表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/148

極悪少女とビスクドール ~一回きりだぞ約束は!~

送り主の名前は『切草宏香』となっていた。

だが本名ではないだろう。


綺羅は少し見て

「黒崎ひかり、か」

と呟き

「母の家族については知らんが…父にそれとなく聞いてみるか」

と紙の天秤を机の上において、ビスクドールを手に部屋を出た。


リビングで本を読んでいた悠は部屋から出てきた綺羅を見ると

「問題はなかったのか?」

と聞いた。


綺羅はビスクドールを見せて

「綺麗な人形だった」

と告げた。


悠は身体を起こすと

「ビスクドールだ」

結構高いんだけど

「誰だったんだ?」

礼を言わないといけないだろ

と告げた。


綺羅は悩みつつ

「それが連絡先分からなくてな」

前に財布を落としたのを追いかけて渡したんだが

「礼を言いたいからと住所を聞かれて」

と告げた。


悠はジッと綺羅を見た。

綺羅はジッと悠を見返した。


悠は大きくため息をつくと

「わかった」

と答え、にっこり笑って

「綺羅が話そうと思った時でいいか」

と告げた。


兄には敵わないな…と、綺羅は小さく俯き

「母さんの家族のことを知っているか?」

と聞いた。


悠は目を見開くと

「お母さんの家族?」

と聞いた。


綺羅は首を振ると

「わからないが、恐らく『黒崎ひかり』と書きたかったんだと思う」

と告げた。


悠は顔を顰めつつ

「母さんの両親はもう亡くなってるし姉弟は弟の玲さんだけだった」

玲叔父さんは母さんの事件以降姿を見せてないから

「今どうしているか分からない」

と告げた。


綺羅は悠の顔を見て

「叔父さん?」

もしかして母さんに似てた?

と返した。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ