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幕間2

それで、

───其の夢を見る。



───彼女は、気づいたらそこにいた。

別に、何かを求めていた訳では無い。

その選択の好機が再度現れる事は妄想はしたが、望んだ訳では無い。


自分が選んだ結末───、


己が導き出した、忌々しい終幕。

どれだけ悔いても、

それでも尚、その躰に纏わりつく戒め。

どれ程身体を揺らしても、

幾度となく苦痛に耐え叫んでも離れる事の無い光景。──地獄絵図そのもの。


地獄絵図。

だなんてよく言ったものであろう。

彼女にとっては、そう比喩せざるを得なかったのだ。暗い空間の中、彼女はただ咽び泣く。

それは何が為か、或いは誰が為か、


解らない。

──判らないのだ。


自分がしている行動の意味。

自ずとしれた過去の鎖。

足首が千切れそうな程にキツく縛られている。

ただ一心に、後悔をし続けた。否だ。

彼女にとって、とる行動は、──とれる行動はそれしかなかったからだ。

過去のしがらみは、時に修羅と成り、羅刹へと変貌する。度に、彼女の肉体を蝕んでゆくのだ。

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