性格極悪美少女探偵と狙撃事件
綺羅は頷いた。
「危険かもしれないけど」
悠は微笑み
「俺が危険なら綺羅も危険だろ?」
だから
「綺羅一人が危険より良い」
と答えた。
「止めても無理だと分かってるよ」
綺羅は小さく頷いた。
「ごめん、悠」
悠は首を振ると
「良いよ」
話してくれて良かった
と告げた。
そして、綺羅は箱嶋飛鶴に連絡を入れると日時と場所を決めた。
一日でも早くということで翌々日の水曜日の夕方に東都電鉄の高砂駅で落ち合うことになった。
が…。
綺羅は四辻橋駅で落ち合った悠を見て目を細めた。
「悠…その金魚の糞はどうした」
功一が悠の横にドンっと立っていた。
悠は大きく息を吐き出し
「今日はダメだって言ったんだけどな」
とがっくりと肩を落とした。
功一は胸を張ると
「あの時の怪しいルポライターと会うんだろ?」
悠一人じゃ危ないからな
「まあ、ボディーガードだと思ってくれればいい」
と告げた。
綺羅は「くそが」とボソッと言い
「俺は知らんからな」
というと列車に乗り込んだ。
高砂駅の改札に箱嶋飛鶴が待っており三人を見ると
「君たち何時も釣るんでいるな」
仲が良いんだな
と笑った。
そして
「こっちで話をしよう」
と徒歩5分程歩いた先にあるマンションへと連れて行った。
その最上階に行くと彼らを招き入れた。
「麦茶でいいかな?」
悠は余りのなごみ具合に
「あ、はい」
ありがとうございます
と答えた。
綺羅は目を細めたまま
「それで良い」
と答えた。
功一は笑顔で
「すみません、ありがとうございます」
と頭を下げた。
綺羅は飛鶴に
「早速だが話を聞きたい」
と告げた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




