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性格極悪美少女探偵と狙撃事件

それに宏司が綺羅の前に立って

「綺羅ちゃんは勇仁と」

と言い、勇仁は綺羅を抱いて庇うようにビルに背を向け、監督とスタッフがそれぞれ救急と警察に電話を掛けた。


人々も頭を下げてしゃがみ、功一も綺羅の元へ行こうとした悠を押し倒して身を守った。

暫くしても二発目の狙撃はなく救急車と警察が到着した。


綺羅は救急車に神在月直が運ばれるのに

「俺も」

と乗り込んだ。

勇仁は驚いて

「綺羅」

と行きかけた。

が、それに宏司が彼の手を掴み

「勇仁、監督が…」

と顔を向けた。


この騒ぎである。

スタッフが集まっていたのである。


悠は勇仁の元へ行くと

「後で連絡するから」

俺が綺羅についていく

と救急車に乗り込んだ。


功一も慌てて乗り込んだ。


宏司は心配そうに救急車が去っていくのを見つめる勇仁に

「悪い、勇仁」

と告げた。


だが、勇仁は首を振ると

「いや、仕方がない」

と言い

「悠も綺羅もしっかりしているから…大丈夫だ」

悠は連絡すると言っていたからな

と笑みを浮かべた。


悠と功一の友人たちも動揺しながら集まり、事態を見守るしかなかったのである。


監督はざわつく状況の中でスタッフを呼び寄せ

「今日の公開撮影は中止だ」

というと集まっていた人々にアナウンスを流した。

「皆様、お怪我はございませんでしょうか?」

大変申し訳ございませんが本日の公開撮影会は延期とさせていただきます


アナウンスが流れる中で戸惑う人々に警察は事情聴取を始めたのである。


その頃。

神在月直の怪我は右足を撃たれた裂傷で命に別状はなかったものの緊急手術へと突入した。

綺羅はその手術室の前に座り

「…生きろ」

と呟いた。


悠は綺羅を抱き締め

「綺羅は大丈夫か?」

と聞いた。


綺羅は小さく頷いた。

功一も黙って見守るように傍に立っていた。


手術中のランプが点灯するなか沈黙を広げて座っている綺羅と悠と功一の元に一人の男性が姿を見せた。


綺羅は怪訝そうに見ると

「…あの周辺にはいなかった男だ」

と呟いた。


悠は綺羅を一瞥し前に立つと

「あの…貴方は?」

と聞いた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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