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アイ ドント ラブ AI!!  作者: 花園三京-Chan-
それぞれの作戦

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崩れた独占

YOH同窓会TIPS


アリスは動画が基本なので雑談配信が多い。

ゲームもやるが、あまりうまくはない。

2035年1月17日 19:05


白い部屋


□川本 アリス


「ちょっと待ってよ!」


私は突然のことに驚き半分、怒り半分で声を荒げる。

近くでご飯を食べていた朱里じゅりが驚いた顔を見せる。


「どうしたの?心臓に悪いじゃん」


「…動画勢が1人増えた…」


「それはあまりよくないニュースかも」


今まで私は唯一の動画勢としてその地位を確立させてきた。だけどここで動画を私以外にあげるクラスメイトが出てくるとなると当然競争になる。


「それで、誰が動画を上げったっての?」


「ゆい…」


「それは…もっと悪いニュースかも」


当然だ。最悪のニュースと言ってもいい。

今日の投げ銭スコアは私とゆいで争っていた。今、長い休憩をとっているなと思っていたらまさか動画編集をしていたなんて…。


「ある意味当然なんじゃない?儲かる市場があるのであれば必ずどこかの事業者が参戦してくる。市場の原理みたいなものじゃん」


理屈ではわかっている…いや、わかっていなかったのかもしれない。

私が目を付けたこのやり方…私以外はついてこれないと勝手に考えていた。

ただ今はAIによって動画編集への参入障壁はすごく下がっている。私の考えが甘かったとしか言いようがない。


「それで、どうするの?」


朱里じゅりがややそっけなく話しかけてくる。


「随分と余裕そうじゃない?」


私がログアウトになったらそっちだって命の保証はないのに…


「余裕…余裕ねえ」


何かを考えるそぶりを見せる樹里じゅり

しばらく何かを考えるそぶりを見せる。


「実感がないんだよね。デスゲームに参加している。」


長い間の後に出てきたのはそんな言葉だった。


「前にも言ったかもしれないけど、参加者は1組のあなたたち。私はそれを外から介入しようとした政府の駒でしかない。それをどうこうするのはゲームマスターであるYOHだし。」


「だからって無責任な発言が許されるとでも思ってるの?」


「何も完全に無責任ってわけじゃない。ただ…ただ本当に死ぬのかどうかがわからないんだよ。そこはあなたたちと同じなの。アリスが負けたら死んじゃうっていうのがまだ実感がわかない。」


実際に配信者ライフセーバー側から脱落者ってまだ出ていないじゃない。

そう、朱里じゅりは付け加える。


一般的な…漫画やドラマとかで見るデスゲームでは見せしめで誰かが殺される。

確かに今回はそんなことがなかった。投票者プレイヤー幸司郎こうしろうが歩けるようになったのと1日目の最後に投票で阿弥あやが処刑された。

ただ、阿弥あやがどうなったのかは誰にもわからない。


その状態で朱里じゅりを責め立てるほうが無理のある話か。

怒りの沸点に達していた心情が段々とおさまっていくのを感じる。


「一応…何か対応策を考えているのか…聞いてもいい?」


私を怒らせてしまったと考えているのだろう、朱里じゅりが申し訳なさそうに話しかけてくる。


「1つは動画の量を上げること。だけどこれだったら肝心の配信が出来なくなってしまう。情報をあさる時間も少なくなるからね。

もう1つは動画の質を上げること。もっとみんなの注目を惹くような内容にすること…かな」


「ゆいのことを陥れないって発想が最高に1組っぽいね」


そうかな?ゆいが何を考えて私の領域に参戦してきたかはわからないが、だからといって蹴落とそうという発想にはならない。

確かに、参戦してきたときにはびっくりしたけど…。


「それで?これからの予定は?」


「もちろん」


私は自信をもって答える。


「配信だよ。考えてみたら、私ゆいにはトーク力負けることないから!だって本業だもんね!」


にこっと笑顔でうまく返せてるかな

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