出したー?朝弱者ーw)


「わかったから!」


朝弱者だということは本当なのでいったん流しておく。

今までゆいにはこの性格のせいで何回も迷惑をかけているし。


続く

この小説は配信アプリREALITYにて

前髪ナル さんに応援されています。

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