表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/148

極悪少女とビスクドール ~一回きりだぞ約束は!~

厚村はハハと乾いた笑いを零すと

「実は既にニュースになっているんだが」

と一枚の女性の写真をテーブルに置いた。


それは川瀬ひかりの写真であった。

ショートヘアのシュッとした綺麗な女性であった。


綺羅も悠も顔を見合わせた。

綺羅は写真を見て

「テレビで流れていたのを見たが」

確か部屋の中で後頭部を殴打されて亡くなっていたな

と呟いた。


厚村は頷いて

「だが、君たちに頼みたいのは彼女が残した暗号だ」

と告げた。

「彼女を殺した犯人に関しては我々警察で調べる」

だがこれは別件で彼女の引き出しから見つかったものなのだが

「何かを示しているんだろうが我々では難しくてな」

それで借りを返してもらいたいと思ったんだが


綺羅は出されたモノを見て

「なるほど」

これはアナグラムと言うわけではないようだな

と呟いた。


弁護士記章…つまり弁護士バッチが紙に包まれており、広げると紙の四つ角に上の左に自由、右に正義、下の左に公正、右に平等と書かれそれぞれの一文字目に丸印がされていた。


綺羅はハッとして直ぐに表情を消すと

「確かにこのままだと俺にも分からない」

彼女の事務所へ連れて行ってもらいたいんだが

と告げた。


厚村と鮎原は顔を見合わせた。


綺羅は冷静に

「これは暗号の起点で暗号じゃない可能性がある」

と告げた。

「言わば暗号を解くためのヒントだ」


功一も悠も「「へー」」と声を零した。


綺羅は厚村を見ると

「だが、今日はもう時間が遅いから明日が良い」

と告げた。


厚村は頷くと

「わかった」

明日の授業が終わったら迎えにいく

と告げた。


綺羅は頷いて

「いいな、今回一回だからな!」

とビシッと指をさした。


鮎原は笑って

「可愛いのに手厳しいなぁ」

綺羅ちゃんは

と指先に指先を当てた。

「ほら、友達!」


…。

…。


功一は「これが大人の対応か!」と心で呟いた。

「俺には絶対にできない」


綺羅は鮎原を睨み

「刑事と友達になった覚えはない」

と指をひっこめた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ