表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アイ ドント ラブ AI!!  作者: 花園三京-Chan-
人狼ゲーム(2日目)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

105/145

純粋な疑問

YOH同窓会TIPS


もちろん、この日も投票者プレイヤー配信者ライフセーバーの動きを見ることができる。

逆もまたしかりだ。

2035年1月17日 11:55


白い部屋


□山田 靑井あおい


「確かに、この伸びは異常だよね。」


私が掲示したホログラム画面をのぞき込むようにして愛聖ありすがうなずく。

今見せているのは最新の投げ銭ランキングだ。


1位に輝いているのは「関 ゆい」


昨日まではあまり伸びていなかったのに、ここにきて急に割り込んできた。


樹里じゅりが言ってた国家予算の充填じゃない?」


「…そのアカウントだったらさっき見たよ。3,4人のアカウントがあまりコメントしない状態で投げ銭してくれた。

だけど、関さんが伸びてからは来てない。」


「流石は本職アカウントの動きをよく見ているんだね──と言いたいところだけど、事態は国の想定を上回っているということ?」


もし私が国の人だったとして。

樹里じゅりのほぼ捨て身と呼べる判定で<人間>だと確定させた人間に投げ銭をするのはわかる。

多分、複数人に分けているのは国民に秘密裏で行われているプロジェクトだから。


「国は確か、私たちが脱落しないことを保証してくれるはず。だから、ここまでの伸びをしないと思う。」


というよりかは、関さんのせいで私たちが受ける保証のための予算がかなり増えたと見ていい。




□村上 花菜はな


「サトっち、それって何かウチらに影響があることなの?」


関さんの話をし始めてから目の前のサトっちの顔色は暗い。

ウチが馬鹿なだけなのだろうか。

国からは助けてもらえるという保証を得ることができたんだよね?

それで関さんが頑張るのはすごくいいことだと思うんだけど。。。


懐かしさあふれるABCスープを右手のスプーンで掬いながら彼は答える。


「国からの援助に期待しないほうがいいのかもしれない。」


「…どういうこと?だってウチらにはいくらかお金は国から入ってきてるよね?」


さっきウチの枠でもあまりコメントしないアカウントから大量の投げ銭を受け取ることができた。


「僕だって信じたくない。これは可能性の話だ。」



□川本 アリス


「つまり、国が方針転換をする可能性があるってこと?」


椅子にやや浅く座って腕と足を組んでいる状態の樹里じゅりに尋ねる。


「私だって万能じゃないし、根っから政府の人間じゃない。だけど、可能性としてはある。

確かに私によって関さんは<人間>だということが判明してる。

だからといってほかの5人を平等に救えるわけじゃない」


「…どういうこと?」


「昨日の山田 靑井あおいがやった相互投げ銭企画は良いものだった。

だけど、あの作戦は作戦内容がゆえに致命的な欠点がある。」


そこまで言って何を言いたいかがわかる。

国がここまで来て予算を出し渋る要因、それは──


「残り4人の人間がわからないと一定額以上の予算は出せない。」


「…私は唯一のマスメディアとして広く深く投げ銭の動向を見ているつもりではある。確かに関さんが抜け出してからは私を含めて他5人への投げ銭ってのがガクッと勢いを失ったように思えたんだよね。」


「つまり私の話を鼻で笑ってくれない、ってことでいいのね?」


「…論理には欠けてるし、すべて推測で話されてるとは思う。だけど可能性は排除できない。」


目の前の樹里は組んでいた足をほどいて身を乗り出してくる。


「その状態で、あなたはどう立ち振る舞うの?国を頼る?それとも自力で何とかする?」


「…無謀な賭けかもしれないけど、どっちもやるよ。」


一息ついて私は覚悟を決める。


「あと4人を特定して国に予算をつけて救ってもらう。」


「…思った以上にクラスメイト思いなんだね。」


「私にとって1組はそれだけ思い出深いクラスだから…」


ヤレヤレと言わんばかりの表情を見せる樹里じゅり

だけど、これは1組の戦いだ。


「わかったよ。お邪魔だろうからこれ以上は話しかけないでおく。

おとなしく、投票者プレイヤーの野球の試合でも見とくよ。」


その姿勢が今の私にとって応援になることは明白だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ