極悪美少女の夏休み ~一宿一飯の恩義だ手伝ってやる~
声に刑事は驚き直ぐに駆け寄ると悠と変わって止血と呼吸の確認をした。
3分程して救急車が到着し男性を乗せて行ったのである。
正に騒然とした状態であった。
刑事の一人である金田悟志は救急車が去った後に悠と功一と綺羅を見て
「良く機転を利かせて対処してくれた」
と告げた。
「状況を教えてもらえるだろうか?」
功一はじっと車の中を見つめつつ、悟志の声に振り向き
「あ、いや」
俺達は美術館から戻ってフードコートにいたら騒ぎがあって駆け付けただけで
「それ以上は」
と告げた。
綺羅は功一の視線の先に気が付き目を細めたものの沈黙を守った。
悠もまた
「俺達は後から駆けつけて…綺羅がその人が生きてることに気付いて手当てをしただけで」
既に人だかりができていたので詳しくは分からないです
と答えた。
悟志は黙って悠の手を握って立っている綺羅を見ると
「なるほど、この可愛いお嬢ちゃんが気付いたのか」
偉いね
「良く気付いたね」
と告げた。
綺羅は目を細めると
「俺を褒める前に通報した人物を探せ」
と告げた。
…。
…。
フワリトした柔らかい髪に大きなぱっちりとした瞳をした可憐な美少女…がいうことではなかった。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。