性格極悪美少女探偵と狙撃事件
男性は「ああ」というと名刺を出して
「俺は福岡NowTimeという雑誌のルポライターで箱島飛鶴と言います」
パーフェクトクライムの資料集の公開撮影会に行こうとして騒ぎを聞いてこちらへ
と告げた。
「神在月先生とは懇意にしていたので心配で」
悠は名刺を受け取り
「福岡NowTime」
と呟いた。
箱島飛鶴は笑顔で
「神在月先生の処女作を載せさせていただい雑誌です」
その縁で
と答え、三人を見て
「皆さんは大丈夫でしたか?」
と心配そうに聞いた。
悠は小さく安堵の息を吐き出し
「はい、ご心配ありがとうございます」
と答えた。
功一も頷いた。
綺羅は飛鶴を見つめ
「その、神在月直に詳しいのか?」
と聞いた。
飛鶴は僅かに目を見開くと少し笑んで
「詳しいよ」
と答えた。
綺羅は何かを言いかけて口を噤んだ。
思わず神在月直が襲われる理由に心当たりがないかを聞きそうになったのだ。
が、飛鶴は鞄から手帳と名刺を出すと
「君にも」
と渡した。
「聞きたいことがあったら連絡してきて」
但し俺もルポライターだから
「色々聞くけどね」
…取引ってこと…
綺羅は頷いて
「わかった」
無償よりは信用できる
と答えた。
悠は二人の遣り取りを見て
「あ、俺が付き添いますから」
綺羅はまだ子供だし
「可愛いし」
と告げた。
飛鶴は苦笑して
「ここで可愛いが出るのか」
俺も昔それで失敗したことあったから分からないではないか
と心で呟き
「ああ、いいよ」
と答えた。
そして
「賀川さんにも注意を促さないとだな」
と呟いて立ち去った。
綺羅は大きく目を見開くと
「おい!」
というと
「必ず連絡を入れる」
絶対に会ってくれ
と告げた。
飛鶴はそれに
「良いよ」
と答え立ち去った。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。