極悪美少女の真夏のバカンス ~興味は無いが手助けはしてやる~
空は青く晴れ渡り。
海は青く澄み切っていた。
フルランリゾート津荒に功一と共に到着した厚村と鮎原は悠を前に
「妹さんは?」
「綺羅ちゃんは?」
と同時に聞いた。
…。
…。
悠は二人の驚きに驚き
「あー、綺羅は父と海で遊んでます」
と答えた。
「父は忙しい人なので父が一緒の時は出来るだけ一緒にいさせてやりたいと思って」
厚村は「そ、そうか。そうだな、まだ小学5年生だからそういう寂しさもあるな」と答えた。
鮎原は残念そうに
「いやー、綺羅ちゃんが来てくれると思ったんだけど」
と告げた。
悠は冷静に
「綺羅は凄く可愛くて鮎原さんが好きなってくれるのは嬉しいですが」
年が離れすぎているのでアプローチはやめてください
と答えた。
…。
…。
功一は心で
「どんなアプローチだよ」
というか
「鮎原さんって…もしかして」
と横目で鮎原を見た。
鮎原は困ったように
「いや、そう言う意味じゃなくて」
と呟きつつ
「俺が必要なのは迷じゃなくて名なんだよなぁ」
と心で突っ込んだ。
厚村はハハッと笑うと
「とりあえず現場へ案内する」
とパトカーへと二人を乗せた。
「お兄さんも名なら助かるが」
そう心で突っ込むしかなかったのである。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




