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極悪美少女探偵登場…本人はやる気なし…

兄の悠は乗る気ではないのだが、この口が悪く態度も失礼な功一が天宮櫻子、連城春、港斎の5人で探偵サークルのホームページを作りあろうことか依頼を募っているのだ。


まったくインターネットというシステムが構築され恐ろしい時代になったモノである。

ただ、兄の悠を巻き込むなと綺羅は言いたかったのだ。


綺羅はすでに

「しかし、ネットで依頼かけるなんて無防備で危なすぎだよな」

悠が巻き込まれて何かあっては困る

と時々怪しい書き込みは消しているのだ。


以前、兄の悠が功一から探偵サークルに誘われた時にサイトのIDとパスワードを書いたノートを見せられている時があった。

その時に覗き見て覚えたのだ。

以来、パスワードを変更している気配はなく問題なくアクセスして消すことができている。


しかし、彼女から言わせれば「悠は探偵志願者無いから良いが、ノートにIDとパスワードを書いてる時点で探偵の素養がないな」という事なのだが、変に知恵をつけられても困るので黙ったまま消し続けていた。


そんな5月の下旬。

一つの依頼が探偵サークルのメンバーの目に留まったのである。


『脅迫状が届き不安なので相談に乗っていただきたい』

というモノであった。


前日から風邪をひいて寝込んでいた綺羅は自室のベッドの上で兄から聞き

「はぁ!?」

と声を上げると

「それ危ないやつだから悠は行くな…功一と他の奴らはほっとけ」

とゲホゲホと咳込みながら起き上がると手を伸ばした。


悠はふぅと息を吐き出し

「俺もそう思ったが、功一は行くと張り切っているし」

流石に放置はできないからな

と答え、探偵サークルのLINEに書かれた詳細を読んでいた。


綺羅はふら~と再び倒れながら

「くっそぉ」

とひーひーぜーぜーと肩で息をし

「功一の野郎」

と思わず心で突っ込んだ。


父親の皐月勇仁は今売れている俳優で毎日帰りが遅い。

泊りの日も多い。

なので、食事と掃除は家政婦の小鳩汐音が毎日来てやってくれているが、他の細々したことは兄の悠がしてくれているのだ。


言わば綺羅にとって兄の悠は親代わりでもあった。

しかも彼は綺羅を溺愛しており可愛がってくれている。


危険な目に合わせるわけにはいかなかった。


綺羅はベッドの中で渋々だが行くことに決めている悠を目に

「まじやべぇ」

あの糞野郎なんてほっときゃいいのに今度は脛だけじゃすませねぇ

と風邪で目を潤ませながらもギンギンに燃えていた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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