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極悪美少女の夏休み ~一宿一飯の恩義だ手伝ってやる~
悠は女性の手を掴むと
「真田美奈巳さんですね」
と告げた。
綺羅は汗を拭いながら
「逃げるな」
と言い
「お前の妹の無念は分かる」
あの二人を襲った気持ちもな
と告げた。
悟志は驚いて綺羅を見た。
綺羅は一瞥し
「当り前だ」
散々金を巻き上げて自殺に追い込んだんだ
「一矢報いてやりたい気持ちになって悪いか」
と吐き捨て
「だが、宿に責任はない」
求められたサービスをして正当な値段を請求しただけだ
「あんたがどんな理由をつけようとあんたのしたことに正当な理由はない」
そして法に触れる行為でもある
と告げた。
真田美奈巳は三人を睨み
「妹は殺されたのよ!」
あの二人に嵌められて
「どんなに無念だったか」
この宿さえ異変に気付いてくれていたら
「それなのに多額の請求をしてくるなんて…酷い」
同罪よ
と詰った。
悠は「だけど宿は悪くない」と言い
「綺羅が言ったようにちゃんとサービスをして正式な金額を請求しただけだ」
と告げた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。