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極悪美少女の真夏のバカンス ~興味は無いが手助けはしてやる~

悠は即座に視線を窓に向けて

「あ、綺羅は父さんと海で泳ぐことになってて」

俺だけでも良いかな?

と聞いた。


功一は笑顔で

「ああ、分った言っておく」

と返すと

「今、マリーナ津洗の前で待機してるからルフランリゾートの方へも回ってもらうな」

と告げた。


悠は頷き

「あ、けど」

明日は一日家族で津洗古島の探検ツアーに行くから今日だけな

と付けくわえた。


功一は少し考えると

「お前も綺羅も親父さんと旅行って少ないだろ?」

いいのか?

「無理なら俺だけにするけど」

と告げた。


俳優の皐月勇仁が多忙で日頃は悠と綺羅の二人きりだということを知っており、久しぶりの家族団らんに気を使ったのである。

そういう気遣いはあるのだ。


悠は微笑むと

「明日一日は家族団らんだから…大丈夫だ」

と答えた。


綺羅はふぅと息を吐き出すと

「甘っちょろい」

と呟いた。


勇仁は綺羅を抱き上げると

「綺羅は警察とか探偵とか嫌いだからな」

俺も次の役は違う役のオファーを受けようか

と抱きしめた。


綺羅は父親を見ると

「…父が稼がなくて誰が稼ぐ」

と言い

「俺は父の役者根性は認めている」

無能な警察と迷っている探偵が嫌いだけだ

と答えた。


勇仁は笑って

「綺羅は見た目悠里にソックリだが…その口調は誰に似たんだか」

と告げた。


綺羅は冷静に

「父と悠だ」

と答えた。


勇仁はパァと笑顔になると

「そうか!」

俺に似ているところがあって嬉しいぞ

「マイエンジェルズ」

とギュウギュウと抱きしめた。


悠はそれを横目に

「…父さん、綺羅は褒めていない気がする」

と心で呟き

「あ、じゃあ。俺、行ってくるから」

綺羅もお父さんも楽しんどいてくれ

と手を振ると部屋を出た。


勇仁は手を振って見送り綺羅に

「じゃあ、海に行こうか」

と告げた。


綺羅は心配そうに悠の去った扉を一瞥したものの

「わかった」

と答え、水着に着替えると勇仁と共に海へと繰り出したのである。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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