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極悪美少女の夏休み ~一宿一飯の恩義だ手伝ってやる~

綺羅と悠は宿の周辺を歩きながらばったりと金田悟志と出くわした。

悠は彼を見ると

「あ!」

と声を出した。


悟志は目を見開くと悠と綺羅を交互に見て

「君たち」

と呟いた。


大人びた美少女と普通の美形高校生。


綺羅は悟志を見て

「…お前たちも探しているのか?」

ったく、さっさと見つけろ

と告げた。


フワリトした柔らかい明るい髪にぱっちりとした大きな瞳。

白磁の肌に華奢な肢体。

どこからどう見ても美少女である。


それこそ雑誌を飾るモデルをしてもおかしくはない。

が、言葉を聞くと

「あれ、幻聴?」

と思うほどの内容と口調である。


悟志はハハッと乾いた笑いを零し

「我々も見つけたいとは思ってい」

ると、言いかけて綺羅が走り出すのに驚いて後を追った。


騒ぎを見に集まる人々を掻き分けるように一人の女性が走って逃げて行こうとしていたのである。

綺羅も走り、悠も悟志も走った。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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