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性格極悪美少女探偵と狙撃事件

綺羅は時刻を指差し

「ゴルフバックの上が折れてるだろ」

通常ゴルフバックはパターやクラブを入れるように大きさが決まっている

「折れているということはゴルフクラブより短いものを入れているんだ」

しかもゴルフ行くのにあんなに周囲を気にしながら慌てる必要はない

「それに狙撃があった時間は10時半過ぎ…慌てて片して持って降りたとして考えれば10時35分から40分」

おかしくはないだろ

と告げた。


聡はちらりと綺羅を見て口元に笑みを浮かべると

「なるほど確かにそうだ」

と言い店員に

「すみませんが、この映像の印刷を下さい」

と印刷を手に入れた。


綺羅はその印刷を見て

「撮影会の日を知っていて」

且つそれに神在月直が参加することを知っていて

「計画的に行ったと考えた方が良いだろ」

と告げた。

「つまり神在月直の周辺の人間を調べたらヒットする」


聡は頷いて

「その通りだと俺も思う」

というと

「彼らもこれを手掛かりに調べるくらいは出来るだろう」

と携帯を手にすると連絡を入れた。


少しして厚村と鮎川が姿を見せた。


聡は厚村に印刷した紙を渡すと

「厚村刑事に鮎原刑事、この印刷した紙に写った人物を探してください」

恐らく神在月氏の近辺にいると思います

と告げた。


鮎原は思わず口を開きかけて言葉を飲み込んで

「はい」

と答えた。


厚村も敬礼すると

「はっ」

と答え三人を見ると

「…協力感謝する」

犯人についての報告は必ずする

というと聡を乗せて立ち去った。


綺羅はそれを見送り

「胡散臭い奴らだ」

と小さく呟いた。


車の中で厚村は聡をミラー越しに見て

「まゆずみ刑事局長…貴方が動かれるとは」

もしあの関連の事件だったら

と呟いた。


聡は静かに笑むと

「問題ない」

父への報告方法なら幾らでもある

と言い

「それに…お前が言っていた彼女なら確かに解けるかもしれないな」

と呟いて胸元から一枚の写真を取り出した。

「あの子は黒崎の血と一色の心を受け継いだのかもしれない」

曾祖父と祖父との血と心を


そこには彼を含めた子供3人と父と祖母と叔父たちの姿が映っていた。

広々とした畑に長閑な田舎の風景。


岩手山が背後にそびえている。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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