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アイ ドント ラブ AI!!  作者: 花園三京-Chan-
第2章 混乱の始まり

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同窓会~???にいる君へ2~

YOH同窓会TIPS

関 ゆいのようにシンギュラリティが起きたとしても失業をしていない人はたくさんいる。

タクシーの運転手でも「お客さんの話を聞く」など「自分が人間」であることに価値を見出せる人材には市場価値があるからだ。

2035年1月15日 ??? 18:03


???


□関 ゆい視点


いつの間にか眠っていたようだ。


目をゆっくり開けると無機質な天井が目に見えた。


(あれ、私ってば酔っ払っちゃってたかな…)


さっきまで自分が何をしていたかのを思い出してみる。

確か、同窓会が始まるときに茶兎(さと)くんが乾杯の音頭を取ってたんだっけ。

そこから何かすごい衝撃音がして


(それから何があったの?)


そう、そうだ。私は確かに右手に中ジョッキをもってはいたが、まだ飲んではいなかった。

だから酔っ払って寝てたという線だけはあり得ない。


状況が呑み込めないまま少しだけ考えてみる。


実は酔いつぶれて記憶が飛んで、病院に搬送されたのだろうか。

──無機質な天井だったら病院説だってありえる。ただ、病院のベットだとしたら背中に伝わってくる感触があまりにも固すぎる。


上半身を起こしてみる。無機質に白い天井に白い壁。部屋全体が発光している感じ。

本当に病院であれば、窓ぐらいあってもいいよな。と思う。そもそも下を見ても横たわっていたのは白い床であり、ベットではない。

やっぱり病院の線はなさそうだ。


この部屋の第一印象は──ものすごく寂しいというか不気味な部屋だ。部屋の形はおそらく真四角。

部屋の大きさの単位ってなんだっけと思いつつファミリータイプのマンションのリビングくらいの広さはある。一人にしては広いので圧迫感はない。


左を向くと何も表示されていないスクリーン。

右を向くと上部分に丸い窓がはめ込まれた窓がある。窓の向こうは真っ暗で何も見えない。


状況は全く呑み込めなかったが、身体を起こし試しに右側のドアに近づいてみる。

近くに立っても開かない辺り自動ドアでもなさそうだ。今時珍しい。

窓の向こうを見てみたらやはり真っ暗。


ドアの中央左側の部分にある縦型の取っ手を動かしてみたがドアは動かない。

前に押して、手前に引いて、左右に押しても何も起きない。

鍵でロックされているというよりかは、それはドアのようにみえて一種の壁のデザインであるかのようだった。

ため息をつきながらドアを正面に2,3歩後ろに下がってみる。

すると、ドアの中央部に「15」と藍色で書かれているのが目に取れた。


今度は部屋のちょうど反対側にあるスクリーンに近づいてみる。

YOHの発達で一掃されつつある薄型テレビ型のスクリーンだ。こちらも今時珍しい。

何も映っていないので、スクリーンの側面や裏側を少し覗いてみるがスイッチやいわゆるリモコンの類は一切見当たらなかった。


どうしたものかと思いつつ、スクリーンの正面に立ちボーっとする。

何も表示されていないスクリーンには白衣姿の自分の姿が写っている。


(白衣?)


さっきまで同窓会にいたときにはカジュアルビジネスの格好をしていたはずだ。そもそも理系でも何でもない私は白衣なんて来たことはない。持ってるはずもない。


(まさかデスゲームに参加させられるなんてことは──ないよね)


小学校の時にはデスゲーム系の海外ドラマとか漫画が流行ってたよななんてことを考えてみる。

街を歩いていたら突然バンから降りてきた屈強な男たちに袋を被せられて連れ去られる、なんてベタなストーリーの被害者になってたりして。まあ、そんなわけないか。


本当にそんなことになっていたら監視カメラの1つや2つ部屋にあったっていい。だが、この部屋にあるものは先が見えない窓があるドアとスクリーンだけ。


監視されている線はなさそうだ。

となると私は今どのような状況に置かれているのだろう。

少し冷静に考えてみると、私って今閉じ込められてるよな──


(閉じ込められてる!?)


今更ながらここまでの観察から得られた結果に気が付く。

時差的に体の中からジワジワと嫌な感覚が湧いてくる。ここから出たい。

これは何かの夢なのか──


そんなことを考えていると目の前のスクリーンがホワイトノイズが急に聞こえて、驚きのあまりしりもちをついてしまう。

どうやら、何かのきっかけで電源が入ったようだ。

直後に表示されたのは丸いマークの中で狼が遠吠えをしているマークだった


続く

◇

この小説は配信アプリREALITYにて

前髪ナル さん

ゆうマロっち さん

に応援されています。

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