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アイ ドント ラブ AI!!  作者: 花園三京-Chan-
保証なき混沌の2日目

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ゆいへの対策

YOH同窓会TIPS


1組のメンバーは外部との連絡手段を一切遮断されている。

2035年1月17日 時は戻り12:00


白い部屋


□山口 茶兎さと


「だから僕たちに絶対的安全なんてなくなった。自分自身で稼ぐことが必要になっている可能性がある。」


そう力説するもいまいち花菜はなには伝わっていない気がする。

スープを救ったスプーンを胸の位置で硬直させている。


時は少し戻る。お昼休みを控えて僕と花菜はなは10時頃にはいったん配信を終えていた。

そこから、桜澪ろみおの妹である3組の樹里じゅりが現れた。


そこで国がバックアップに回ってくれているという話を聞いてそこからよし来たとなり、すぐに配信を再開。30分ほどで当時1位だった無言を貫く複数のアカウントから合計30万ほどの投げ銭を得ることができた。

官僚ってすごい真面目なんだな、と思いながら──なんて言ったって市民に扮した結果無言なんだから──11:30には配信を終えて花菜はなとお昼ご飯を食べていた。


配信再開は12時からにしよう、と二人で決めていたところ──

ゆいの異常なまでの伸びに気が付いたわけだ。

現在の投げ銭ランキングの1位はゆい、150万。


樹里じゅりの言葉を受け取った時には上位には名を連ねてなかった。

ので、そんなに伸びていなかったことからこの1時間で稼いだということになる。


「危機感は伝わってこないけど、、、ウチは関さんがどうやってそんなに稼いだのかが気になるな」


「…そうだね。ゆいの配信を見てみようか。」


Proofを起動して、ゆいの配信を見に行こうとする。

だけど、そこで配信が切られてしまった。


アーカイブ配信は、、、と思っていたが、どうやら残さない方向らしい。



□関 ゆい


配信を終えて私はワイヤレスヘッドフォンを外す。

白い部屋に戻ると樹里じゅりがソファーの上で体育座りしていた。


「私の作戦に乗ってくれてありがとう。」


「私はいいんだよ?だけど、あなたがやってるのはいわゆるチート行為。

裏切られたって感じる子もいるんじゃない?」


「それはお互い様でしょ。あなたの行為を許さない子だっているかもしれない。だけど、3組でのあなたの求心力っていうのはあるんだね。」


フフフっと笑ってから樹里じゅりは明後日の方向を見る。

ある意味、この子国も裏切ってる可能性もあるし。


「これが私たち3組の物語で、もしゆいが私の立場だったら同じことを、、、する?」


「しないと思う。でも、したらもっとすごいことになったかもしれない。」


「それが1組のすごいところなんだよね。私たち3組は個々は優秀だったかもしれない。1組には余裕で勝てるだろうね。だけど、結束力ではあの2組でも勝てない。」


私たちがやった行為、それは一時間前にさかのぼる。

3組から送られてきた樹里じゅりは話を聞くところによるとYOHに極秘で送られてきた。

だから、色々なクラスメイトのところに気づかれずに行けたわけだ。


逆にいうとここでバレてしまって元の世界に戻れなくなってしまった。

だがしかし、YOHはSNSのCONNECT YOUから樹里じゅりを除外することを忘れてしまったらしい。

そこで、樹里じゅりが3組のクラスコネクトに「関 ゆいは人間だから投げ銭してほしい。」とお願い投稿をしたのだ。

しかも私とのツーショットで。


しかも実家が太い樹里じゅりは一人で100万円を投げてくれた。

ほかにも樹里じゅりに共感してくれた子からも数十万。

最初は国から一定額の補助金が出ていたけど、ぱたりと止まってしまった。


「あなた、まだ何か考えてるでしょ?」


ニヤッとよくない笑いをしながら樹里じゅりはまだ私に話しかけてくる。


「考えてないって言ったらうそになるよね。」


多分私も同じく悪い顔しているかもしれない。

私らしさで勝負できる弾はまだ残っている。


「今回あなたの投げ銭額は100万を超えた。配信者ライフセーバーで脱落する人間も出てくるよ。」


「私はクラスメイトを信じる。こんなんでついてこれなくなるクラスメイトはいないって。」


それは都合のいい解釈なのかもしれない。勝手なエゴなのかもしれない。

だけど、私は私の信じた道を行く。

この小説は、葉月 みそのさんに応援されています

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