極悪美少女の夏休み ~一宿一飯の恩義だ手伝ってやる~
美奈巳は首を振ると
「同罪だわ」
妹はここの請求のせいで
「100万も…その他にも借金があったのに…」
と顔を伏せて涙を零した。
綺羅はそれに
「あほか」
というと
「あんたも会社に勤めているんだ」
仕事をして金が払われないっていうのは理不尽だろうが
と吐き捨てるように告げた。
「あんたの妹はどんな理由があろうと100万のサービスをうけた」
請求されて当り前だ
「サービスを受けて払うのが酷いってどんな理屈だ」
ざけんな!
「それにどんな理由があってもあんたの妹は殺されたんじゃない」
自らを自らが殺したんだ
「あんたのしたことこそ、殺しだ」
厳しい言い方だがな
「あんたの妹には生きる道はあった」
だがあんたの妹は自分自身でその道を絶ったんだ
「それは紛れもない事実だ」
それだけ取っても傍だけを責めるのは間違いだろうが
「あんたにこの宿を害する権利も資格もないし」
あのクズの二人を殺す権利も資格もない
「ドクズだがな」
あんたは間違っていたんだ
綺羅は悟志を見ると
「それから、クズの一人を詐欺罪で告訴しろ」
牧原凛子は生きている
「被害届を出すことは出来るし、あんたも妹のことで被害届を出せ」
なまっちょろいが…それでも法で裁くんだ
と告げた。
美奈巳は目を見開くとその場に泣き崩れた。
悟志は息を吐き出すと美奈巳をパトカーに連れて行き逮捕の連絡を県警に入れた。
美奈巳は警察へ連行され全てを自供した。
同時に牧原凛子と鈴木由美子の代理として真田美奈巳の被害届を受け取り警察は詐欺事件として水島明良と死亡したが高槻千里を起訴したのである。
水島明良は全てを自供し銀行からは損害賠償の請求と解雇を言い渡され、銀行はその後テレビの前で謝罪会見を行うことになったのである。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。