性格極悪美少女探偵と狙撃事件
悠は驚いて綺羅を見つめた。
綺羅は去っていく箱嶋飛鶴の背中を見つめ
「あのリストを知っているのか?それとも…」
と呟いた。
神在月直の手術は無事に終わり手術室から出てきた医師に綺羅は
「弾は貫通していなかった」
見せて欲しい
と告げた。
医師は驚いて
「な、なんなんだ?君は…」
と目を見開いた。
小学生の少女が言う言葉では到底なかった。
功一は慌てて
「あ、俺…警察庁の刑事から探偵として信頼されていて」
と言い
「お願いします」
と告げた。
医師は首を振ると
「何を言っている」
と言い、背を向けかけた。
功一は厚村日向に携帯を入れて
「あの、いま神在月さんの手術が終わって…弾を見せてもらいたいと」
と告げた。
が、厚村日向はそれに
「今回は依頼はない」
と言い携帯を切った。
…。
…。
厚村日向の横でそれを聞いていた鮎原静音は
「…今のは綺羅ちゃんからですか?」
と聞いた。
厚村日向は一瞥し
「今回は依頼はしていない」
と短く答えた。
鮎原静音は「そうですね」と答え、周囲を見回して事情聴取や実況見分が問題なく進んでいると判断するとソロリと現場から離れて病院へと向かった。
警察庁から弁護士になった川瀬ひかりの事件の時もそうだったが何か厚村日向と警察庁刑事局長の父親であるまゆずみ勲と現局長の聡の間に自分が知らない何かがある気がしたのである。
恐らくこの一件は厚村の態度からそれに絡んでいると判断したのである。
綺羅は舌打ちし
「くそっ」
というと
「粘ってやる」
と医師を見つめた。
「どうしても見たいんだ」
頼む
フワリとした色素の薄い髪に愛らしい容貌。
まさに美少女モデルになってもおかしくない少女が言う言葉ではない。
医師は目を細めて
「まったく何なんだこの子は」
と心で突っ込みを入れていた。
しかし。
「事件の関係のものを一般人に見せるわけにはいかないので」
というしかなかった。
功一も「厚村さんも今回に限ってそれはねぇって」とぼやいた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




