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極悪少女とビスクドール ~一回きりだぞ約束は!~
鮎原はハッとして
「なるほど」
やっぱり昨日の時点で分かっていたんだ
と感心した。
厚村は二つの紙の裏に書かれた文章を読み
「しかし、このままの意味で…とは思えないんだが」
と呟いた。
功一も覗き込んでみると
「世の中の無常を読んだ詩とか!」
天は王を求めて人々は世の不条理に力を求めるってことか!
と告げた。
綺羅は「詩かよ、違う!」とさっぱり切り捨て
「だったら普通に書けばいいだろ」
態々隠す必要のある言葉か?
「お前が書けば『恥ずかしくて』そうかもしれんがな」
と言い
「大抵こういう分かりにくい形にする場合は知られたくない人がいる反面、誰かには知らせたいというものだ」
と告げ
「これは三枚揃って意味が出るものだ」
と最初のヒントとなる紙と先ほどの二枚を机に置いた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




